2023年4月振り返り 米国経済指標
物価
4月12日に発表された消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で5.0%上昇し、コアCPIは同5.6%でした。この数字は、2022年7月に記録した9.1%からは4.1%低下していますが、未だに物価安定の目標である2%より高い水準にあります。
経済
製造業の購買担当者景気指数(PMI)は先月に引き続き50を下回っており、回復には時間を要する見込みです。一方、サービス業は堅調でした。
ISM製造業購買担当者景気指数(3月):46.3
ISM非製造業購買担当者景気指数(3月):51.2
雇用
失業率は安定しており、労働参加率の増加に伴い、雇用環境も改善傾向にあります。一方で、失業保険申請件数は若干増加しており、引き続き注意が必要です。非農業部門雇用者数はコロナ禍前の平均値20万人を超えており、依然として堅調な労働需要が続いていることが分かります。
失業率(3月):3.5%
失業保険申請件数(4月合計):94.2万件
非農業部門雇用者数(3月):23.6万人
ADP雇用者数(3月):14.5万人
JOLTS求人労働異動調査(2月):9.9百万件
雇用コスト指数(Q1):+1.2%
政策金利
中立金利水準の2%を大きく超える5%以上を推移しています。
(尚、2023年5月3日の追加利上げで政策金利は5.25%になりました。)