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’21 個人的バズリ曲選①:ロックとアイドルとヒップホップ

気づけば11月も半ばに差し掛かっています。
というわけで区切りを付けるには少し早いですが、2021年、個人的にバズった音楽を紹介させてください。

このnoteを書くためだけに私が今自分でつくったワードなので、「個人的バズリ」ってなんぞや、と尋ねられてもおかしくないですよね。
ここでは、この言葉の意味を「その一曲への思いを誰かに伝えたいくらい、また毎日聴いても飽きないくらいの曲」としたいと思います。

そもそもバズリという言葉自体には拡散という意味も入りますが、この言葉では自分のなかでハマった曲であることが第一です。そこで「個人的バズリ」においては、上の意味にプラスして、自分の耳だけでなく、五感六感(?!)を使って楽しみたくなるような曲、という意味も持たせたいなと思います。

というのも、ここで挙げるものには既に有名なのも多いので、発掘のようなイメージで書いたり、「この記事でこの音楽バズれ(≒ 流行れ)!」なんて考えるのはちょっと烏滸がましいな、と思っています。
このnoteは あくまでも個人的に、リリース年やチャートの動向などは置いておいて、私が今年聴いて好きな音楽をシェアする備忘録的なものです。

とはいえせっかく文字にしたことですし、好きな音楽を言葉で伝えて 誰かにその言葉が伝わったらきっと嬉しい。
2021個人バズを起こしたバンドの一つであるハンブレッダーズ(後述)も、「誰にも知られたくないのに 誰かに知ってほしいんだ 僕だけのフェイバリットソング」って歌ってますし。

そんなわけで、この記事が届いた先で皆さんが、どこか何かの琴線に引っかかって「個人的バズり」を生んでいただける分にはむしろ大大歓迎です。その暁には是非ご一報ください~!


The birthday 「なぜか今日は」

2011年リリースのこの一曲。The birthdayとしては有名曲なのだけど、私にとっては今年の初めになってはじめて聴いた曲だったので選出しています。
自分の好きなラップデュオ・chelmicoが作ってた「この曲うちらが作ったことになんないかな」というspotifyプレイリストに入っていたのを聴いたのがきっかけです。

初めて聞いたとき、好きな音の感覚だ!!と興奮したのを覚えている。
まずイントロがめちゃくちゃかっこいい。ギター、ベース、ドラムの順に音が増えていく感じの約35秒間が本当に好き。曲の後半にあるベースソロもそうだし、それぞれの楽器の見せ場がある曲が好きなので聴くのがめちゃくちゃ楽しい。それからなんてことない歌詞だけど、これがバンドサウンドに乗っていて良すぎる。

なぜか今日は殺人なんて 起こらない気がする
だけど裏側には何かがある気もする    でも

とにかく、ハスキーなボーカルと味わい深い歌詞がマッチしている!あとメロディーがいちいちかっこいい。この曲をヘッドホンでまみちゃんが聴いているのなら、絵になりすぎてかっこいいな~。
チバユウスケさん、日本のロック界隈で名を轟かせているよね?という程度でお名前しか存じ上げなかったので、The birthdayもちょこちょこ聴いていきたいと思ってます。

あと最近、chelmicoがタイ人アーティストとタッグを組んで音源を出していてアツい。日本語ラップとタイ音楽のサウンド合ってるのおもしろい。
chelmicoの楽曲、しっとりするのからウキウキするのまで、曲ごとにふり幅が自由自在で毎シーズン出てくる新譜を初めて聴く瞬間はウキウキします。
近々リリース予定の「3億円」というタイトルの曲も、タイトルだけじゃ何も想像がつかなくて楽しみが沸点に達してます。


femme fatale 「鼓動」

アイドルグループ「ZOC」の元メンバー・戦慄かなの と、その実の妹・頓知気さきな による、完全セルフプロデュースの2人組アイドルユニット。

この2人のことは、あるインフルエンサーが推しているのを知って気になったのがきっかけで、この曲「鼓動」を通して夏くらいにハマりました。

MVをまず見て、(なんだこの人たち… 良い意味で手の届かなさそうな無機質さと現実味と両方あって”最強可愛い”なのでは…?!)ってなった。
音楽的にもエレクトロニックでポップな音が融合していて、かっこよくかわいらしい2人の歌声とも相まっているところが印象的。2人とも歌うときの力の入れるポイントがそれぞれ違うのだけれど、それがまた魅力的。じわじわと来る中毒性がある曲だと思う。

この曲を聴いていて思ったのが、どこか知ってるけど思い出せない、”聴いたことある”感。

この感じはなんだと考えながら この曲の次にリリースされた「Club Moon」を聴いていたら、もしかしてこの方?と、あるトラックメーカーのお名前が頭に浮かびました。
聴いた後ですぐにGoogle検索して解明しましたが、この「鼓動」や「Club Moon」の楽曲提供をしている方、水曜日のカンパネラの楽曲づくりを行っていることでおなじみ、ケンモチヒデフミ さんなんですね。

水カン、この前久しぶりに新曲が出ていましたね。ボーカルがコムアイさんから変わってびっくりしたけれど、詩羽さんも雰囲気が似て非なる感じですごく良い。ニューシーズン到来、って感じ。

femme fataleは今回話題に挙げている楽曲・「鼓動」からケンモチさんにお任せするようになったようだけど、昨年リリースのEP「femme fatale」と比べるとたしかに結構雰囲気が変わってるような気がする。個性的なメロディーを作るイメージのあるケンモチさんが楽曲提供者となったことで、これから先どんな曲や歌詞が生まれていくのか、また今後の楽曲の方向性はどんな感じになっていくのか気になります。

