人生は全て伏線で出来ている 〜逃げはじ見た?〜
あけましておめでとうございます。
新年早々に新春ドラマで号泣。
「逃げ恥」は連続ドラマが放映されていた当時、ドラマ追っかけをしない自分が唯一楽しみにリアルタイムで見てたドラマでした。
それこそいろんな人が待ちに待って楽しみにしていた新春ドラマとして放送だから注目度は大大の大なのはわかるけど、こんなにも社会問題が盛り込まれていても違和感なく見る事ができるなんて、制作陣がどれだけ素晴らしい人材が集まって作っているんだろう。
きっとこれは話題になる人の名前だけでなく、関わった方の全ての想いというか魂そのものを入れ込んだというか…そんなモノが凝縮された作品なのね。という感覚にすらなった。
悩んでるみんなに、その誰かに優しく。
そんな形が全面に出るような作品だったことに、かつてこんなに心に優しいドラマがあったのかな?と思った(全然他を詳しいわけではない。)
そして皮肉にも「何があっても、人の温かい繋がりや心があれば大丈夫」というような強いメッセージのすぐ後に「緊急事態宣言の再度発令要請」に関するニュースの予告。
心と現実をどう自分の中に問いかける?という、早速試されているような流れも、全て作り込まれているようにすら思ってしまった。
この流れにドラマについての詳細の感想と言うよりも、ドラマを通じて感じたことをそのままに、書き連ねたいと思った。
その時の感覚はその時にしかなく、明日にはこのままの感覚は忘れてしまう。人間ってそんなもの。だからこそ毎日生きていける。今日はとても大事にしたい気づきや感覚が多すぎた。
当時放送してた連続ドラマの時はバリバリ仕事をしており(一応)。まさに「こうあるべき」の塊のような働き方をしている真っ只中で、「進化するための効率化」と言う概念に対してアホほど平匡さんのキャラクターに共感していたのもあってハマってた。
妊娠出産の流れの中の男女の違い/働き方そのものの在り方/男性特有の溜め込み問題/無痛分娩/ジェンダーレス/一人一人それぞれの生き方/女性の病気/セクハラ/コロナの問題/心の在り方
これ以上に題材にあるモノもっとあったのかな?これどんな風にMTGされたのだろう。気になる〜
Twitterはドラマ放送中、かなりの秒単位でツイートが更新されていた。それだけ注目度が高いのはわかるけど、それと同時に本当にいろんな人に気づきのタイミングを促したような印象も持った。
みくりの妊娠中のしんどさはとてもよく描かれているように思えて、ホルモンバランスが乱れている状態のみくりが突然泣き出してしまうシーンに胸が苦しくなった。目の前にあるカップラーメンも悲しさを倍増させていて、これは妊娠中でなくてもあることだから、人気ドラマの一つのシーンでこんな風に表現されると社会の理解が進んだような感じがして救われた気持ちになる。
日本人は特に、友達の噂のように聞こえる話よりも、テレビのニュースなどで見たメディア情報を信じるようになっている。
どこが真実かどうかは別として。
無痛分娩が一般的になってること。
「乳児の死亡が1人確認」「若い人や乳幼児は感染リスクは少ない」と言う真逆のネット情報に困惑するみくり。どんな情報をどう自分で判断し、どう生きていくかがこれからの生き方としてとても大切だと言うメッセージ。一瞬のシーンなのにすぐに大事なことが伝わるシーン。
「そもそも人が無理になるような働き方ってどうなんだ?」と言うところから、暗黙の了解かのように権利とは別に認識として認められにくい男性の育休。むしろ逆にこのシステムの表面的な在り方が平匡を苦しめるシーンも本質をついていてリアルさにびっくりした。
今まで問題視されていなかった、男性特有の「溜め込み」。みくりの辛かったよね、と言う言葉に女性の偉大さを感じながら、今まで社会が培ってきていた今の時代にそぐわない「男性は大黒柱・頑張れて当たり前」と言う同調圧力も。「女性は仕事育児家事両立して本当に女性ばっかり本当にしんどいんだから!」と言う風潮の裏に、実は男性が苦しんでいると言う事実も取り上げていて嬉しくなった。どっちがどっち、は実はない。だからこそどうやって支え合い、違いを理解しながら協力して想い合える環境を作っていくかは、根っこにある芯になっている問題を知ること、相手を知ること、思いやれる事がどれだけ大事か。
もちろん、感覚や考え方そのものに個人差がある事は事実。でもこういった問題で悩んでいる人がいるのも事実。
中には「これは平匡が仕事ができて、ゆりちゃんは裕福で、家族がいてでこそ成り立つ」って言うツイートもあったけど、そこじゃなくってこの全体を見てどう感じるのか?だと思った。思考の癖はこんなところにも現れたり。良い悪いはないけど何を感じてどう過ごすのかが結局大事になる。
それぞれのシーンが毎回、これってそう言う事なのね。って言う感想がありすぎて、一回涙腺が弱まるといろんな事が紐付いてしまい、泣いては笑い、を繰り返しながら見ていた。(これもちろん違う感覚で見る人がいるのは事実だと思うけど)
表題の通りで全てにいろんなことの関連性がありすぎて、ここもそこも繋がるよね、って言うことばかりだった。
「逃げるが恥だが役に立つ」と言う題名そのものの通りの連続ドラマの当時も社会問題は散りばめられていたけど(原作は読んでない)前回のドラマが伏線なんじゃないかって言う感じすらした。それより前に人気のあったガッキーも、一般人気が出始めていた星野源も、(二人を筆頭にもちろんその周りの方も)この色んな人の人生への気づきとか、大事にすべきことを知るための、流れそのものの中にあるんじゃないかと思うほど。
この自粛期間の1年を経て、忘れがちになってしまう当時のことも。去年のこの時期こうだったなぁってやっぱり恐怖の感覚も思い出したり。
これだけ心を動かされたのは私だけではなくって、色んな人がきっとそう思っただろうし、とても助けられた気持ちになった人が本当に多かったと思うドラマでした。
年初めに感謝を改めて思い出したり、こう考えたり、優しい心になれたのはありがたい機会でした。