「扉の絵」
今回は先月とは全く違う絵柄にしてみました。
ガッツリとベタ塗り!色鮮やかでポップなイメージを狙ってみました。
クリスタのバケツ塗りを使い、普段使わない様々な色を塗っていきます。
その後に陰影やハイライトを入れて仕上げています。
こんな塗り方をしていると、美大に行く為に通っていた美術予備校を思い出します。
平面構成というポスターカラーやリキテックスを使って対象物やイメージを描く練習です。
友人の中でひとり、平面構成が飛びぬけて美しくて上手い人がいました。
色の配色やバランスももちろんですが、何よりの彼の作品は、
ベタ塗りとグラデーション自体が素晴らしく美しかったのです。
色を一つ一つ丁寧に塗る・・・
そんな事が作品の質に関係してゆきます。
デジタルでも同じだと思います。
こんな仕事を長年していると、デジタルでも「なんでこの人は綺麗に塗ってみないのだろう?」
と思う事が多々あります。
すらすら塗れてしまうデジタルだからこそ綺麗に塗る事は大事なのでは無いでしょうか?
ベタやグラデーションが綺麗に塗れるからこそ、自分のタッチや筆の使い方が生きてくるのです。
やはりデッサンや平面構成といった基礎的な技術は、いつも自分を助けてくれますね。
行き詰まった時は、初心に戻ってやってみるのが一番な気がします。
30年やってても・・・まだまだだなって思います。
(マスターデザイナー 飯村武志 )
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