【ドーミーイン】23歳、ビジネスホテルで1人勉強合宿をした話。
寝起きから日中から夜中まで。暑い。し、
本当に、やる気が、起きない。
眠気が終始おさまらない。ベッドの上でYouTube見て気付いてたら時間が否応なしに溶ける。
でもやることは腐るほどある。
積読、研究発表、研究助成獲得の下調べ、授業の課題。
なかでも直近で特にやる必要ある(のにできてない)ものは、来月にある、資格試験だ。
毎年の合格者数の割合は30%くらいという微妙なところで、しかも基準の合格点により合否が決まる試験なので、確実に自分の努力次第で結果が出てくる試験である。
試験まであと1週間と少し。でも自分の勉強の状況から見て、合否の可能性は合格点に乗るかどうかというかなり厳しめなところ。
それなのに、私は、その時やる気が起きていなかった。(ダメすぎる…。)
あ~どっか旅行とか行きたい。
試験前とか締め切り前に部屋の片付けとかし始めるのは人間あるあるだけれど、
私は、なぜか、旅行に行きたくなってしまう(いわゆる逃避ってやつだ)。
ホテルを検索したり、観光地の名前をGoogle検索にぶっこんで画像検索したり、Google Mapで行きたい場所をピン止めして、ルート検索したりして、妄想で旅行しようとするのである。
そして長期休みに入れば、少しお金を貯めてからその旅行を現実化させる、なんてことも過去にあった。
試験を来月に控えた私が、その日Google検索に入れていた文字は、以下である。
「ひとり ホテル ○○(地名) 合宿 」
旅行、と一言でいっても、いろいろな目的の旅行がある。
観光、出張、留学、合宿、遠征、といったところが大きなところだろうか。
試験が迫っている、落ち着いて作業したい、近場での合宿なら集中できそう。そんな雑感から私が考えたのが、試験合格のためのひとり勉強合宿を行うというものだった。
忙しいから無理じゃん?っていうのは差し置いて、名立たる文豪たちも山に籠って執筆に勤しんでいたと聞くし、遊びのための旅行じゃなくて、「籠る」旅って悪いことじゃないよね。
というわけで、ホテルで、ひとり籠って勉強合宿をやることにした。
<ホテル概要>
今回私が泊まったのは、「ドーミーイン」というビジネスホテル https://www.hotespa.net/dormyinn/ (UberEatsのCMみたいだな)。
「無料の夜鳴き蕎麦がある」ということを以前のネット検索で目にしてから、ずっと気になっていたところだった。
「合宿」と言う名前もあり2泊か1泊か迷ったが、とりあえず1泊での宿泊にすることに。泊まりながら延泊を考えていくことにした。
このホテル、もともと学生寮の運営を母体としている 共立 という会社が経営しているのだとか。
それが関係しているかはわからないが、ラグジュアリーホテルではないものの、個人的には日々の生活に疲れた人々にシンプルかつ的確なおもてなしがなされていたように感じ、とても過ごしやすかった。
さっそく私がどのように勉強合宿を行ったか、時系列で追って振り返っていこうと思う。
・15:00頃:チェックイン
まずはチェックイン。ひとりホテル宿泊の経験は初めてではないが、少しドキドキしながらフロントへ。でもさすがはビジネスホテル、手慣れた様子で受付の方がチェックイン手続きの説明をごく簡単にしてくださり、部屋のカギを頂いた。
ちなみに私は決済方法を現地支払いにしていたが、フロントの機械を使って簡単に手続きが終了した。ここまでごくスムーズ。
部屋に入って(ご時世なので、まずは持参していたアルコール除菌ジェルを使って部屋の各所を消毒したが…)、各所を開けたりしめたり確認する。
などといろいろ考えていたら、すぐ時間が経ってしまう。いやはやこれは勉強合宿なんだから、勉強しないとね。
・15時半頃~17時頃:勉強
ここからひとまず約1時間強くらい勉強をしていた。ほかの作業に気を散らさないよう、荷物は最小限にしておいたのがすごくよかった。
部屋も防音なのか、あまり隣の音など聞こえないのも快適だった。
ここでドーミーインの机について触れておきたい。この机が、勉強にすごく丁度いい。
ものを遠すぎる位置において手を伸ばす気が起きないとか、狭すぎて置き場がないとか、そういったことも特にない、丁度良い幅。
机上のスタンドライトも便利だし、WiFIもしっかり通っていて調べものをするにも便利だし。
余計な誘惑もないので、家にいるときはなかなか手を付けられなかった「過去問1回分を時間を計って解く」ということが達成できた。
・17時半頃:お風呂
16時から大浴場が使えたので、早めに入っておこうと17時頃からそわそわし始めていた。
ここでは、ホテルの部屋にあるテレビで、大浴場の混雑度が表示される機能がめちゃくちゃ役に立った。コロナ禍の今、すごく便利!
