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旅での出逢い
サカナクション山梨1日目から帰り
浴びた余韻が抜けきれず
2日目トレードを申し込んだ2月6日の朝
お昼寝をして目覚めると
トレード当選の文字
奇跡の山梨2日目
突然のチケットの幸運に急いで用意をし
明日も会えるかもよ?と言ってくれていた
魚民のさとちさんに連絡をすると
空いている駐車場を教えてくれて
速攻ナビに入れてびゅびゅんと高速を走らせる
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高鳴る胸が抑えきれず車中で
「一郎さぁーーーーん!!」
「好きだーー!!」
「今日も会いにいける事になったよーー!!」
などと
決して外で放ってはいけない台詞を
ふんだんに大声で叫ぶ事により
平常よりだいぶ上くらいまで心落ち着かせ
無事山梨yccホール付近の駐車場に停める
さとちさんと会場で待ち合わせと思い
歩いて向かう途中
プッププップと
クラクションの音が聞こえるも
山梨はクラクションを
頻繁にお使いになられる県と認識して
会場へ向かい歩き出す
途中左手に和菓子屋さんの幟旗を見つける
これはさとちさんにお土産を買っていこう
(待たせているのに)と、
どこまでもマイペースを見せる私は
ちょっと薄暗いお店の暖簾をくぐり
横にスライドさせるドアを開いた
夕方ももう17時
ショーケースには
茶饅頭と酒饅頭しか残っていない
入店の音で中から
「はーい」と優しい声が聞こえた
その優しい声でこのお店が
素敵なお店だと瞬時にわかる
ご自宅とお店との間の暖簾をくぐり
小さな色の白いお婆ちゃんが出てくる
👵「あらあら。どちらになさいましょう」
ボ「ふたつずついただけますか」
👵「今日も風があって寒いですねぇ」
ボ「本当ですね。
神奈川から来ましたが山梨はまた
空気が違いますね」
👵「あら、神奈川から… あの辺りも
酒饅頭が有名でしょう?うちもお作りしてますけれど
どこもまたお味が違いますものねぇ」
ボ「そうですね。
私の住む街にも和菓子屋さんが多くありまして
時々お邪魔しては楽しんでいます」
👵「そうですか、お好きなのですね。
喉が乾燥しますから、こちら差し上げますね。
手作りですけれどお客様に差し上げると
とても喜ばれるのですよ」
そして掌に
茶色い飴玉をふたつ、乗せてくれた
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👵「茶饅頭と酒饅頭でおつりは20円ですね。
…あら!貴方にぴったりの2枚ですよ。
はい。どうぞ。」
私の掌に乗せてくれたのは
ピッカピカに輝いた2枚の10円玉だった
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私はこのお店と
お婆ちゃんとの出逢いに感激し
私からも何か差し上げるものは無いかと
MINORITY BAGをごそごそする
あった!と握りしめたのは
魚民の皆さんにお渡しする
一郎さんがご飯を食べているシーンを
消しゴムはんこにしたカードと
一郎さんが好きなチョコふたつが入った
小さな小さなプレゼントであった
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ボ「良かったらこれ…」
👵「あら…?貴方がお作りになったの?」
ボ「はい。今日はそこのYCCホールで
サカナクションと言うバンドの
コンサートがあるのでやってきたのですけれど
そのバンドの歌い手の山口一郎さんを
消しゴムはんこで彫ったんです」
👵「あらーお上手ねぇ。
手元なんかほら…生きているみたい。
何かを召し上がっているようだけれど…」
ボ「納豆ごはんです(即答)」
👵「あらーありがとう。
本当に動いてるみたい。
大切にしますね」
ボ「こちらこそです。
飴もご馳走になりありがとうございました。
遅い時間にお邪魔しました」
と言って名残惜しくも
お婆ちゃんにお辞儀をし
背を向けて入り口のドアを開けると…
…めっちゃくちゃ さとちさんが立ってた。
もう、それはめちゃくちゃ綺麗に立っていた。
さ「すっごい丁寧にお辞儀してるなと。
駐車場の車の中でアメリカンドッグ食べてたのよ。
そしたら目の前をボキチちゃんが歩いて行ったから
クラクション鳴らしたわけ」
ボ「え⁈ あのプップはさとちさん⁈
クラクション多め使いの街なのかと思ってました」
さ「まぁアメリカンドッグ食べてるし
食べ終わって追いかけても間に合うか。
と思って歩いたら、
前をボキチちゃん歩いてて
何か立ち止まったなと思ったら…入るじゃん」
ボ「😂」
この流れめちゃくちゃ笑ったな…
そこできっと
ニヤニヤ待っていたであろうさとちさんを想うと…
あたしゃもう…🤣
自分が全く気付いてないところで
後ろから見られていたという事
お婆ちゃんへの深々としたご挨拶まで
全て見て盗撮されていた事
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恥ずかしい…
あぁ恥ずかしい…
この恥ずかしさを何かでぶちまけたい
…と言う事で
山梨2日目のサカナクション「怪獣」は
最後尾端っこという事もあり
きっと最後尾の中で一番
好きなだけ踊り狂ってきましたとさ😂
素敵なお店と素敵な出逢い
これだから旅って
これだから人生って面白いよなぁ
あの日お婆ちゃんからいただいた飴は
柔らかに甘くて
とても優しい味がしました