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華の金曜日。五月の宵の金曜日。

五月。
初夏、というよりはもう夏だ。
日差しは強く、日焼け止めを塗らずに外にでるとすっかり焼けてしまう。

春物はほぼ出番もなく退場してしまった。
薄手のTシャツでちょうどいいほど、暑い。

この時期の「宵の空気」が好きだ。
網戸にした窓。レースのカーテンを揺らして吹き込む涼しげな風。自転車に乗れば、袖口を揺らす風が心地よい。

ジム帰り、運動を終えてスッキリしたような、どこか心地よい気だるさの中、宵の街を自転車で通り過ぎる。

華の金曜日だ。
飲み会に行くだろうサラリーマン、買い物帰りらしい一家も歩いている。目の前を通り過ぎるカップルたち。今宵は二人だけの熱い時間を過ごすのかしらん。夜風の涼しさが2人を程良い距離に近づけるのだろう。相手のいない私には、少し羨ましいな(笑)

今日の晩御飯は冷蔵庫という名のベンチを温めていた野菜たち(←温まってたまるか)による、野菜たっぷり野菜炒めに、ほうれん草と豆腐の味噌汁。お一人様の晩御飯は充実のラインナップなのです。

せっかちな虫の声が聞こえる。コオロギかな。水の張り終えた田んぼから上がってきたのだろうか。カエルの声も聞こえる。

週の終わりな感じがして、身体もふにゃっとリラックスする。

今日は華の金曜日。
五月の宵の金曜日。

#エッセイ
#日記
#わたしの金曜日



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