ここはビジネスパーソンでなくて良かった~などとよく分からない安心感を携えながら、なるべくすいている時間帯をリモコン片手にチェックして、17時半頃にいざ大浴場へ。
露天風呂などもあり充実した空間だった。
なおドーミーインは、サウナも有名というのがHPに書かれていたので、ここは体験しようとサウナ室へ。これがすごく気持ちよかった!
丁度いい温度で、隣の水風呂をかけるのもまた気持ちいい。資格試験が近いことなんて忘れそうになる(…あぶないあぶない)。
・18時頃:お風呂後のラウンジ
お風呂後は、アイスキャンデー が冷凍庫に入っており、無料で取って食べることができる。なんだこの幸せ空間!
ちょうどいい量なので、夕飯前に食べても罪悪感が無かった。もちろん夕飯後にのぞいて貰いに行くのもOKなので、夜食として味わうのも良いだろう。
ちなみに今回は朝食のみのプランで予約しているので、夕飯は自分で調達する必要がある。せっかくなので少し迷ったが、時間を効率良くするために、ご飯は近くのコンビニで済ませた。このあとの夜鳴きそばに備えつつ。
・19時頃~22時半頃:勉強
さすがに本来の目的が勉強であることを忘れてはいけない。ここからはお風呂後の気持ちいい気分に浸りながら、お風呂前に解いた過去問の解き直しをしつつ、試験合格に向けて勉強を進めていった。
なお、この時の勉強のお供は紙パックのオレンジジュース。ウェルカムドリンクとして、ドーミーインから提供してもらったものである。
私は勉強合宿という大義名分があるのでソフトドリンクを選択したが、なんとその日のほかの選択肢には、ビール、レモンサワー、ハイボールがあった。
※ドーミーイン経験者なら分かるかもしれないが、ソフトドリンクもお酒も充実しているかは、その日によったり、ホテルの場所によったりする。
コンビニで夜買う必要なく、ウェルカムドリンクとしてお酒が提供されるなんて、恐るべしビジネスホテル...!!!(もちろんいい意味です)
ほんとうにビジネス目的で来た人にとっては、仕事の疲れも一掃されそうだ。
・22時半頃:夜鳴きそば
待ちに待った夜鳴きそばタイム!
わたしの泊まったところでの夜鳴きそばの提供は、確か22時半か23時頃までだった気がする(HPによると, 宿泊先によって提供時間は異なるのだそう)。
この提供時間帯にも、食堂が混んでいるかがテレビに表示されていた(便利!)ので、自分の進捗度合い&食堂の混雑度合いを交互にちょこちょこ気にしながら、フロアへと向かう。
提供スペースへ行くと、「お部屋へのテイクアウトOK」という看板があった。
思わず
「持ち帰りで夜鳴きそば、ひとつで...。」
と、ハンバーガー屋に来たかのようなノリで注文をしてしまった。
テイクアウト用のどんぶりで提供してもらい、部屋でいただいた。
ちなみに下の写真に写っているカップは、セルフサービスで飲めるフリードリンク。コーヒーやお茶などがあった。
肝心のお味はというと、おいしい!
あっさりしたスープの醤油ラーメンで一息つくのに良い一杯だった。
HPの写真などでは少量だと思っていたけれど、意外としっかり麺や具材(メンマ、海苔など)が入っていて、かなり食べ応えがある。
23時前にこれを食べている自分....。と少し内省しつつ、ウワー、夜鳴きそば食べてる自分、ドーミーイン来たんだ、来てるんだ!っていうのを、麺をすすりながら改めて実感する。この時点で心とおなかはしっかり満たされていた(勉強合宿ですよ~~~)。
その後お茶を飲みながら、残りの過去問見直しをのんびり進める。夜の記憶が大事とか言いますし、ね....。(目をこすりながら)
・1時頃:就寝
夜中はあまり進捗は生めなかったなど思いつつ、ひとまず寝ることに。夜鳴きそばに罪はない。
枕元には、お風呂あがりにアイスキャンデーをゲットした時に「氷まくら提供あり(無料)」の文字を見つけてもらってきたアイスノンを置く。
寝苦しい夜を過ごしやすくするための工夫として、粋な計らいでうれしい!