ちなみにこの姉妹の掛け合いを傍から見るのが楽しいので、YouTubeも好き。
「かわいい担当」「もっとかわいい担当」って自分で言うのなんだそれ、と突っ込みたくなるけど、いいぞもっとやれっていう思いもある。仲良しでかわいい。


Creepy Nuts「かつて天才だった俺たちへ」

オリンピック閉会式にDJ松永さんの登場、CM起用楽曲やタイアップ曲、バラエティ・音楽番組などへの多数出演、ニューアルバム「Case」リリース、発売ちなんだ全国ツアー実施など、今年乗りに乗っていたCreepy Nuts。
ターンテーブルを操るDJ松永 さんと、マイク一本で言葉の引き出しを操るR指定 さんの2人によるヒップホップ・ユニットです。

この2人は この1年を通してANNを聴いたりアルバムを聴くことでどんどん興味が増していったのだけど、年明けあたりは特にこの曲がリピート曲だったので選出しました。

「ゆく年くる年」もチャンネルの変え時かなという2021年1月1日になって数分後ごろ、テレビを変えた時に画面に映ったのが、「かつて天才だった俺たちへ」を確か生放送でパフォーマンスする2人だった。このテレビでの1曲を見てCreepy Nutsをしっかり知るきっかけになったので、なんとなくこの日のことは印象的に残っているんです。

新年になりたてということもあって、リビングの椅子にもたれ掛かりながらたまたま観て聴いていたただけなのだけれど、なんだかグルーミーなサウンドに対して歌詞がすごく聞き取りやすくて心に響く。ダメダメでどんな状態だとしても胸張ってやっていこうと思える言葉がたくさん詰め込まれていて、2人自身のそれまでの努力や音楽への熱量も感じられる一曲になっている。私にとっては やり残しもため込んだなかでまた新たな1年をどのように計画していくのかなどのビジョンを思い起こさせ、新年に聴くのにぴったりの曲だと感じたのが昨日のことように覚えている。

この曲を表題曲としたアルバムは2020年にリリースされているのだけど、それに続く形で今年リリースされたニューアルバム「Case」の楽曲やその歌詞から見られる2人のヒップホップユニットとしての軌跡は、すごく素敵だなと思う。
色んなジャンルの活動によりメディアに引っ張りだこで忙しくなったさまを描く「Lazy Boy」は日清カップヌードルとのタイアップ曲ともあって3分きっかりで曲が作られているのが秀逸。
また「のびしろ」ではポップなメロディで過去を振り返りつつ未来を「のびしろしかない」と歌いあげている。
それから 前作までの楽曲タイトルを歌詞に入れ込みつつ、こちらも昔を見つめてと未来への展望をしている「土産話」は、ライブハウスの箱の大きさについてのラップリリックがあるところがなんか人間味があってすごく好き。

それより前もなんとなくCreepy Nutsというユニットの名前と出した曲のジャケ写は知っていたのだけど、なんとなく再生ボタンへの手が伸びなかったし、あまり意識して聴いていなかったと思う。

そのころ出していた楽曲は「たりないふたり」で、ジャケ写は猫背の姿勢で仁王立ちする2体の半魚人のイラスト。
なんとも自虐的でネガティブそうなタイトル通り、実際は「ヒップホップタッグとしての最強なふたり」なのだけど、二人の性格や特徴を自己紹介のように、でも自己肯定感低そうな感じで語っている。
かつて天才だった俺たちへ」や「Case」の楽曲はもっとポジティブ寄りになっていて、いま聴きなおすと普通に面白がって聴けるけれど、2人の人柄を知らなかった当時はあまり聴くのに慣れることができなかった。


同じ曲を聴いているのに感覚が違うの、なんだか不思議だなあ。
2人自身もリリースされるごとにポップな曲調に寄っている傾向?もあるだろうから、必ずしも私の理解が一方的に進んだだけではないのかもしれない。


銀杏BOYZ「少年少女」

この曲については色々関連のアニメや楽曲も含めて別のnoteで書いたので、ここでは試聴動画とnoteシェアのみにします。


イントロとアウトロの光線がやってきて戻っていくような音でサニーボーイのアニメを思い出して、長良たちは今何をしてるのあ、なんて想像してしまいました。

楽曲紹介を含めてそんなことを書いた、こちらのnoteもぜひ読んでいただければ嬉しいです...!↓


◆ここからあと少なくとも5曲(か、5アーティスト)以上は箇条書きしているのですが、長くなるといつアップロードできるか分からなくなってくるので、今日はこの辺で!
近いうちに第二弾出します。

<今日のつぶやき>
Creepy Nuts、横アリのライブも行こうと思ってたんですが、私自身も本業のやることがあるのと、最近新たなライブ参戦予定も組んでしまって勝手にバタバタしてるので、残念ですがリセールに出すことにしました…。30分で成立してびっくりした。代わりに行ってくれる方、全力で楽しんでください!!!!

#nowplaying

※つづきの第二弾はこちら>

※そのまた続きはこちら>

※‘21個人的バズり曲選①〜③のプレイリストはこちら>


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sakana
これからもサイコーな音楽を聴いてnoteにします!よろしくお願いしますᕦ(ò_óˇ)ᕤ