扉の絵
長年販売されてきたSRが、いよいよファイナルエディションを迎えました。
またひとつ、シングルエンジンのマシンが生産終了になります。
創り出したものはいつかは終わりを迎える日が来るとは言え、悲しいものですね。
今回は勝手なデザイナーの妄想で、ビックシングルのカスタムマシンを考えてみました。
古き良きOHVエンジンに、最新の足回り、薄いタンクや外装品で無骨なエンジンを強調してみました。
今は3Dをベースにスケッチを描く事が多いと思います。
以前は設計図を元に線を引き、色をひたすら塗ってスケッチを描いていました。
今回も、自分でレイアウトして古い手法で描いてみました。
エンジンのフィン等は直線定規を使って良く描いたのを思い出します。
反対にエキパイやタンクはかなりラフに塗ってみました。
緻密に描こうがラフに描こうが、色と光がフィットすると量感や空間を感じます。
絵は面白いもので〝パッと見た瞬間〟にその絵の印象は決まってしまいます。
いくら頑張って描こうが、この印象が良くないと評価されません。中々難しいですよね。
でも・・・だからこそ、また描こう!って思うんですよね。
工業製品も同じで、生産終了になるモデルがあるからこそ・・・また作ろうと思えるのかもしれません。
エンジンがなくなって電動になろうとも、常に楽しもうとする人間がいる限り、ワクワクするものが創り出されると思います。
( マスターデザイナー 飯村武志 )