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工場直売vol.2(自分で売る)
何故、工場で直売をするようになったのか。
他力本願ではダメだ。常日頃からそう思っていたからだ。
商品を持って営業に行っても味見すらしてもらえない。見積書で判断される値段だけの勝負に。最終的に購入を判断するのは一般消費者なのにバイヤーの匙加減で店頭に並ぶことは無くなる。(魅力を伝えきれてないこちらの力不足とお店側の判断なのでバイヤーの匙加減は当たり前の事ですが…)
良い商品を考えて頑張って製造しても一般消費者の方々のところまで商品が届かなければ意味が無い。
また、業務用食品は尚更「価格」の勝負になる。商品力を認めてくださるお客様も多いんだけど、一方で大量生産型の商品に値段で圧倒される事もあり、気が付けば他社の商品にすり替わっいるなんて良くあることだ。
うちの商品はかなりこだわりを持って作っていると我ながら思う。美味しいこと。きちんと素材の味がすること。家族にも安心して食べさせられる商品であること。この事を芯に置いてこだわり卵の生産からこだわり加工品製造までの一貫生産にしてこれまでの生産体制に少しずつ必要な要素を肉付けをしていった。
昔、一般のお客様に「今まで玉子豆腐が嫌いだったんだけど、あなたのところの玉子豆腐は美味しくて食べれられる」と言われたことがある。この出来事は本物を追求しようと思った一因だと思う。
ただ、本物を追求して良い商品が出来てもお客様に手に取っていただき食べてもらえる機会が無いと意味がない。自分が思う本物がバイヤーに響くとも限らない。自分で売ったほうが早い。となっていく。