2023年5月振り返り 米国経済指標
物価
5月10日に発表された4月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で4.9%上昇し、コアCPIは同5.5%でした。どちらも先月から0.1ポイント低下したものの、物価安定の目標である2%から見ると高い水準にあります。
住宅価格に関しては初めて上昇幅が縮小し、住宅インフレにピークアウト感が出たと話題になりました。
経済
製造業の購買担当者景気指数(PMI)、および非製造業購買担当者景気指数ともに前月(3月)より上昇しました。
ISM製造業購買担当者景気指数(4月):47.1
ISM非製造業購買担当者景気指数(4月):51.9
雇用
4月の失業率は3.4%と前月と比較して0.1%改善しました。失業保険申請件数はほぼ横ばいと雇用は依然堅調でした。
堅調な雇用状況を踏まえ4月の平均時給の前月比は0.5%と大きく上昇しました。
政策金利
中立金利水準の2.5%を大きく超える5%以上を推移しています。2023年5月3日の追加利上げで政策金利は5.00-5.25%になりました。5月開始時点では市場金利予想とFRB予想は大きく乖離していましたが、直近の経済状況を踏まえ年内の予想はほぼ一致する結果となりました。
主なニュース
米銀First Republicが破綻し米銀JPMorgan Chaseが買収しました。
FOMC決定会合で+0.25%の利上げが発表され、5.00%-5.25%になりました。
日経平均が3万円台を回復しました。
NVIDIAが好決算を発表し25%上昇しました。
米国債務上限の法案が下院までは通過しました。
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