犬とサナダムシ
ここ最近、リビングのカーペットにゴマ粒ようなものが落ちていた。「えっ?これは何?」とネットで調べると、どうやらノミの糞か死骸のようなのだ。
「犬がもろてきたな」。私はノミの被害にあった事はないが、ひどさは見聞きしていた。
これから暑くなるし、ノミが部屋やスタンダードプードル犬のマドちゃんに繁殖でもしようものなら大変なことになる。
と、すぐamazonでノミ駆除グッズを1万円近くポチった。(明日着予定)
そして狂犬病予防注射に行ったついでに獣医さんに尋ねてみたら・・・なんと
「それはサナダムシです」
えっマジか?
なぜ?サナダムシ
ゴマ粒はノミで、それにはサナダムシの卵がいて、飲み込んだ犬の中で卵が成長してあの虫になるのだそうだ。
マドちゃんにはノミの噛み跡もないし、痒がってもいない。本体の虫もいない。
「だから余計、サナダムシが怪しい」と先生。
すぐにノミ取り駆虫剤、サナダムシの駆虫剤、そして狂犬病ワクチンを続けて打たれたり、飲まされたりしたマドちゃん。
まさか、まさかのサナダムシ退治になった。
マドちゃんが診察台であれこれ注射を打たれたり、薬を飲まされていた時、私は大昔、愚弟が見たサナダムシの話を思い出して、笑いそうになった。
それは近所の公園がまだ草ぼうぼうの原っぱのような時代、愚弟は草むらにいた猫を見ると「肛門からは長いヒモのようなものが出ていた。あれは絶対サナダムシや」という。
当時、私は「それはあんたの見間違い」と軽くあしらっていたら、愚弟は必死になって「あれはな、サナダムシが成長しすぎて猫の腸では収まらんようになって、外に出たんや」と小学生の割には専門的な説明していた。
サナダムシを肛門から出している猫。
話のインパクトが強すぎて、今でも覚えている。
さて、サナダムシ駆除剤を飲まされたマドちゃんの運命やいかに。