「どこでも誰とでも働ける」尾原和啓 読んでみたくなる書評
こんにちは。皆さまお元気ですか。
今日は、尾原和啓さんの、
「どこでも誰とでも働ける」
についてです。
「どこでも誰とでも働ける」
良いタイトルですね。
「どこでも誰とでも働ける方法」じゃなくて、どこでも誰とでも働ける、って所が良いですね。
こういう本は、得てして、「〜の方法」っていうタイトルが多いんですよ。
私の感覚では、「〜の方法」っていう本は、ためにはなっても、あまり読み物としては面白くありません。
ビジネス書も、面白くないとダメだと思うんですね。
どんな本でも、本であり、そこに「読書」という行為がある以上、やはりエンタメであって欲しいのです。
本のページをめくる瞬間は、エンタメの世界に足を踏み入れる瞬間です。
本を読み進める時間は、自分が今いる世界とは、別の世界を旅する時間です。
本が好きな人は、読書とは旅に近いと思っているはずです。
それをわかって書かれているビジネス書と、そうでないビジネス書では、読んでいて面白さが天と地ほどの差がありますね。
ビジネス書を読んでいる人が全員、ビジネスのためにその本を読んでいると思わないでほしい!
で。
「どこでも誰とでも働ける」
とても良いタイトルですね。
装丁もとてもかわいい。
シンプルで見やすいし。
パッケージングも大事ですよ。
特にビジネス書は、タイトルや装丁から、何となく内容の雰囲気がわかったりする。
この本は、きっとシンプルでわかりやすくて、そしてしっかり作ってあるんだろうな、という感じが見て取れますね。
事実その通りでした。
では、長い前置きはここまでにして、そろそろ本編行きましょうか。
(前置きだったんですね!ここまで!)
有名なビジネスパーソンが書いたビジネス書というのは、とにかく、読んでいて最終的に同じ感想に行き着きがちです。
すなわち、
(そりゃ、あなたほど働けば、誰でもあなたのレベルになれるでしょ〜)
というものです。
みんなメチャクチャ働いているんですよ。
ほとんど寝ないとか。ほぼ休みなしとか。
ご飯食べる時間もないとか。
無理だなーと思う。笑
それができたら、ビジネス書なんか読む必要ないんだ。きっと。笑
でも、この「どこでも誰とでも働ける」は、めずらしくそういう感想になりませんでした。
書いてあることが、すごく優しいんですね。
優しさに溢れているんですよ。
すごく、読んでいる人の側に立って書かれているのが伝わって来るの。
「自分が持つ知識は出来る限りオープンにした方が得をする」
「スピードが命のグーグルでは、人を疑うことさえコストととらえられている」
など、具体的な例を出して、とりあえず今すぐにでもできる事が書かれています。
「自分のスキルを活かしてボランティアをすれば、他人の成長を通じて自分も勇気や元気をもらえる」
「今はSNSによって他人の評価が可視化されている時代なので、一生懸命やっていれば必ず誰かが見ていて、ほめてくれる」
この辺もすごく優しいですね。
言葉選びが優しい。
そしてできそう。今すぐ。
「自分の好きを貫いて、他人と違うことをとことん追求すれば、それはあなただけの個性になる。それこそが、あなたがAI以降の時代にすべき仕事なのです」
いいですね。すごくいい。
著者の尾原和啓さんは、12もの会社に転職を繰り返したという、日本では特異な経歴の方。
少し前まで、日本では転職は、あまり良いイメージではありませんでした。
でも、変わった。
日本は変わりつつあるのではなく、変わったのです。
その具体的変化を肌で感じている人、そうでない人、様々だと思います。
が、確実に、全ての日本国民が、その変化を感じる日が、10年以内ぐらいに必ず来るでしょう。
その時、どうすればいいのか。
これを読んでおけば、とりあえず対応できそう。
そんな感じの本です。
どこでも誰とでも働けるようになれそうです。
尾原さんは、きっとすごく優しい人ですね。
読後感も良かった。
読んでいて幸せな気分になりました。
そんなビジネス書はなかなかないですよ。笑
最後にこう書かれています。
「豊かさが収入の額だけで決まる時代は終わりました」
と。
本当にそう思います。
転職をして、収入が減ってもいいのです。
こう言い換えてもいいと思います。
「お金のために働く時代は終わりました」
あなたは、何のために働いていますか?
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星5。(5点満点!)