最近買ったCD from Instagram 20.08.07
この記事は、インスタグラムに投稿しようとして書いていたけど長くなりすぎたので、文章のみ分離したものです。最近買ったCDを紹介しています。noteだといくらでもリンクとか貼れるので、Apple Musicとかも貼ってみました。よかったらインスタグラムの方も見ていってください。
---
Ambrose Akinmusire / On The Tender Spot Of Every Calloused Moment
アンブローズ・アキンムシーレはちょっとダークというか、前衛的な面が強い人なので、一応『The Imagined Savior Is Far Easier To Paint』と『Origami Harvest』を持っていながらあんまり聴けてないんですが、まぁ買っとかなきゃ、感もあり。えーもうちょっと勉強します。ドラムがジャスティン・ブラウンなんですけど、サンダーキャットとかホセ・ジェイムズとかとやりつつ、こんなフリーめなセッションもやってる/出来る/呼ばれるんだなと。みんな上手いから当然出来るだろうなというのはあるけど、ちょっと意外な人選。
---
Derrick Hodge / Color Of Noize
デリック・ホッジ新作は流石の出来。デリックの書く曲は結構メロディーがイイなーと思う(Message Of Hopeとか)んだけど、今回もどの曲もメロディアスだし、ジャスティン・タイソン+マイク・ミッチェル(キャメロン・グレイヴスのライブに帯同してためっちゃ音デカい人)のツインドラムがうるさいくらい炸裂してて楽しい。あとデリックは自分で歌うけど、ベースのメロディー自体がかなり歌っぽいなって感じます。
---
Jamael Dean / Black Space Tapes/Oblivion
ジャメル・ディーンって2016年フジロックのカマシ・ワシントンのバンドに帯同してたんですよ。それを見に行ってたんですよね僕は。それで名前覚えてたんだけど、まぁこんなスピリチュアルなアルバムを作る人だとは。まだ20代前半だから、フジロックん時は高校生とかだったらしい。ヤバいでしょ。LA人脈底知れない。
---
Joshua Redman, Brad Mehldau, Christian McBride, Brian Blade / RoundAgain
まぁ買うよね。間違いない。カッコいいし、肩肘張ってないさらっと聴かせる感じ。余裕ですよ。コロナ禍なかったら来日したんですかね。来たとしてもやっぱり国際フォーラムとかになってたんだろうか。ブルーノートじゃキツかっただろうか。目の前で見たかった。チケットは高かろうが。あとライブ映像も公開されてたリード曲「Right Back Round Again」、ちょっと「クレオパトラの夢」に似てませんか。
---
Kamaal Williams / Wu Hen
UKジャズはゴーゴーペンギンとか一部しか聴けてないので、この人も名前くらいしか知らなかったんだけど、クラブ的なサウンドもあればなんかコルトレーン・カルテットみたいなハードバップ(またこれがカッコいいのよ)もやってたりして、買ってよかった案件です。クラブ系生演奏(実際にそうなのかは分からんけど)って感じで、なんかちょっとロバート・グラスパー・エクスペリメントを思い出したりもしました。これもライブ見たかったなぁ。
---
Kassa Overall / I Think I’m Good
カッサ・オーバーオールも実を言うといまだにあんまりよく分かってないんです。でもこのアルバムがカッコいいことは確か。店頭で何度か聴いて、ああこれは買った方がいいな、と思いました。数曲でフィーチャーされているJ. Hoard、最初に見たのはBIGYUKIの動画で、「すげーカッコいい人いる!」と思ったんだけど、ホセ・ジェイムズの新作でもフィーチャーされてたし、ここ数年じわじわと幅を広げてて嬉しい。『Go Get Ice Cream And Listen To Jazz』も欲しいけどCD出てないんだっけ。
---
Lasse Schjerning / Meets Pedro Martins & Frederico Heliodoro
デンマーク出身のドラマーと、『Caipi』勢のミナス新世代ギター&ベース、というギタートリオ作。やっぱりどうしてもペドロに耳がいってしまうし、割と『Caipi』っぽい印象もある。ギタートリオとか意識して買わないので、ちょっと新鮮。でもジュリアン・ラージもギタートリオなんだっけ。全編ミナス・サウンドってわけでもないし、もうちょい聴きこんでみます。
---
Taylor Mcferrin / Love’s Last Chance
なんかあんまり話題になってなかったので、不意を突かれるような感じになってしまったテイラー・マクファーリンの新作。今回は自分で歌ってる、気持ちいいR&Bアルバム。80年代風味もあったりして、サンダーキャット、ダフト・パンク、みたいな色んな雰囲気を感じさせる。テイラーはビートボクサーなので歌はより近いと思うけど、サンダーキャットやマイルス・モズリー、他にもベン・ウィリアムズや、グラスパーもなんだかんだ歌ってるし、そういうセルフ・ヴォーカルみたいな流れの中にあるのかも。アナ・ワイズとエレーナ・ピンダーヒューズが1曲ずつフィーチャーされてます。マーカス・ギルモアも勿論参加。
---
Faraj Suleiman / Second Verse
Faraj Suleiman / Toy Box
突如として店に入荷したので、新入荷品としてブログ記事を作るために色々調べて、結果なんかちょっとハマっちゃったやつ。この人はパレスチナ出身でパリ在住のピアニスト。アルバムは自主制作、『Second Verse』の方はソングブックってことで自分で歌ってますが歌詞もアラビア語。何歌ってんだか分かんないし、独特な発音の言語でエキゾチックなんですけど、異国情緒と共に懐かしさも感じたりしてちょっとクセになります。『Toy Box』の方はライブ盤なんだけど、これがまた表現力豊かで面白い。結構聴きごたえもあるし、弦楽器みたいな速弾きがあったりしてすごいです。YouTubeにライブ映像も上がってるし、『Second Verse』の1曲目「Mountain St.」のMVも可愛いので、気になったら見てほしい。イスラエル勢はみんな有名だし人気だけど、この人も活躍してほしいなぁ。あとパレスチナ問題をちゃんと勉強しなきゃという気にもさせられました。