新潟・佐渡沖のスズキ(鱸)
釣り人の間では『シーバス』という愛称で呼ばれ親しまれ
なだらかなシルエット、シャープに伸びたヒレ
カッターのようなエラ、黒と銀色の美しいヴィジュアル
古くから日本人に愛されている魚は?
せーの
鱸です
スズキです、すずきです
シーバスがかなりのヒントになりましたね
そんなスズキは出世魚
出世魚
新入社員.ヒカリゴ ・・・5cm前後で体が銀色に光って見える。
主任.コッパ ・・・・当歳魚。小葉と書く。
課長.セイゴ ・・・・2年魚。25cm前後。
部長.フッコ・・・・・2~3年魚で30~40cm。関西ではハネ
社長.スズキ・・・・4年魚で60~70cm。1mクラスも
会長.ハラブト・・・冬の産卵期を向かえた大物。まんま腹太です
正直、セイゴ、フッコ、スズキは馴染みがありますが
ヒカリゴ、コッパ、ハラブトはあんまり聞かない呼び方です
お腹がボコっと出ているスズキは何回か捌きましたが
今思えばあれが会長(ハラブト)だったのかなぁ?
スズキは悪食(捌くとお腹の中から色々な魚類が出てきます)
小魚・海老・カニ・イソメ(みみず)と何でも食べちゃいます
さらには大食漢、そして生き餌ねらいの知恵者です
大食漢のくせに生き餌しか食いつかない(グルメな魚)
視覚で餌を見付け、振動感覚器官で獲物を捕らえるスズキ
そのため釣りでは、複雑な動きをするルアー(疑似餌)が必須
直線的で単調な等速運動しているものには見向きもしないという
知恵者(知恵魚)なのです
料理法としては
鮮度が良い刺身は歯ごたえも良くとても旨いので、刺身、カルパッチョ、マリネなど
焼いても身が締まり過ぎず、適度な食感があり、あっさりとしていて美味しいので、ポワレ、ソテー、アクアパッツァ、ブイヤベースなど
個人的には洋風なメニューとの相性が抜群と思っております
釣り人からも、料理人からも絶大な人気のあるスズキは、釣って楽しい、食べて美味しい、本当に魅力的なお魚なのです
今回はスズキのお話でした
それでは、また!!