やる気がないときは運動をすればいい
以前から書いているように、私は診断は受けていないが自律神経をやってしまっていると思っている。雨が降る前や気温がぐっと変化したとき、女性特有の症状のときにぐったりとしやすいのである。
これは働き始めてからしばらくしてのことで、働き始めて心に余裕がなくて小説を書くなどの表現ができない上、上司が無能の私をものすごく嫌い始め、当たりが強くていっぱいいっぱいだったことがきっかけだ。
その部署からは離れられたし、上司も私から離れたことで互いに普通に接することができるようになったが、その部署にいるラスト付近から気圧の変化に敏感になってしまい、具合が悪くなるようになった。以前は何ともなかったのに、雨が降る前や生理前にグラグラとめまいが起こり、一日中伏せっていなければなんともできないときがあったのだ。仕事を休むようになってますます嫌われて、辞める寸前で部署を変えてもらえることになった。
つい最近まで、ずっと自律神経が狂っていた。このごろは体調がよくなってきたのか頭が痛かったりやる気が出なかったりする程度で済む。
もしかしたら今が過去で最も小説を書くにふさわしい体調かもしれないが、四十にして惑わずのためか感動しにくくなり、ワーッとなりにくくなったので小説は進まない。小説は物語の呪いにかかって逃げられなくならないと書けないものだと思うが、今の私は祝福されているためか呪われにくい。
体調が悪かったころは色々試していた。毎日着圧ソックスを履いてむくみを抑えることで気持ち悪くなりにくくしたり(理屈はわからないが何となく効くような)、雨の降る前はむくみ防止の漢方薬「五苓散」を飲んだり(むくみがとにかくいけないということだろう)、生理前は「命の母ホワイト」やハーブティーを飲む、寒暖差もマズいので寒い日はつま先の貼るカイロと絹や毛糸で二重三重になったレッグウォーマーを装着したり、十一月から貼るカイロを貼ったり、肩が凝ったらあずきのチカラで肩を温めたり、めぐりズムを貼ったり……。
これらをメモして体調が悪いときのチャートを作成し、寒いとき→レッグウォーマーとつま先カイロ、曇ってるとき→五苓散などが書かれたスマホのメモを見て乗り切った。
今は本当にいい感じだ。まあ頭痛は起こるが集中すれば忘れるし、歩いていれば血流がよくなって体調が回復する。顔の肌艶が若いころよりもずっといいので、ストレスを受けにくくなったということだろう。そして多くを解決するのは運動なのである。
今は滅多にないが何となく体が重くて気持ち悪いようなときは、運動をすれば何とかなる。汗をかく程度の軽い運動で、体調はマシになる。そのために電動ウォーキングマシンを買ってしまった。やってみると、とても調子がいい。
今日は気圧が下がっていたので何となく気分が悪かったのだが、三ヶ月ぶりくらいにウォーキングマシンを三十分やったらスッキリとした気分になった。この感じなら物語を書く呪いにかかっても大丈夫そうである。
雨の日が続く梅雨は、ウォーキングマシンがおすすめだ。置き場所には注意したほうがいい。私は家に使っていない土間のスペースがあるのでそこに置いているが、木造住宅の二階や集合住宅では使えないかもしれない。振動が凄まじいのである。その場合はジムなど行ってみるのもいいかもしれない。
体調がよくなってきてみると、世界が前よりもイージーモードで、受けつけなかった人間模様の複雑さも楽しめるようになったし、若いころは潔癖だったのに人の悪口なども嗜むようになった。性格が悪くなってしまっているが、ある程度の自分への甘さも、体調維持には必要なのだと思う。
これからも体調維持に勤しんでいきたい。