2023年9月振り返り 米国経済指標
物価
9月29日に発表された8月の個人消費支出(PCE)の前年同月比は以下の通りです。直近の原油高を背景に、前月(7月)の値より上昇が見られました。一方でCore PCEは自動車・自動車部品の下落により前月からマイナスに転じました。
PCE(8月) : 3.5(+0.2)
Core PCE(8月) : 3.9(-0.3)
経済
8月の製造業・非製造業の購買担当者景気指数(PMI)は前月(7月)と比較して上昇しました。
ISM製造業購買担当者景気指数(8月):47.6(+1.2)
ISM非製造業購買担当者景気指数(8月):54.5(+1.8)
雇用
8月の失業率は3.8%と前月(7月)と比較して-0.3%悪化しました。失業保険件数も若干上昇しています。
8月の平均時給の前月比は0.2%(-0.2%)と前月から下落しました。緩やかではありますが平均時給の低下が始まりました。
政策金利
9月の米国政策金利の決定会合では現在の金利水準(5.25%〜5.50%)の維持が決まりました。
経済のソフトランディングの見通しが高まり、長期的にFFレートが高止まりする可能性が高まりました。このことにより米国長期債の金利上昇とそれにともなう株価の下落が続いています。
主なニュース
ARMがNASDAQに上場しました
日本の長期金利が上昇し0.7%台に
TSMCが半導体製造装置メーカに対し納品を遅らせるよう要請
日銀会合で現状維持が決まりドル円が149円台まで上昇
米政府機関が閉鎖される懸念が続く