ロードバイク考。序的な

0.はじめに

自転車は楽しいと思います。

行きつけの自転車屋のオヤジが言うには「ロードバイクブームが来た時に、その人にちゃんと合った自転車を提供できなかったのが現在の人口減少にもつながってるのかな」という言葉が気になっていろいろ考えてみました。

オヤジさんの主張的には、ロードバイクを買おうとみてみれば、その人の体格に合わせたサイズ展開と言うのが色々あるんです。が、それはフレームサイズだけで、ステムの長さ、クランク長、ハンドル幅など、細かく合わせない自転車をあてがわれた素人ライダーが、体を痛めたり、乗りにくさから楽しみが半減して辞めていくといった流れになったんじゃないかという考えだと思うんです。

ただ、なんとなくそれは一面的な物で、自転車趣味人口の減少とは違うんじゃないかとは思っています。

まず自転車を趣味として購入する場合。人はどんな物を考えるのか。そこら辺から整理してみたいと思います。
あまりロードバイクとは関係ない部分なのですが。


簡単にそんなところでしょうか。
項目ごとにそれぞれ強度の差があると思うのですが。

1.早く走りたい。


※ロードバイク TTバイク

これはもう、ロードバイクですよね。速さを追求すれば追求するほどレーシングカーのようなシビアな空力性能、軽さ、抵抗の少ないスムーズなベアリングなどが必要になり、高額になってきます。
今の日本は飽食すぎて、素人のレースなどを見ていてもみな普通に百万オーバーしそうなスペックのロードバイクに乗って出場しています。
これは、なかなか一般人が入り込めない壁になってるんじゃないかと感じるんですよね。
ロードバイクの世界に足を踏み入る人が少ないのがここだと思うんです「ああ、ロードバイクってお金がかかるんでしょ?」です。

ロードバイクを広めようとするユーチューバー達も大抵はカーボンでデュラエースでディープリムのカーボンホイールに乗って、自転車って素晴らしいって言っているんです。
なかなか難しい現状じゃないでしょうか。

個人的には、初心者が初めに買うアルミフレームの車体でレースで良い勝負をしているみたいな動画が、初心者に勇気を与える気もするんですよね。
一人、クロスバイクでレースに出てみたってやってるユーチューバーさんがいるけど、ああいうの良いと思います。

2.遠くまで走りたい


※ランドナー グラベルロード、エンデュランスモデル、クロスバイク

これは、よく自転車で日本縦断しています。みたいな人を見れば分かるのですが大抵はドロップハンドルのロード系のバイクです。これは車重の軽さが体の負担を減らすから自然にそういった物を求めるという傾向もあるのかもしれません。
ただ、ロードレース向けの物は積載能力が少ないので、微妙に方向性が変わります。

よくあるのは「ランドナー」と言われる自転車。これは昔のクロモリフレームのクラシカルなタイプの自転車ですが、遠乗りを考えた車体ですね。
現在ではランドナーを作ってるメーカーも少なく、代用的にグラベルロードバイクなどが、その任を負っているのでしょうか。

ただ、ロードバイクの中でもエンデュランスモデルと言った物は、ロングライドのレースなども想定しているため、どの程度の遠乗りかにもよりますが、十分に用足りる場合もありそうです。

その他、ドロップハンドルじゃなくてもフラットバーのクロスバイクなども遠乗りに使えるのではないでしょうか。



3・色んな所を走破したい


※グラベルロード シクロクロス マウンテンバイク クロスバイク ビーチクルーザー

色んな所といっても、舗装された道だけじゃなく砂利道や、山道、はたまた砂浜を走りたいなどあると思います。
速さ特化で、舗装道路を想定されたロードバイクだと厳しい所ですね。砂浜なんて流砂のごとく沈んでしまいます。
それもあり、最近はグラベルロードが流行しているイメージですね。ロードバイクに太めのタイヤを履かせて、ロードバイクのオフシーズンに行われるシクロクロスってジャンルの競技があって、それの規格をあまり気にせず製品化したのがグラベルロードってイメージです。

さらに厳つい場所を行くにはマウンテンバイクという選択肢。そして、砂浜を乗りたいならビーチクルーザーなどがありますね。

クロスバイクも、割と自由度が高く太めのタイヤを履けば色々行けそうです。


4.カッコいい見た目


※ロードバイク ビーチクルーザー ランドナー ミニベロ

ここら辺は個々の好みなんで何とも言えないけど。
ミニベロって、あのスタイル。かなり趣味性が高く感じます。走行性能に関しては二十インチというタイヤサイズを考えると、他と比べちょっと劣るかなと。ギアなどの調節で使い良くはしてあると言いますが、本質的な部分ではやはり劣ります。
ただ、ミニベロはカッコいい。そしてカワイイ。あのフレームサイズとタイヤサイズのミスマッチ感が凄い良いんですよね。

ビーチクルーザーも完全に趣味性の高い乗り物に感じますね。ファットバイクとか言いますが、あれだけタイヤが太くて車重が重ければ、走行性能はどうしても劣ってしまいます。
それでもあのストリート感が最高にカッコいいバイクです。

その他、ロードバイクもクロスバイクも、基本的に自転車ってかっこいいんすよね。で、あとノスタルジーを感じさせるランドナーとかも渋くて良い!っていう人もいれば。最新カーボンロードの未来を感じさせるスタイルが超カッコいいって人もいるから、やっぱり趣味性が高い部分です。


5.気軽に乗れる


※ママチャリ クロスバイク ミニベロ 等

これこそ、街乗りの一番のポイントかもしれませんね。
ロードバイクは百万を超える高級品があったりするため、防犯とかにシビアにならざるを得ないです。特に日本は傘と自転車は気楽に盗まれてしまう文化があるので……。

そして、ロードバイク、グラベルロード等はスタンドが無い物が多く、どこかに立てかけたりしないとならない場合も多いというのも、少し面倒に感じる人が多いのだと思います。
そう考えると、そこらへんはママチャリや、ミニベロ辺りが選ばれるのかもしれませんね。

やはり競技に使ったりスポーツ的な車種ですと、性能の為に利便性を落とす部分もどうしてもあるということかなあと。

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