「扉の絵」
今月はうちの会社のメンバーのカスタムマシンを描いてみました。
一見しただけで通常のカスタムマシンとは違うオーラを放っています。
ベースはBMW K1200RS ノーマルはフルカウルを纏っています。
駐在していた海外で、現地のカスタムビルダーと作り上げたこのマシン。
ちょっと作り方が変わっています。
タンクやエキパイ等はビルダーにイメージを伝え作ってもらったりしていますが、透明なカウルを支えるステー類やその構成、シートの機能を有するスプリング。
そういったパーツは、彼自身がホームセンターで気になるパーツを買ってきて、加工し、工夫しながら作り上げています。
その見つけてきたパーツは照明のステーだったり、廃品のPCの足だったりします。
ですから、各ステー類も金属や製法によって微妙に色や表面処理が違っていて、尚且つ、どこでどのステーが支えあってるのか?は普通のバイクとは全く違います。
今回それを絵にしていくのは色々と苦労しましたが、新鮮で楽しい作業でした。
※アップ画像を下に入れておきます。どんな構成になってるか楽しんでください。
私達がするデザイン作業は、通常は大きなコンセプトやイメージを考え、それに合う様に形を考え、作る。
しかもデザインにかける時間も最短で利益と結果を出さなければいけません。
これはそういったデザインとは全く逆の手法で作られています。
まさに趣味だから出来る手法です。
ですが、こういった遊び心や、これが作りたい!という思いが普段のデザイン作業に生きてくるのだと思います。
悪く言えば。。。行き当たりばったりのパーツででっち上げる。
そんな事が楽しんで出来るからこそ、普段のデザインでの急な要件変更にも迅速に対応できるのでは。。。
なんて考えています。
( マスターデザイナー 飯村武志 )