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洞爺湖レイクショアスロー体験記

目次
1.はじめに
2.レイクショアスローとは
3.使用するタックル
4.使用するルアー
5.必要なもの・あると便利なもの
6.釣り方
7.ポイント
8.釣れるシーズン・時間・天気
9.(最重要)フックシステム
10.ファイト
11.持ち帰り
12.おすすめルアー
13.おわりに


1.はじめに

・この記事は釣り2年目の私がヒメマス狙いの洞爺湖レイクショアスローに挑戦して感じことをまとめた記事です。この釣りをやったことない方の参考になる点があればといいなと思います。また、釣り人によって考え方は様々だと思いますのであくまで1人の考え方として見てくれると嬉しいです。

2.レイクショアスローとは

・レイクショアスローとは、ざっくり説明するとPalmsが提唱した低比重のジグを用いたショアジギングであるショアスローを湖に持ち込んだものです。高速巻きやワンピッチジャークを駆使する一般的なショアジギングとは異なり、リールのハンドルを巻く操作と竿の弾力でジグを操るのが特徴です。私の場合は普通の鉛とかのメタルジグも使うので正確にはレイクショアジギングという方が正しいかと思いますが、洞爺湖では多くの人がPalmsのジグを使って釣りをしており、洞爺湖でのジグの釣りを指してレイクショアスローと呼ぶのが一般的ですので以後もレイクショアスローと呼称します。

3.使用するタックル

・レイクショアスローでは10g〜20gのジグを使用しますので、これらの操作に秀でたロッドが良いです。トラウトフイッシングなのでトラウトロッドを選択するのも手ですが、多くのトラウトフイッシングの巻きの釣りと異なりジグの縦の釣りになるので個人的にはML〜Mクラス、8〜10フィートのシーバスロッド、テーパーはレギュラーファストくらいのものが良いと思っています。(詳細は後ほど) ロッドに関してはあまり神経質にならなくても釣りは成立します。専用ロッドも出ているのでそれを使うのもいいかもしれませんね。

・リールは2500~3000番のハイギアのものが良いかと思います。どちらかと言うと糸巻き量を気にした方が良いです。

・ラインはPEの0.6〜1号のものを150〜200m巻いておきます。カケアガリに擦れてごっそりラインが減る場合もあるので長めに巻いておくとともに、余裕があれば予備のラインもあると安心です。リーダーはPEの強さに合わせて選択しますが、フロロのものより伸縮性のあるナイロンリーダーがおすすめです。ロングリーダーだと安心感が増しますが、遠投の快適性を考えてフルキャストの垂らしで結束部がトップガイドの外になるくらいが良さそうです。

4.使用するルアー

・10〜20gのジグを使用します。基本的にフォールで食わせる釣りですのでセンターバランスのものが適しています。スロー系のジグを中心に色々試してみると楽しそうです。
・カラーはとにかくゴールド系(赤金、緑金など)とチャート系(全体がチャートというよりシルバーorゴールド+チャートだと良いと思います)が必須、次点でグロー系、次いでナチュラルシルバー系と一通りカラーを揃えておくと安心です。
おすすめルアーに関しては後述します。

5.必要なもの・あると便利なもの

・遊漁券:洞爺湖の魚は洞爺湖漁協が管理しており、釣りには遊漁券(日釣券1200円)が必要です。購入は24時間営業のセブイレブン洞爺湖温泉店が便利です。その他釣りのルールや禁漁区域など必ず一度は洞爺湖漁協のホームページを確認しておきましょう。
(参考:洞爺湖漁協HP)https://laketoya-gyokyo.com/fishing/

・ウェーダー:洞爺湖は湖に入らないとバックスペースがなく遠投ができません、夏場ならウエットウェーディングの方が快適な日もあります。

・ランディングネット:ウェーディングした先でバレやすいヒメマスを確保するために必須です。渓流用の小さめのものがあれば十分ですが稀に大型のニジマスやブラウントラウトがヒットすることもあるので少し大きめのものでも良いかもしれません。

