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世界にはまだまだ知らないことが沢山~フルーツ編~

日本の果物がおいしいのは百も承知の助。

でも、この年になってまだ尚知らない果物がここフィリピン・ダバオには山ほどあるだなんて、誰か、早く言ってよ!と日本の南側に向かって叫びたい。


武骨なフリして可憐「ランソネス」

どっからどーみてもジャガイモ!が、果物。しかも武骨な姿なのに「ランソネス」なんて洒落たネーミング。私が知ってるのはアマゾネスくらいだってば。

しかも外見から想像つかないほど、中は小さくて可憐な実。ライチやランブータンのような甘酸っぱくて可憐な美味しさに、のっけから度肝抜かれます。

柑橘類の重量級「ポメロ」

市場での積み方にこだわりを感じるこのお方は「ポメロ」。世界最大級の柑橘類と言われ、日本だとざぼんとか文旦が同じ部類だとか。

グレープフルーツみたいな見た目と味、そのまま食べてもグーなのだけれど酸味が強すぎないのでオリーブオイルと合わせてサラダにするのが一番美味しいんだYO!と一緒にいた友人が力説。

ダバオロスすぎる現在。昨晩夢で「通りがかりの出店でこれを見かけ『わー!日本にもポメロがあるんだ!』って小躍りした♡」ところで目が覚めた。よほど印象に残っていたんだろうな。

ドリアン?じゃないほう果物「マラン」

一瞬ドリアンだ!と思ったけど、待てよこんなイボイボが細かかったか?否。ドリアン「じゃない方」で名前は「マラン」。ドリアンとジャックフルーツの交配で出来たものだとか。

もはやここらへんまでくるとマランだのランソネスだのポメロだの、聞いたことなさすぎて呪文状態。覚えられずに何回も聞いては手帳にメモ。

しかしこんな重たそうな果物、よく細身の木が支えてるなと感心。頭に落ちてきたら凶器だぞ。

エイヤッと手で剥くのです、ワイルドだわ〜。 

味はなんというか、クリーミーでねっとりしているけど、それでいてしつこくない。別のテーブルには熟れ方が違うマランがあり、左はまったり系で右はさっぱり系。もはや右手と左手で甘いとさっぱりのエンドレスマラン。

お日様たっぷり浴びた陽気フルーツ「ココナッツ」

ココナッツスタンド。ココナッツウォーターはなかなか日本でお目にかかることがないので、ありがたい機会だと、うやうやしく頂く。

私、めちゃんこ嬉しそうでしょ

大量の日差しと沢山の雨によってできる熱帯亜熱帯の果物、ココナッツ。海水を好んで育つからか、ミネラルが豊富で水より健康的なんじゃないかと。

一旦実をつけると、その後約70〜80年間は収穫が可能というから、もはやこのあたりの人はのど乾いたらココナッツ飲んでお腹すいたら果物食べてれば生きていけるんだろうな。

が、飲んでも飲んでもなくならない。「コップ2杯分くらいだよ」⇒ってウソだよ絶対!どんどん増えてんじゃないかと思うくらい、一向に減らない。

もう、最後は連れてってくれた現地の方の手前、気合と根性でチュウチュウ吸い込む。

水分でパンパンになったお腹をさする私に差し出される「フォーク」。ちょ、待って何これ?

はい、美味しく頂いた後はその場で真っ二つに割ってくれてその中にある薄いゼリー状の実を頂くんだとか。それ自体には味はないけれど、もう満腹中枢がイカレ気味ゆえ、美味しくガツガツ頂きましたとさ。

やっぱキングでしょ「ドリアン」


香港で初めて食した時から大好きなお方。最後に食べたのは10年以上前のタイフェスティバル in 東京。現地からしたら法外と思われる中身1個で300円のドリアンだったけど、逃したら後がないとぼったくりドリアンを頂いた経験が。

ドリアンが一番おいしい季節の9月、ダバオ市内にはドリアンスタンドがところどころに。

もう異様なまでの匂いだけど、ドリアン好きとしては深呼吸モノ。屋台の奥にテーブルとイスがあり、卓上にはビニール手袋も置いてある。これを付けてワシワシ食べろってことなのだ。

手前が黄色いドリアンで、柔らかくて、ねっとりーとして濃い甘味。THEドリアン。そして、奥にある白っぽい方は現地の方が「ネイティブ」と呼んでいるもの。発酵が強めでそれを引き立てる苦みもあるというもの。

初めて食べる味だったけれど、実は私こっちのほうが好きかも、と思い、結局右手に黄色いの、左手に白いのでエンドレスドリアン。

持ち帰り用に、というとご丁寧に剥いてタッパーに入れてくれるのです。しかし、こんなイガイガ、素手で扱う彼らに超絶驚いた私。

美味しかった果物たち、See you agein!

以上が、フィリピン・ダバオで出会った果物たち。9月が収穫の時期だったからか、とてもたくさんの種類をあちこちで食することができ、毎日それだけ食べてても生きて行けんじゃないかと思うくらい美味しかった。

トラックで山積みになるほど、そして道端に転がしておくほどの沢山の果物、これらのほとんどが日本ではお目にかかれないのが残念極まりない。

旅の高揚感や「次いつ食べられるか不明!」という焦燥感も相まって、余計に美味しくいただけたのかもしれない。

ただ、それをさっぴいても豊かな土壌と気候のフィリピン・ダバオは、この果物という切り口だけでここまで語り尽くせるほど、素敵なところでした。

ダバオの果物たち、See you again.また現地で会いましょう。

9月28日 サカシタカオリ







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