柔らかい材質の枕と、固い素材のアイスノンとを半分半分にして頭のしたに置き、交互に寝返りを打ちながら朝を迎えた。
・翌7時頃:起床、朝サウナへ
起床後、昨晩のサウナの楽しさの感覚が残っていた私は、朝シャワー&朝サウナへ。気持ちよかった。
ちなみに昨晩はお風呂後にアイスキャンデーの提供があったが、朝はヤクルトが置いてある!種類が違ってこれも楽しい&嬉しかった。
・7時半頃:朝食
サウナとは別に、ドーミーインの大きな売りであるとされている「朝食」。
朝食の内容については、HPの引用を載せながら語っていきたいと思う。
基本のおかずは、小鉢がたくさんあり、好きなものを選べるスタイル。私が止まった時には、朝食らしいおつけものやお浸しなど、さっぱりしたものが並んでいたイメージだった。和食だけでなく洋食のメニューもそろっている。
ここ!地域によって食事の内容が違うというところ、確実にドーミーインファンをつくろうとしている。いずれドーミーインの朝食めぐりを、神社の御朱印巡りみたいな気持ちでやってみたいくらいだ。
高知のかつおたたきとか、下関の瓦そば風とか、北海道とか福井とか海の幸が豊かそうな場所の海鮮丼とか、帯広のホエー豚丼とか…。全部まわりたい。切実に。
※追記:札幌ドーミーイン行きました。自分で好きなだけ盛って作れる海鮮丼、最高。
ビュッフェ形式ということでコロナ対策が心配だったが、ビニール手袋が入り口に置かれており、手袋を使ってトングなどを扱うというスタイルだった。また小鉢などをとる際にも蓋を開けて取り出すので、飛沫などが入りにくい環境になっていた。
なお、朝食の場はさすがに「持ち帰りで」...とはいかなかったので、部屋で食べることはなく、他の宿泊客を多く目にした。
シャツを着ていていかにもこれから仕事に向かう方もいたが、子連れのご家族やご夫婦のような人たちもいたことは少し意外だった。たまたまだろうか?
ラフな格好の方もいたが、このホテルには「連泊プラン」というものがあり、テレワーク生活のビジネスパーソンにも特化した仕組みがあるようだったので、ホテルの部屋から出勤している方なのかもしれない。
この朝食オプション、宿泊前は付けるかかなり迷っていたのだけど、つけて正解だったし、ふつうに楽しかった。
コロナ禍でも安心して楽しめるビュッフェ、とてもありがたい。
・チェックアウト 11:00
朝食後はラウンジにあるセルフサービスのアイスコーヒーをいただき、片手に持ちつつ部屋に戻る。少し帰宅の準備をしてから、机に向かい、すこしだけ夜中にできなかった部分の勉強をする。
その後荷物をまとめてチェックアウトした。
正直、延泊するかかなり悩んだ。環境も集中できるし、充実したおもてなしだし。
今回は1泊で帰ることにしたが、次に機会があればぜひまた泊まりたいと思える空間だった。
さいごに、ホテルの立地について。私が泊まった場所は静かなビジネス街だったが、美味しい食事処や甘味処があり、帰り道に散歩するのもとても楽しかった。お土産に買ったあんみつと梅寒天、ほんとに美味だったなあ。(ここで泊まった場所がばれそう笑。)
結局勉強できたのか
ここまで充実したホテルステイをしておいて、果たして勉強はできたのか?という話だが、
結論から言うと、効率は上がったと思う。
誘惑に弱く目先の楽しみに注意をむけてしまう怠惰なわたしは、元々家でなにかするのが苦手なことがある。
最低限必要なものをもちこんで集中する空間をつくることができたのは、今回の合宿の功績と言えるだろう。
もちろんサウナや夜鳴きそば、朝食など、ホテルとして楽しいポイントも多く、そこは勉強合宿の本来の目的とは異なる部分かもしれない。
ただしこれらは、「集中する」という目的から離れてリラックスするのに最適なサービスたちで、そのすべてで多少なりとも切り替えをすることができた。
なおこれは個人の考えなので、少しでも気になった方は試してみて欲しい。
そして、ここまでしてきた「勉強」だが、先日受けてきた試験の結果は今月中頃には発表される。正直本人もドキドキだが、そっと結果を待っておきたい。
さいごに
案件かこれ???って思われそうなほど語りつくしてしまったのですが、残念ながら案件ではないのです。私がこのホテルでの旅日記をただ語りたいがために書いています。
むしろどなたのホテル宿泊レポでも、書きたいです!!!!!!!書かせてください!!!!!!!!笑
読んでいただいたみなさま、ありがとうございました!
状況が落ち着きましたら、皆様のお近くのホテルもぜひ探索してみてくださいね~そして探索しましょうね~~!!!わたしもいつか、「どこのホテルが一番ノマドワーク(ノマドスタディ)にいいか選手権」の記事を書けるよう、いまはホテル巡りのための準備をしていきたいと思います!!!!