2023年6月振り返り 米国経済指標
物価
6月13日に発表された5月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で4.0%上昇し、コアCPIは同5.3%でした。CPIは大きく下落はしていますが、物価安定の目標である2%から見るとまだ高い水準にあります。
平均時給の上昇率と重ね合わせたグラフを下記に示します。食品、エネルギーを入れたCPIが賃金上昇率を下回りました。
経済
製造業の購買担当者景気指数(PMI)、および非製造業購買担当者景気指数ともに前月(4月)より下落しました。
ISM製造業購買担当者景気指数(5月):46.9
ISM非製造業購買担当者景気指数(5月):50.3
雇用
5月の失業率は3.7%と前月と比較して0.3%悪化しました。失業保険申請件数はほぼ横ばいでした。
5月の平均時給の前月比は0.3%でした。
政策金利
中立金利水準の2.5%を大きく超える5%以上を推移しています。6月は追加利上げが見送られ5.00%-5.25%を維持しています。6月の会合で示されたFRB金利予想の中央値は5.6%でした。これは年末にかけて後2回の追加利上げを示唆しています。
主なニュース
FRBが2023年末のFFレートを5.6%と予測
米国NASDAQは年初来のリターンが34%を超え、注目を集めました
日経平均株価も同様に25%を超えるリターンを出し、注目を集めました
ドル円が138円から144円台まで急上昇し、日銀による為替介入の可能性が高まりました