写真を見て小説の序文みたいな文書を書く。【新宿の目の写真】
「新宿の目で待ち合わせね」
「え、ハチ公前じゃなくて?」
思わず俺は彼女、ツグミに聞き直した。
「うん、新宿の目の前で」
同じ言葉を繰り返すツグミ。おいおいマジかよ。そんなとこで待ち合わせしている人なんて、いないことはないだろうけど俺は見たことないぞ。文句も1つでも言おうと口を開くと
「じゃあ、明日の10時ね!」
と言って、バックを肩にかけると教室を出て言ってしまった。自分勝手なやつめ。そう言いながら、俺は明日を楽しみにしていた。ずっと仲のいい友達のままだった関係を変えるチャンスなんじゃないかと期待していた。