それぞれに向き合う母の日常
3姉妹のお母さんです。小中高バラバラの子育てに、日々付き合っています。全く違うタイプの3人に、それぞれに考えながらで脳内あちこち周遊中。
受験生1号
ほぼ学校か塾かの生活なので、私がガッツリ目を掛け手を掛けることは少ないのだけれど、見えないところで「あれ、もう大学生だっけ?」並の塾代がガッツリ掛かっています。
夏はファミレスでモーニング食べながら勉強、私は仕事だったり、一緒にコメダに行ってお茶しながら勉強だったりと、少し会話もしながらキャッチアップ。こういう時、ここぞとばかりに自分の欲するものを値段を見ずにオーダーするしっかり者1号。
春のフィリピン短期留学でなんとかこうとか一人でやれていたのを見て、ああ、この人は私がああだこうだ言わなくても自分で道を切り開いていけるなと思っている。
実際、色んなことも、会話をしていくうちに彼女が決めた道がベストなことが多く、どっちが親なんだ状態。
普段は我慢強くてあまり自己主張をしないけれど、思うことはたくさんあって、何かの節にダダダダ―っと感情が溢れたりするので、ああその前に聞いてあげなきゃだったとよく反省する。
大人扱いしながらもやっぱり子の部分が見え隠れ。小人とかいて「ことな」だな。
バスケ2号
中学に入ったら手が離れると思っていたけれど、なかなかにこちらは手間ヒマがかかる。試合の応援など、首突っ込んでいるところも否めないが、運動系の部活はやっぱり大変。
少しでも大きくなるように、パンパンに詰めたお弁当や、帰宅して塾までの間に「夜ご飯前の肉肉しい飯」を食し、結果1日4食ガッツリ食べている現在。
足をケガをした2号を乗せて整骨院に。部活終わりに補食の「何か丼(ぜったい肉)」を詰めて迎えに行き、補食を食べさせながら整骨院に行き、その足で塾へ送り、終わったら迎えに行く、って私ゃマネージャーかい!な拘束のされ方。
カロリー消費が高くワンワン吠えて要求を伝える、我が強い大型犬がいる気分。
ファンタジー3号
どうしても上から順に緊急度や重要度が高めの用事や行事が多いため、3号はフリーダムに毎日楽しく遊んでいる暮らし。
多分1人目なら「こんなに遊んでダイジョウブ?」と不安になるが、どのみち中学高校と進学するにつれ、こんな遊べる時間は小学生のうちしかないことに気づいたので、思う存分鬼ごっこすればいい、と本気で思ってる。
とはいえ、遠慮してああしたい、こうしたいって言わないんだろうなぁというのも感じるので、先日は長いこと約束していた、劇団四季の「美女と野獣」を鑑賞。
なかなかにファンタジーで感動屋さんの彼女は、タオル片手にズルズル泣きながら鑑賞。
帰りには「せっかく来たんだから」という魔法の殺し文句で殺され(笑)、小さなチャームを購入。
3号の「今日は夢が叶った日♡」とうっとりする様子を見て、日頃、どうしても後回しになりがちな彼女の思いを拾えた気がして、母もホッとした。
カバンにぬいぐるみを入れて連れて行く、私には理解できない世界があるようです。「かえるの子はかえる」なんて諺は突然変異もありという注釈付きで、今や家にユニコーンがいる気分。まだナデナデが必要そうです。
不公平を平らにしていく日々
子育ての中で、できるだけ誰かがむくれてしまわないよう、「ズルい」が出ないようにと心掛けている。
とはいえ、100ある母の気力体力を、33.333ずつ等分に割ってそれぞれに注ぐ、なんていう美しい割り算が存在する筈もなく。
時と場合によって比重が変わったりすることもあり、その中で子どもたちは母の意識と身柄がどこに向いているのかを、敏感に感じ取っているんだと思われる。
だから、そのデコボコをならす、だったり埋めるように、母としてできるのが、雨の日の送迎だったり、話を聞くだったり、一緒に何かを経験するだったりという、非常~に地味な行動をちまちましているのです。
それは一万円札!とか欲しかったモノ!みたいな一瞬でブチ上がるものでもなく、地味すぎて分かりづらいのかもしれないけれど、自分が動くことで、「あなたのこと見てるよ!見てるよ!」が伝わっていればいいなあと思っている。
今日もまた、この地ならしをしながら過ごしていきまっしょい。
10月24日 サカシタカオリ