新しい靴を履いた:白神

新しい靴なんていらない
歩きづらいし疲れる
慣れた靴の方が安心だ
だから私はぼろぼろの靴を履き続ける

君が新しい靴をくれた
君が言うから嫌々足を通す
やっぱりしっくりこない
靴擦れしそうだ

でも君が笑ってるから
これで少し歩いてみよう
君が笑うのを見ていられるのは悪くない

逆撫でロマンス、ベース担当の白神です!!

前回の私のnoteで、私がバンドに誘われた時のことを書きました!!
今日はその続きから書こうと思います!!


バンドに参加することにしたはものの、ずっと不安でした。

全員、良いやつなのは知っているけど、誰一人として仲が良い人がいない。
私は仕事の時以外は、自分が安心できる本当に決まった人としか遊ばない。こんな状況に飛び込むのは初めて。

みんながどんな人間なのか知らない。
でも、みんな普段の会話からボケてそうな気がする。
私はそういうのが下手くそだ。できなきゃいけないことなのはわかっている。でもこの三年間、そこから逃げてきた。つまらない人間だということがバレるのが恐いから。
逃げてきたからこそ、普段からボケられる人と話していると、値踏みされてる気分になる。「あー。お前、そういうのできない奴ね、そっか」みたいな。

というか、何で私なのだろう。
仲が良いわけでもない。
ああそっか。バンドメンバーに一人は女がいた方が見映えがいいからか。レンジャーものにも一人は女がいる。つまり女枠か。私はその役割をちゃんとこなせるのだろうか。

そもそも、大して弾きたいとも思っていないベースを頑張れるのだろうか。

色々ぐるぐる考え、バンド練習に初めて参加する前日の夜には、貧乏揺すりが止まらなかった。


バンド練習に初めて参加する当日。
他のメンバーは何度か集まって練習をしていたみたいだ。
案の定、ボケたりそこでできたノリらしきものを駆使して、軽快で楽しそうな会話をしていた。
それを見て、憂鬱な気持ちになる。
ここに私が入っていいのだろうか。仲良くなれるのだろうか。
仲良くもなれず、ただ嫌われるだけの時間になったら、どうしよう。
立っているのに膝が貧乏揺すりをしたがって、震えた。

集合してすぐ、オレンジ色のバンダナを買い与えられた。これが私の衣装だそうだ。
このバンダナに秘められたメッセージは何だ?私はオレンジ色のバンダナをしていそうな人にならなきゃいけないのだろうか?オレンジ色のバンダナをしていそうな人ってどんな人だ?

ぐるぐる目が回りそうになりながら、スタジオに入った。
スタジオでベースを借りる。
これを弾くのだという実感もわかない。何だこれは?ベース?
見回すと、他のメンバーも初心者丸出しのたどたどしい手つきでセッティングをしていた。良かった。大して私と変わんないじゃん。

みんなネットで検索したり、YouTubeで初心者に楽器を教える動画を見ながら、音を鳴らしていく。
何もわからない私も動画をひたすら見た。できない奴だと思われたくなくて、考えているフリをして意味のない言葉を呟いて、できる奴感を演出していた。
そうしている間、音を鳴らしては、みんなで互いに褒め合う声が聞こえていた。
「すげぇ!!」「鳴ったじゃん!!」「かっけぇ!!」「綺麗な音じゃん!!」

『いや、音は叩くか弾くかすれば鳴るでしょ。それは喜ぶレベルの事なのか?こいつらは馬鹿なのか?』そう思いながら、四弦の開放弦Eの音を鳴らしてみる。
「すげぇ!!」「いいじゃん!!」「低音カッコいいなぁ!!」「似合ってる!!」
めちゃくちゃ褒められた。思ってもないことを言うなよとみんなの顔を見ると、すごい笑顔。キラキラしてた。本気で思っている。楽器を弾くことを本気で楽しんでいる。

みんないい顔するなぁと羨ましくなる。
私もここにいたらあんな顔ができるようになるのだろうか。
『嫌になったらいつでもやめれば良い。もう少し、みんなのいい顔を見るのも悪くないかな』
そう思い、次の練習の日程を聞いたのです。


ダラダラと書き過ぎてしまったので、今回はこの辺で失礼いたします。

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白神

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