[静岡ダービープレビュー ①] 清水エスパルスに関するデータ
はじめに
こんにちは、SAKASHUです。今回は静岡ダービー直前ということで、お隣さんである、清水エスパルスさんのデータについてまとめてみようと思います。
データはFootball LABさんのサイトから引用させて頂いています。
順位・勝ち点・勝ち負け・得点・失点
34試合中 29試合消化
順位 : 13位 勝ち点 : 35 得点 : 41 (7番目) 失点 : 62失点 (18番目)
得失点 : -21 (18番目:磐田と同じ)
清水エスパルスは、現在勝ち点35で13位、と、下位寄りの中位に位置しております。
シーズン当初はヤン・ヨンソン氏が率いていましたが、11節の段階で2勝2分け7敗で大きく負け越しており、なおかつ25失点をしていました。12節から篠田善之氏が監督となり、その後は勝ち点を積み上げられるようになりました。
ただ、残り5試合で、昇格プレーオフの対象である16位湘南との勝ち点差は4、自動降格圏内の17位松本との勝ち点差は6、となっており、残留においては依然予断を許さない状況です。
昨年の16位である磐田の勝ち点が41(12~16位まで同勝ち点)、17位の柏は勝ち点39でした。そのため、残留をするためには残り5試合で3勝程度すれば、残留に関してはある程度安心できるとわたしは考えています。
得点数は41で、リーグ7番目です。1試合あたり1.46得点です。毎試合1得点は確実に見られる計算です。羨ましいです(泣)
夏にエースであった北川航也 (6ゴール) が抜けましたが、相方であったドウグラス (13ゴール) と、ルーキーイヤーで大活躍の西澤健太 (7ゴール)が、チームの攻撃を引っ張っている印象です。また、北川、ドウグラス、西澤の得点を除いた15点は、エウシーニョ、滝、河合、鄭大世、松原など、様々な選手が獲っています。
失点数は62で、リーグで18番目です。1試合あたり2.13失点です。毎試合2失点はしてしまう計算です。うちも最近は2失点はデフォルトです(泣)
25試合中17試合で複数失点をしています。そのため、自慢の攻撃陣で1得点はゲットできても、守備陣が踏ん張りきれず複数失点をしてしまうため、負けや引き分けに繋がっていると考えられます。
その結果、得失点差が-21となっています。これは磐田と並んで最下位です。でも中身は違います。
磐田の場合、失点数が43(平均1.5失点)でリーグ13番目ですが、得点数が22(平均0.8得点(!?))でリーグ17番目です。要するに、得点が全然取れないから失点分をリカバーできず、得失点がひどくなってしまっているのです。
そのため、得点と失点に関して、清水と磐田はかなり対極的な位置にいるのではないでしょうか。
得失点差の重要性は昨年嫌というほど教えられたので、"得失点差 -21"は残留争いに大きな影響を与えそうだとわたしは思います。
得点パターン
セットプレー(CK, FK)による得点が12点で、全体の3割を占めています。試合の流れに関係なく点を奪えるのはかなり大きいと思います。
また、クロスからの得点が8で、全体の20%となっています。
失点パターン
失点の内訳のうち、最も多いのがクロスからの失点で、全体の24%を占めています。
また、被シュート後などのこぼれ球からの失点が2番目で、19%を占めています。
相手にクロスを簡単にあげさせてしまう、中でフリーの状況を作られてしまう、CBの間へ相手FWに入られてしまう、クリアの精度が悪いためこぼれ球がとられる、など、多くの課題を現状抱えていると考えられます。
パス交換
パス交換数の上位10個を図に示しました (footballtacticsで作成)。
右サイドはエウシーニョ、金子のパス交換が目立つ一方で、左サイドは西澤、竹内、松原の三角形が出来上がっています。
ボール支配率と勝率
ボール支配率と勝率のグラフです (Google スプレッドシートで作成)。
清水は非常に特徴的で、ボール支配率が高いと勝率が低くなり、逆に支配率が低いと勝率が高い傾向があります。
相手のフォーメーションと勝率
相手のフォーメーションと勝率のグラフです (MATLABで作成)。
負ける率は相手が4バックでも3バックでも変わりませんが、勝率は相手が4バックのときのほうが10%近く高くなっています。
まとめ
清水エスパルスに関する様々なデータをまとめてみました。これらのデータから次のことが言えると考えられます。
清水エスパルスは、
・13位で残留争いを抜け出せるかどうかの瀬戸際にいる
・失点数がリーグワーストで、守備に課題を持っている
・得失点もリーグワーストで、残留争いに影響を与えそう
・セットプレーおよびクロスからの得点が多い
・クロスおよびこぼれ球からの失点が多い
・左サイドの松原、竹内、西澤のところ、および右サイドのエウシーニョと金子のところでパス交換が頻繁に行われている
・支配率が低いと勝率が高く、支配率が高いと勝率が低い
・相手が4バックのときのほうが、3バックのときよりも勝率が高い
です。
このことを頭に入れて、静岡ダービーを見てみるのも面白いのではないでしょうか。
このデータを踏まえて、静岡ダービーのプレビューをしていこうと思います。