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自分の現実を覆すのは自分でやるしかない。でもその背中を押す誰かがいる-弱虫ペダル SPARE BIKE 荒北靖友 4 読後感想-

初レースはリタイアとなった荒北。事情を知らない先輩達に見くびられている。表彰台に乗れなかった福富と新開もだ。次のレースで同じレースに出る先輩から何位を狙うかと聞かれ”2位”と答える福富。
そんな福富に怒りを顕にする荒北だが、福富にはある考えがあった。


2位、と聞いて怒る荒北ですが、福富が2位と答えたのは先輩に負けるからではなく荒北を1位にするため。
荒北は”アシスト”という役割を初めて知ることになります。
サッカー、バスケなど団体競技なら得点を取る為、守る為にに自分の役割に徹するというのはものすごく理解できます。でも自転車競技は個人戦としての順位が大切な一方自分の結果よりチームの結果を求める団体競技の一面もあるのがとても面白いな、と思います。
自ら風よけになり荒北をゴールまで引っ張る福富。荒北はそれに食らいつく実力を得ていました。
ゴールする時、荒北は福富が自分にもたらしたものの数々に思いを巡らせます。現実をひっくり返すために福富は荒北に与え、引き上げ、背中を押してくれました。荒北の中で鉄仮面から福ちゃんに変わった瞬間でした。
この経験が荒北にとっても大切なものだったんですね。事ある後にこの話を思い出すエピソードが本編でもこの後の大学編でも出てきます。
ところで荒北にとって○○ちゃん呼びは特別なんでしょうか?私が知ってる範囲で
福ちゃん
小野田ちゃん
アキちゃん(飼い犬)
しかちゃん呼びがいません。
今気になって仕方ないことNO.1です。
エピローグでは新開、東堂が荒北を仲間として受け入れる場面もありますが未だに荒北の中ではニヤケヤロウとカチューシャのままです。この呼び名がいつ変わったのかこれまた気になります笑
荒北靖友の過去はここまで。

金城真護 1へ続く。

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