ダイヤモンドオフェンス は構造化トレーニングで上達する
先日発売になった書籍「ダイヤモンドオフェンス サッカーの新常識ポジショナルプレー実践法」を読んだ方は分かっていると思いますが、この本の第4章:ダイヤモンド・オフェンス のトレーニング方法」では、フランシスコ・セイルーロが考案した「構造化トレーニング」について、60ページに渡り説明しています。
ダイヤモンド・オフェンスのトレーニング方法は、構造化トレーニングの「優先シミュレーション状況」というトレーニングメニューを使います。これは試合に類似した状況を設定し、選手自ら設定された状況の解決策を見つける発見学習と、選手がプレーを成功することで学ぶ体験学習の特徴を持った方法です。
優先シミュレーション状況は、トレーニングしたい内容によって、3つに分かれます:
1. チームの戦略・戦術の最適化トレーニング
2. 技術・コーディネーションの最適化トレーニング
3. 生物的エネルギー・コンディションの最適化トレーニング
ダイヤモンド・オフェンスはポジショナルプレーを実践するための戦術なので、「チームの戦略・戦術の最適化トレーニング」で行います。
優先シミュレーション状況は3つに分かれていますが、これはそのトレーニングの「傾向」でしかありません。
例えば、「技術・コーディネーションの最適化トレーニング」では、技術やコーディネーション能力を最適化することを中心としますが、そこに戦術が入るときもあれば、当然コンディションの最適化の要素も少なからず入ります。
「生物的エネルギー・コンディションの最適化トレーニング」においても、選手の持久力や筋力、スピードが主要なテーマであっても、当然、戦術や技術、コーディネーションの要素が少なからず含まれます。
優先シミュレーション状況は、サッカーに必要な様々な要素が含まれる3つの傾向の一つを優先して行います。
構造化トレーニングはFCバルセロナやペップ・グアルディオラのチームでも実践されているので、構造化トレーニングに興味のある方もぜひ、本を読んでみてください。
先日、#noteクリエイターファイルでインタビューを受けました。今までのスペインやnoteでの活動について書いてあります。