ある夜の不思議な会話③
(長男3歳2ヶ月の記録)
毎晩恒例の
電気を消したあとのお布団で
激甘ワードを長男と次男にささやき
彼らの自己肯定感を爆上げして
この日も寝かしつけ完了というところだった
そろそろ寝そうな長男の耳元で
「だいすきだよ
生まれてきてくれてありがとう」
と愛しさから思わず出た言葉から
不思議ワールドの扉が開いたもんで
子供って未知数だなと思い知ったのだった。
布団に入ってからも元気いっぱいはしゃいでパパママにチューをかましてのち、
さっきまでウトウトと、今にも眠りに落ちそうだった彼が
生まれて来てくれてありがとうを聞いて
突然
半泣き声で
長男「うまれてきたけど…ゥゥッ…
〜〜(ホニャララ)」(消え入りそうな小声)
私「え?え?」
長男「うまれてきたけど…〜(ホニャララ)」(さらに小声)
私「え?え?っ何て?」
どうしてもホニャララの部分が聞こえない!にしてもなんだろ急に、悲しそうに…
なんか怖ッッ
私「お願い、なんていったか教えてくれる?」
長男「生まれてきたけど…○○行きたかった…」
(儚く消えんばかりの小声)
私「え?どこに行きたいって?(^◇^;)焦」
長男「ウニュに行きたかった…(切な声)」
私 「ウ…ニュ?て何_:(´ཀ`」 ∠):」
長男「ボート…にのるの」
私 「へ?ボート?
あ、海?海でボートに乗るの?(゚∀゚)」
長男「ぼくとママ
てをつないで
パパはだっこして ←(弟のこと?)
みんなでてをつないでボートにのって行くの」
そして口をパクパクさせて
<ぼおとにのる>
<いきたかった>
かろうじて聞こえるくらいの小さな吐息。
私「そうなんだねー、ボートに乗りたかったんだね???」
長男 うなずきながら高速で口パクし
笑顔で天井付近を見ながら
こちらには聞こえない程度の音量で、
自分自身と会話しているようにも見え
何かを思い出しているようでもあり
誰かと会話しているようでもあった。
え…?
誰かと喋ってるの?と
言えそうで言えない
なんだか奇妙な雰囲気に包まれていると
長男の両手が私のほっぺをムギュと押し
チュッとキスすると
笑顔で
「ママ、わかってるよ」
と優しい声でつぶやいた。
つッ!つづく‼︎