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工場直売vol.1(危機感)

何故、工場で直売を行うようになったか。

一言でいうと儲からないから。

そう、卵屋さんは思ったほど『儲からない』んです。
皆さん、毎日スーパーなどで卵が売られているのを目にすると思います。
一見、派手な商売に見えるので「儲かってるね~」と言われますが、そんなに甘い世界では有りません。

①薄利多売 会社の創業当時1966年頃の卵の小売価格は約20円/個。これは今でもほぼ変わっていません。業界の努力と言えば良いのでしょうか。販売価格に耐えうる生産コストを維持するため様々な努力を重ねて価格を安定させてきました。利益確保は売数で勝負!が大手も中小企業も当たり前の世界になっています。

②産まれた卵が全てA品では無い まず、鶏は1日に何個も卵を産むわけではありません。1羽の鶏が1個産めば最高!といった感じです。また、産まれた卵が全て20円/個で販売できるとも限りません。せっかく鶏たちが頑張って産んだのにその半値以下になる卵も。汚れやヒビが入った卵などはB品になってしまいます、、、。中身は同じなのにおかしな話です。

③大きすぎる投資 ある程度の規模の卵関連企業ではコスト削減のために効率を高める設備への莫大な投資、設備の近代化による電気代の増加、市況や作物の生育状況に左右されるエサ代、鶏の導入費、、、。規制や働き方改革などによるランニングコストの増加、、、。とにかくお金がかかりすぎます。

列挙すればきりがないのですが、売値が変わらずコストだけが膨れ上がっていてホントに利益が出にくい仕事です。良い時代もあったみたいなんですけどね~

とにかくこのままではダメだと危機感を抱いておりました。

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