2023自由研究#0 (7月31日)


🟠はじめに

 2023年7月31日。かねてよりやろうやろうと思ってできていなかった自由研究を始めることとする。誰かに見せなければやらないという甘えた考えからの背水の陣。なぜ自由研究かというと、なんか、いいじゃないですか、自由研究って。
 そりゃ、小学生の頃のハナタレの俺に、未来からやってきた24歳の俺から「お前が苦しんでやっている自由研究について、よく考えてみ。意外とおもろいで。自由に好奇心を働かせて、探究していいんやで。多分本気でやれば、ものすごい充実した時間になるで」と言ったところで、無視するだろう。「そんな事より遊びてえ」

 ラジオが流れている。最近、机の引き出しの中を整理していたら昔(多分、大学1・2年の頃だったと記憶している)母親からなぜかプレゼントされた黒のケースに入った携帯ラジオが出てきたのだ。久しぶりに電源を付けると、音質は決してスマホやBluetoothスピーカーには及ばないが、たまに入るノイズや、ジャリジャリする声の感じが新鮮で心地良かった。 

 ここまで話しておきながら、自由研究の題材にラジオが登場するわけではない。ラジオは全く関係ないかと言われればどうなのか、現段階ではよく分からないので、後につながってくるかもしれない。

🟠テーマと、その発生過程

テーマ:インスタグラムを辞めてからの身体・心的変化

発生過程:もともとインスタを辞めたり入れたりを繰り返していたことから、なぜ自分がこのような葛藤を繰り返しているのか分からなかった。一度”辞める”ことに自覚的に距離を置いて眺めてみたいと思ったから。

 ちょっと、すでに飽きてきました。やっぱり三つ子の魂百まで、か...。いや頑張ろう。

🟠期間

2023年8月1日から2023年8月31日までの31日間。

🟠仮説

体調が良好になる(幸福度が高まる)

 インスタグラムをなぜ見てしまうかについては様々な観点(メディアの搾取、現代の他者との関係性、コミュニケーション手段の変化、マーケティングなど)から考察が可能だが、一旦脇に置いておく。
 無意識にインスタを開くことで、我々は本当にしたいこと、欲しいものが分からなくなっている。インスタはそこに漬け込み、無思考人間に大量の広告で物を売ろうとしている。では、仮にインスタが存在しないとして、本来インスタに使っていた時間がそっくり空いたとすると、その時間我々は何をするのだろうか。
 友達に連絡したり、本を読んだり、映画を観たりするのだろうか。何であれ、無思考で見させられていた他人の生活や広告などから距離を置くことができる(少なくともインスタの利用時間分は。また、その時間を別のSNSに使っても結果的にインスタを使っていることと同様なので、今回はそうしない)。
 仮に平均1時間インスタを利用しているとして、その1時間分はSNS以外の何かに代替する。その生活を続けることで、時間に意識的になることができる。時間に意識的になれることで、自分がしたいことを選び取れるようになり、幸福度(自由度と言い換えても良いだろうか)が上がるのではないか。

🟠効果検証

使用する言葉の質的変化

 「精神とは言葉であり、言葉とは精神である」と言ったのは安部公房である。今回の研究の仮説は”幸福度が高くなる”というずいぶん抽象的かつ幼稚なものだ。この抽象度がバカみてえに高え結果を、どのように測定すれば良いだろう。

 幸福を物質的なもの・精神的なものに二分する。物質的な豊かさはこの国では基本的に整っているだろう。残るは精神的な問題である。
 精神状態を測定するのは難しいが、冒頭の言葉を真とし、言葉の変化を観察することで精神状態を測る。今回はこの精神状態の良好さ(極めて曖昧である)を幸福度の高さと言い換えることとする。
 
 では実際にどのように言葉が変化すれば良いのだろうか。
 それは極めて難しい。安い言葉(ヤバい、エモい、ぴえん等)を使う頻度が減れば良いのか、高尚なワードを使いこなせるようになれば良いのか。
 ここでは一旦「新たに知った言葉を数えあげる」ことにとどめようと思う。それがどんな言葉で、どこで知った言葉なのか、研究を始めようとするいま、単純に気になるからだ。インスタ使用時の言葉を集める作業をしていないので比較ができないが、とりあえずやってみることにする。
 
 このnoteには、1週間ごとの振り返りを記載する。振り返る内容は以下の通り。

▶️心情の変化
▶️空いた時間に何をしたか
▶️新しく知った言葉
▶️総ログイン回数(インスタしか交換していない友達も数名いる為、ウェブからログインする場合がある)

 それでははじめよう。
                              7月31日(日)

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