スレスパ
キーボードを新しくしたからといって、特に文章を書きまくれるわけではないということを実感している。そもそも文章を書くようなやる気があったら、光るようなキーボードは買わないだろう。なんか僕のキーボードはめっちゃ七色に光っている。単色に光らせることもできるらしいが、如何せんやり方が分からない。助けて。このキーボード光ってない時はどこがどこのアルファベットなのかさえ分からない。
近況としてはSlay the Spireというゲームの隙間に人生をやっている。もう一つも人生が面白くないのでこのゲームに飲み込まれてしまった。今の僕はこのゲームのカードの効果しか頭に入っていない。家族からの冷淡な扱い、何一つうまく行かない面接を光年の彼方に置き去りにして、日夜カードを捲っている。
面白いゲームに救われている。まだ俺はスレスパ(Slay the Spireの略)の全てを覗いていねぇ…という一つの思いに生かされている。リビングで卵かけごはんを食べていただけで親に舌打ちされる人生を何故か投げずに今日も生きている。職も彼女も金もない俺が生きていて、なんでりゅうちぇるとかが死ぬんだ。逆だろ。
しかし面白い事には面白いが、スレスパも俺の人生と同じぐらい難しい。ランダムに配られるカードを元に上手いことビルドを組み立て、敵を倒しダンジョンを登っていくというのが、大まかなゲーム性なのだが、この運要素にひたすら翻弄される。久しぶりに対npcで殺意覚えたゲームだった。何度人生よりよっぽどおもんねぇやと思いアンインストール仕掛けたか。しかしこれほどイライラを積み重ねられるほどにハマったゲームもなかった。完全に鬱っぽくなってしまって、何してもイマイチだったところに熱を俺に取り戻してくれた。サンキュースレスパ。ファック社会。
就活に完全に失敗してから、どう生きたらいいのかさっぱり分からず無軌道に人生を生きている。まぁ生きているしいいかと思えたらいいのだけれども、根の底まで凡だからそんな次元大介じみたハードボイルドな考えは出来すにひたすらに焦っている。それはそれとして俺は今日もスレスパをする。世界の全てを置き去りにして、何も追いつけない速さで現実逃避。