趣味探訪記 8月 大人のぬりえ
1 今回の趣味
塗り絵をする
【概要】
費用:塗り絵の本 ¥1,320円
色鉛筆(24色) ¥2,024円
鉛筆削り 家にあった
道具:同上
時間:1枚1時間程度
2 これまでやらなかった理由
線画に着色する行為に意義を感じられなかったため。
選色センス一本勝負になるが、センスに自信がなかったため。
3 今回選んだ理由
もしかしたら線画に着色する行為に意義を感じられるかもしれなかったから。
本屋では関連本が大量に発売されていることから、やってみると夢中になるかもしれないと期待が高まったから。
4 1か月の目標
1冊買ってやってみる
5 やってみた感想
① 塗り絵本のセレクトの難しさ
塗り絵をするには、まず塗り絵本を選ばなくてはなりません。あんまり好みではない絵のものを買ってしまうと、塗り絵に対するモチベーションが下がってしまいます。
大人の塗り絵本は大体花がメインのものが多いのですが、私はそこまで花を塗りたいという欲求がないため、最初の一歩の塗り絵セレクトから難航しました。
結局、「パズル塗り絵」タイプの「アートパズル塗り絵2」をセレクト。1は書店に置いてませんでした。絵がパーツに分けられており、パーツごとに色を指定されているタイプの塗り絵です。これなら色彩センスがなくても大丈夫!そう思っていました、この時は……
② 色鉛筆の罠
色鉛筆には鉛筆削りがついていないタイプのものがあります!これ盲点でした。
私はたまたま資格試験用の鉛筆を削るために所持していましたが、鉛筆削りが家に無い人は色鉛筆を購入する際には鉛筆削りがついているかお確かめを。
色鉛筆のセット=鉛筆削りがついているという思い込みは、たぶん小学生の時のサクラクーピーセットの印象が強かったことから生まれたんだと思います。クーピー用消しゴムもセットでついていて便利。
③ 一色ずつ塗った後に写真を撮るだけで達成感
パズル塗り絵は、パーツごとに番号を振られており、同じ番号のパーツは同じ色で着色することがルールです。
そのため、私は1色ずつ色を塗っては写真を撮るようにしてみたのですが、最初の1色から完成まで、徐々に出来上がっていく過程を振り返ると、ちょっとしたパラパラ漫画みたいで面白い!
最初の線画からは完成図が分かりにくいものもあり、一色一色塗っていくことで、「あ、この絵か!」と気付いた瞬間のアハ体験感もいいですね。「塗り絵ナンプレ」系のパズルが好きな人にはお勧めできそう。
④ 童心に返る
塗り絵って色を塗るだけなのでやってて暇なんですけど、思考に余裕ができることで、昔塗り絵で遊んでいた子供の頃を思い出すことができます。
私の子供のころ、近所の商店街に文房具店があったんですよね。たくさんの文房具が所せましと並んでいて、まあおばあちゃんが一人で切り盛りしていたお店だったのでちょっと埃っぽかったんですけど、そこもまた蔵探し感があってよかった。
そこで買ったセーラームーンの塗り絵とか、お姫様のドレスシリーズの塗り絵とかを昔やってたな~って思い出しました。今はもう閉店してしまっていると思います。
子どもの頃ってあんまりいい思い出無いという印象なんですが、一つ一つつまびらかにしていくと、なんだかんだ楽しかった瞬間ってやつはあったな、と思います。
もしかして、これもまた大人に塗り絵が人気な理由なのでしょうか。ノスタルジーに浸るという効用があるとかいって。
⑤ 塗り絵の塗り方
チコちゃんに叱られる前提で聞いてみたいのですが、塗り絵を塗る際にパーツのふちをなぞってから中を塗るのはどうしてなのでしょう?私も自然とやっていたのですが、一体だれが教えたものかと思い返せば思い出せず……
パーツのふちをなぞったからといって、ふちをなぞらずに塗る場合とはみ出る確率は変わらない気もしますし、ふちだけ色が濃くなってしまう場合も多いですし、どういうメリットがあってこの行為を行うようになったのかなと疑問に思いました。
パーツの輪郭をはっきりとさせることで、注意力を増す効果が見受けられるのかもしれませんが、はっきりわかりませんね。さかなふくろう(5才)でチコちゃんに投書してみようかな……
え、もしかしてこれ私しかやってませんか?
⑥ 自由度のなさから生まれる作業感
私は、基本あんまり趣味に頭を使いたくないな~と思うタイプです。例えば、私の好きなスマホゲームでは、キャラクターにどのスキルを覚えさせるかが勝利の鍵となるのですが、どのスキルを覚えさせて、どの戦略で戦って……みたいな創意工夫をめんどいな~と思ってしまうのです。当然勝てるようにはならないんですけど、一体全体勝てないゲームの何が楽しいんでしょうか。自分でも謎です。
さて、自分のその傾向を把握していた私は、色の指定までしてくれる「パズル塗り絵」をセレクトしました。しかし、もともと線画が確定していて自由度が低いのに、さらに色まで確定されてしまっては、もはやすべてが決定されているため、どうしても作業感がぬぐえなくなってしまいました……。他者依存もほどほどに、ですね。
6 評価
趣味探し継続(不採用)
【理由】
改めて塗り絵をやってみると、ノスタルジー体験とかアハ体験とか、いろいろ楽しいと思われる部分はあったのですが、どうしても流れてくる弁当にタンポポを乗せるような作業感に襲われてしまいました。これはパズルタイプではなく、他の塗り絵では防げた事態だったのかもしれませんが……
いくら塗っても上達に限りがあり、「うまくなった」という自己陶酔感に浸ることができないため、どうしても塗り絵帳を開く頻度が少なくなってしまいました。
手の運動にもなりますので、入院とかでベッドから動けなくなったりしたときや老人ホームに入所した時などには、再開してもよいかもしれません。ただ、これを生涯の趣味にするには、ちょっと私の心への訴求力が足りなかったかな、と。