開幕へ
今年もこの季節がやってきました。そう、Jリーグ開幕です。
私が応援しているジュビロ磐田は今シーズンは2年ぶりのJ2リーグを戦うことになります。
昨シーズン、現代サッカーに適応するために伊藤彰氏を招聘しましたが道半ばで退任することになり、また一からのスタートとなってしまいました。
新監督にW杯で日本代表コーチとして戦った横内明展氏、コーチにOBの三浦文丈氏、GKコーチに川口能活氏を招聘しました。
今季のクラブが掲げている目標はJ1昇格、優勝ですが、長期的な目標である2026年J1優勝というクラブのロードマップを辿るのであれば、それらに加えてJ1で戦える基盤づくりを完了することも目標一つとなっています。
昨シーズン、いわゆる強度、トランジションの部分で劣り、伊藤前監督が求めていたサッカー以前の問題が露見してしまったことが判明したため、このような目標が掲げられているのだと思います。
本来、この強度の部分を手っ取り早く高めるのであれば、それに適応した選手を獲得して入れ替える方法がありますが、移籍問題によりFIFAから1年間の補強禁止を言い渡されているため、入れ替えという部分では限定的なものしかできませんでした。
そうなると必然的に既存選手の能力向上が求められますが、今までのクラブの慣習的にそれがすぐにできるかというと正直微妙なところではあります。もしかしたらJ2では戦えるかもしれないけど、J1ではまたやられる可能性も全然ある状態です。
とはいえ、横内監督、山田選手が「これを1年間やっていくんだ」ということを明示化してくれているため、皆が追従していって、長年のクラブの課題であるそれらの部分が少しでも改善されることを期待しています。
監督の招聘が遅くなったこと、新監督になっていることによって、他の積み上げてきているクラブと比べるとスタートが出遅れることは全然あり得ると思います。
逆に、昨シーズン在籍していた選手の大半が残ってくれたため、選手間の連携、信頼構築という面では選手を多く入れ替えたチームよりはアドバンテージがあると思います。
今シーズンもかなり厳しい戦いが予想されます。前回J2を戦った時とは違い、絶対的なストライカーは現状居ません。主力の平均年齢がそこそこ高いチームになっていて、若い選手が多く在籍しているチームが多いJ2では夏場はしんどいかもしれません。補強が一切できないため、長期離脱の怪我が発生したり選手が移籍されたりしたら、その時点で戦力ダウンになります。
それでも、それでも、私はジュビロ磐田が1年間J2を戦い、またJ1に昇格できることを信じています。覚悟を持って残ってくれた選手たちを信じています。
あのJ1の舞台は、大変だったけど、しんどかったけど、それでもジュビロ磐田が居続けてほしい場所なんだと改めて実感しました。今度こそ、J1に残って、その先の明るい未来を掴んでほしい、そのための今シーズンであってほしいと切に願います。