・クーラーボックス:ヒメマスは鮮度が落ちやすい魚ですので持ち帰りには必須です。チャック付きのポリ袋も百均で買えるのであると便利です。

・スカリ:活かしておくというよりは時合に入った時の手返しを良くする意味合いが強いです。鮎用の曳舟を使う人もいます。百均の干し網とかでもいいのであると便利。

・偏光グラス:最後にヒメマスをランディングする際、魚体が見えやすい方がランディングしやすいです。また、シンプルに晴れの湖面は眩しいのであった方が快適です。余談ですが、足元にはヨシノボリやワカサギ、スジエビ、コイなど様々な生き物がいるので水中が良く見えた方が楽しいです。

・フローティングベスト:別になくても問題はありませんが洞爺湖は急に深くなっており足元に水中の崖があることもザラです。自分の安心感のほか他人に迷惑をかけないことを考えて着用を強く推奨します。

・その他:帽子、レインコート、日焼け止め、虫除け、熊鈴

6.釣り方

・ヒメマスは沖目の深場を回遊しています。基本的にはジグをフルキャストして糸ふけを取ったら着底までフリーフォール、しゃくって誘いながら巻いてきて手前はカケアガリに引っかかるのを回避のために回収という流れになります。
・湖底は砂の場合が多いものの、岩の湖底や流木など根がかりのリスクがあるので着底までの時間をカウントしておいて着底直前で巻き始めた方がいいポイントもあります。
・しゃくり方についてはPalmsが洞爺湖レイクショアスローについての動画をYouTubeに出しているのでそれを参考にすると良いと思います。基本はリールのハンドル半回転+ちょっとロッドを跳ね上げる気持ちでしゃくります。慣れてきたら色々誘い方を変えてみるといいかもしれません。
(参考:Palms洞爺湖レイクショアスローの動画)https://youtu.be/UZGjJZ6PUd8?si=Xp5rXecwsudBiRzo
・洞爺湖は急に深くなっており、深場を攻める関係でカケアガリに非常にルアーが引っかかりやすいです。フルキャストから2/3くらい巻いてきたら回収した方がいいです。竿先から糸が水中に入る角度を見て、ヤバいと思う前に回収するのが吉。カケアガリに魚がいることは多いらしいですが自信がある人以外はやめた方がいいと思います。
・ヒメマスはすぐカラーに飽きると言われており、ルアーローテーションはこまめにした方が良いと言われています。食わせるために食わないカラーをあえて通して本命カラーで食わせるテクニックもあり、チャート、ゴールド、グロー、シルバーと一通りカラーがあると良い理由の1つです。目安としては、方向を変えて3回キャストして反応がなかったらチェンジくらいの気持ちで、その日釣れるカラーをローテーションに多めに組み込むなど色々工夫してみましょう。


7.ポイント

・本当に割とどこにでもいます。釣りのしやすさを考るとフルキャスト先でジグが20〜40秒で着底するポイントが良いです。(洞爺湖はフルキャスト先で着底に100秒以上かかるポイントもあります) 色々ポイントを回ってみてよく釣れるところを探してみましょう。定番ポイントなどは調べればある程度情報が手に入ります。

・洞爺湖は駐車スペースがある程度限られているので、事前にGoogleのストリートビューなどでポイントと駐車スペースに目星をつけておくと当日スムーズかと思います。

8.釣れるシーズン・時間・天気

・洞爺湖の夏解禁は6/1〜8/31で、期間内であれば釣ることは可能です。ハイシーズンは体感ですが6月下旬〜7月いっぱいで、この以外の時期だと数釣りするとなると少し難しいと思います。
・まずめが圧倒的に反応が良く、個人的には夕まずめの方が朝より強いと感じています。(洞爺湖の遊漁可能時間は4時〜19時ですので狙いすぎには気をつけましょう)
・天気は曇りや雨がよく、晴れの日は日が出てからだと極端に反応が落ちることもよくあります。
・凪はやっぱりイマイチで、波ザブまでは行かずともさざ波以上に波はあった方がいいです。
・以上を総合して1日の流れとしては、朝マズメから昼前くらいまで頑張って、昼ごはんを食べて昼寝、15時くらいから日没までもう1回頑張るのがいい気がします。

