2020年1月6日(月)

ブレストの基本は、他の参加者の発言を否定しないこと
だと言われていますが、
営業朝会でも、制作の朝会でも、
このような原理原則が風潮として定着していないように感じます。

そして、その原因のひとつとして考えられるのは、
私が皆さまからご指摘いただく「頑固さ」も含め、
「強すぎる個」にあるように思います。

気の置けない友だちと冗談を言い合っていて、
相手の発言に触発されることで
自分一人では思いもしなかった発想が閃く
という、
アイデアがうねるような経験は、
きっと多くの方が体験してきたことではないでしょうか。

にも関わらず、ブレストの場で
相手に乗っかることを良しとせず、
むしろ否定してでも自分の思い・考えを通すことに終始して、
結局アイデアがまとまらない…。

自分が参加したブレストでも、
参加していないブレストを はたから聞いていても、
このようなケースが多いように感じます。

私も含め、
みんな、アイデアを出すのが好きなんだと思います。

自分のアイデアが採用され、形になることに
至上の喜びを覚えるタイプの集まり
なのだと思います。

それ自体はとても誇らしく、
大いに強みになり得ることだと思うのですが、
一方で、
我々の仕事にはクライアントという他者、消費者という他者がおり、
彼らに何か提案をする際は、
相手の考えを理解し、受け入れたうえで提案しなければ、
コミュニケーションではなく押しつけになってしまいます。

ブレストで
他の参加者の発言を否定せず、まず乗っかってみるという文化づくりは、
萎縮しがちな姿勢の改善につながるだけでなく
他者目線で物事を考える訓練にもなると思いますので、
ウザがられても、空気が読めないと思われても、
誰かを触発できると信じて発信を続けていきたいと思います。

「強すぎる個」と「他者目線で考えられる柔軟性」を両立できれば、
強みをさらに先鋭化することができると思います。

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