新規事業・新規サービスの作り方についての話
みなさま、お疲れ様です。さかなです。
今回は、先日行われたイベント「そのサービス、スタートアップしましょう! 〜agile guild modelでのサービス開発〜」
で新規事業や新規サービス立ち上げについてお話をさせていただきました。当日公開した資料はこちらです。
で資料だけだと説明が足りないような気がしますので、補足として記事でご説明していきます。
1 なぜ新規事業・新規サービスの企画で躓いてしまうのか?
事業の企画フェーズでありがちな背景を説明すると、すでにある特定の領域や市場を狙って事業ないしサービスを仕掛けようとする際に起こりがちな事で、「誰のために、何を作り、価値を届けるのか」という本来考えるべきポイントが抜け、そのまま走り出してしまいます。
資料および記事では事業やサービスをやる意味をしっかりと考えて進めていくための説明をメインにしています。ワークをする際には、仮説キャンパスが参考になるのでぜひ使ってみてください。
重要なのは市場だけでなく事業をやる意味を考え実践することにあります。
仮説キャンパスはこちら
https://lp.canvas.guildworks.jp/
2 事業経験者不足と実践知がないケースに行き当たった場合
事業会社でもない限り、事業やサービスの立ち上げ経験者は創業者や初期メンバーのみで現在は事業づくりの経験者が社内にいないケースということが往々にしてあります。
可能なら外部からプロを呼んで、プロジェクトチームに入ってもらい一緒に考える体制を作りましょう。
ここでプロを呼ぶメリットは、プロジェクトの粒感が荒い要件を詳細な要件まで纏められるだけでなく今仕掛けるタイミングなのかどうか、優位性はあるのか、外部の視点から意見を取り入れ企画の精度を上げられるという効果があります。
気づいたらニーズのないモノを作っていた。。ということにならないよう困った時には各専門領域のプロの知見を頼ってみることをオススメします。
3 ワークの実践と合意形成
プロジェクトチームが発足したと仮定して仮説キャンパスなどを使いながらプロジェクトのメンバーの役割とアクションプランを明確にしていきます。
ここで重要なのが、期待値のすり合わせと各メンバーが得意なことを明確にして役割を決めていくことです。
そして面倒でも4〜8時間くらいのワークショップを行い方向性や認識のズレを無くすことで、アクションプランが明確になりプロジェクトを進められるようになります。
4 ユーザーテストの実施
ある程度、サービスが動く状態になったらユーザーテストを実施しますが、実際にやってみるとサービスのメリットの訴求不足、直感的な操作ができずわかりにくい、造語や独自アクションが多すぎてユーザーが混乱するなど様々なボトルネックに行き当たります。
当たり前のようなことでも、実際にテストしてみると想定と違う認知や行動をするユーザーが出てくるので、公開までに上記ポイントのカイゼンを繰り返してして自然にサービスが利用できるようにしましょう。
迷いなくユーザーが利用できるようになれば、確からしさがあると考え公開フェーズに移行しましょう。
5 社内および関係者への事業プレゼンの重要性
大企業によくあるケースですが、社内の事情でプロジェクトが継続できなくなったりすることが往々にしてあります。(せっかく作ったのに公開できなくなったりプロジェクトが解散するなど)
こうならないために、プロジェクトをなぜやるのか?(会社のビジョンや方向性とズレがないか)人的リソースや予算がなぜ必要なのか?どこまで継続or撤退するのかという事情を説明して挑戦させてもらえるよう社内のキーマンに味方になってもらう必要があります。
せっかくの事業の種を無くさないためにも、ここの交渉はしっかりとやっておいて損はありません。そしてやるなら、なるべく企画の初期段階からキーマンを巻き込んでプロジェクトを推進しましょう。
6 サービス公開後のアクションプラン
サービスは公開してからが本番です。そして世の中には後発でも良いサービスが次々とリリースされます。そうなると何が起きるのか?
ユーザーからサービスの存在を忘れられてしまいます。
そうならないために、機能追加や他サービスと連携するなどアップデート情報を発信してユーザーと接触する頻度を維持する必要があります。
ただし利便性が向上することに関係しない情報はノイズとして判断され離脱の原因になりかねないので、ユーザーにとって価値がある施策を考え、実施して、発信していく努力が必要になります。
無くてはならない存在になることができれば、単なるサービスではなく事業として社会に役立つモノの1つになれるかも知れません。
根気のいることですが、いいモノをつくりましょう!では今回はこのくらいで!次回は顕在ニーズと潜在ニーズの話をしようと思います。
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