9.(最重要)フックシステム

・ヒメマスはとにかくバレやすい魚です。数多くの人がバラし対策のためにタックルやフックのセッティング、ファイトの仕方に頭を捻ってきたと思います。
・とにかく、フックはスイミングフック(スプリットリングに繋ぐ部分が紐でできてるやつ)を使用してください。短くて針が小さめののアシストフックでも構いません。ケチって渓流用のカン付きフックなんかを装着した日にはしっかり掛かったのにバラしまくって後悔することになります。こうなると釣りが全く成立しません。
・フックが自作できる人は、ヒメマスはリアのフックに食ってくることが多いため、フロントにシングル、リアにダブルのフックを装着すると良いと思います。(洞爺湖では1つのルアーに3つまでフックを付けられます)
・私は、がまかつの極太アジの10号を使ってフックを自作しています。このフックは小さいのに太くて口切れしにくく、カエシも大きめで抜けにくいです。太軸フックの欠点は刺さりにくくバイトを弾きやすい点ですが、しゃくりに十分パワーがあれば1発でしっかりフッキングします。そこで大事になるのがロッドのパワーで、ジグの飛距離と操作性、フッキングのパワーという点で私はML〜Mクラスのシーバスロッドが最も適していると考えています。細軸とトラウトロッドで繊細な釣りをするのも楽しいと思いますが、キル&イートのつもりでキャッチ率を求めるならこのセッティングが良いと考えます。

↑極太アジ10号のフックを装着した写真

10.ファイト

・バラさないためにはファイトも大事です。私は魚がかかったら1〜2回追い合わせを入れ、巻きながら魚の動きに合わせて糸が少しずつ出るくらいまでドラグを緩めて、あとは一定の速度ゴリ巻きします。魚の動きに合わせてチキって巻くのをやめるとバレることが多い気がします。魚が水面まで浮いたら竿先を水中に少し入れて変わらずゴリ巻きして寄せます。最後は魚との距離を見計らって竿を立て、勢いのままネットインすると完璧です。タックルセッティングにもよると思いますが私はこれが1番確実だと思っています。

11.持ち帰り

・ヒメマスは鮮度が非常に落ちやすい魚です。ポイントさえわかっていればあんまりランガンするタイプの釣りではないので、クーラーボックスごと釣り場に持ち込んで、時合を除いて釣れたらすぐ締めて血抜きしてクーラーにぶち込むのが1番です。マズメの時合で手返しを重視する場合はスカリに入れて生き長らえるのを願いながら釣りをしましょう。水に入れておいても深場から引き上げてくる関係で浮き袋が膨張して上手く泳げず、かつ浅場は水温が高いため割とすぐに死んでしまいます。特にシーズンが進んで水が暖かくなるほどすぐ死ぬイメージです。

12.おすすめルアー

・Palms レイクショアスロー ロング・クレーター 15g:もはや説明不要の専用ジグ。みんなこれ使ってるし、逆張りオタクとしては悔しいですが結局これが1番釣れます。重さは15gが1番汎用性が高くて良いです。大きいのを釣りたい時は20gも良いと思います。カラーに関しては特にデイタイムブレイクが唯一無二で優秀で、文字通り昼の渋い時間でもこのカラーだけには何故か食ってくる必携の1本です。
・ソウルズ ヒメポン15g:本州ではメジャーなヒメマス専用ジグ。トラウト向きのカラー展開が魅力。
・メジャクラ ジグパラスロー 15g:専用ジグはやっぱりちょっとお高いですがジグパラはやっぱり安くていいですね。
・メジャクラ ジグパラマイクロ15g:こちらもジグパラ。スローにはないアカキンのカラーが魅力。
・百均ジグ 20g:各方面から怒られそうですがこれでも釣れます。あんまりオススメはしません。

13.おわりに

・以上が私が洞爺湖レイクショアスローで感じたことです。私はこうする、私はこう思っていたなど感想コメント頂けると嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました😌


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