一人っ子のイメージ
日本という国の中では、一人っ子のイメージはどうもよろしくない。
わがまま、マイペース、協調性がない、空気読めない…ネガティブな単語が並ぶ。
「一人っ子はかわいそう」と決めつけられ、子どもを一人っ子にした親には罪悪感、劣等感がつきまとう。
きょうだい児からの一人っ子となった私も、ずっとコンプレックスを持っている。
周りの様子をうかがってから動いているだけなのに、協調性ない人扱い。
我先に大声で意見を言ってそれを押し切る、言ったもん勝ち系な人に限って、どんくさいこの子!みたいなマウントとってくる。譲ってあげてるのに。
ちょっと自己主張をしようものなら、わがままだね、一人っ子だもんねと陰口をたたかれる。
きょうだい児として4年半生きてきて、身についた思考の癖。
空気読みまくり、周りに合わせ、人にいかに迷惑をかけないようにするか常に考える。
なのに、適用される「一人っ子あるある」
悔しくても、否定もできなかった。きょうだいの死に触れることは、もっとタブーだから。その場は我慢してのみ込んで、そっと離れていけばいいのだから。
そうやってもやもやを溜め続けて生きてきた自分は弱く、情けないが。
自分はぜったい2人以上の子どもを産んで、一人っ子の呪いを断ち切ろう!
強く決めてたんだけどね。
結局わが子も一人っ子。
彼女にとっては、親の愛を独り占めできる一人っ子は心地よいらしい。
ポジティブにに捉えてくれていることは救いである。