私たちの仕事は、本当に価値のあるものか?『お金のいらない国』読書感想
こんにちは♪
元キャリアコンサルタントの
さかもとさとみです。
今日は、お仕事についての話。☺️
『お金のいらない国』…??
最近、『お金のいらない国』という本を読みました。
この本に出てくる国では、“お金” というものが存在しないのです。
“お金” があることが当たり前な国で生活している主人公は、この国にきてびっくり。
そして主人公は、“お金のいらない国” の住人との会話を重ねるなかで、
こんなことを言われます。
* * *
「 あなたの今されている仕事が、
本当に価値のあるものかどうかを判断する、
簡単な方法を教えましょう。
仮に、社会からお金というものがなくなり、
その仕事によって報酬を得られないとしても、
自分がその仕事をすべきだと思うかどうかです。 」
* * *
by “お金のいらない国” の住人
「仕事」とは何か?
「あ、これだ…!
私が今までにいたるまで、いくつかの会社にて仕事をしたなかで、なんだか拭えなかった違和感は。」
お金のいらない国の住人が発する言葉に、
ハッとさせられた私。
仕事とは何か?
今している仕事は、価値ある仕事なのか…?
そんな問いを無意識のうちに自分に投げかけては、何か腑に落ちないものがありながら
既存の社会・会社のうねりの中に
身を置くしかないと思っていた私。
でも、今自分がライフワークとする仕事に出会い、価値あると思えることに時間を使うなかで
少しずつ“仕事”の本質を、
身をもって体感することが出来るようになってきた。😌
今までの会社員時代の経験があったからこそ、
これから、生涯かけて携わりたい仕事が
わかってきたような気がします。
ちなみに、仕事とは何か?仕事の目的とは?
という問いについては、本書で明確に述べられています。
興味がある方は、本書の一部ネタばれも含んでしまうのですが、下記もお読みください*
【備忘録メモ】深く共感したフレーズたち
以下は、本書からの抜粋です。
個人的に大切にしたいと思った、
本質をついたフレーズたち。
出来れば実際に物語を読んで頂けるのが
いちばんだなと思いつつ、
参考までに抜粋させていただきました。
(著者の長島龍人さん、すてきな文章の引用失礼いたします。)
余談ですが、本書のタイトルが
“お金のない国” ではなく
“お金のいらない国” である
点も、個人的にすごく好きなところです♪
* * *
「そんな、自分が必要ないほどのものを手に入れて何が面白いんですか。それに、そんなとりとめもない欲望を追っていたってきりがないでしょう。」
「私の想像では、あなたの国では、そのお金というものを動かさなければならないために、ものすごい時間と労力のロスをしている気がします。言い換えれば、不必要なもののために、無駄な仕事を増やしているということです。」
「お金を動かすために使っていた時間や労力を、もっと世の中のためになる仕事に向けたら…お金に関する仕事がなくなったら、ずっと楽になると思いませんか?
…ですから、そういう仕事にかけていた時間や労力をもっと社会の役に立つ仕事に向ければ、もっともっと暮らしやすくなるはずですよ。」
「多分、そのお金というものを得ることが仕事の目的だと多くの人が思っているうちは、あなたの国の、本当の意味での進歩はないでしょうね。仕事の目的は世の中の役に立つことです。報酬ではありません。報酬を目的にしていると、必ずどこかにゆがみが生じてきます。」
「あなたの今されている仕事が、本当に価値のあるものかどうかを判断する、簡単な方法を教えましょう。仮に、社会からお金というものがなくなり、その仕事によって報酬を得られないとしても、自分がその仕事をすべきだと思うかどうかです。」
「この国の人たちの仕事の目的はあくまで奉仕であぅて、報酬ではない。だから不必要な仕事はできるだけ作らないようにしている。自分がぜいたくをすると、誰かがしなくてはならない仕事を増やし、たた貴重な資源を減らしてしまうことがわかっているのだ。」
「私はだいぶ、この社会の仕組みがわかってきた。とにかくすべてが信頼で成り立っている。そして皆、自分のことより、いかに社会や人の役に立つかを考え、自分のできることを仕事にしている。また、人々はムダをせず、必要最小限のもので生活しようとしている。」
おわりに
最後に、本書のおわりにある「推薦の言葉」が
ほぼそのまま、私自身なんとなく最近思っていたことだったので引用させていただきます。
ほぼそのまま、というのは、「私が書きたかった」という箇所だけ「私が出会いたかった」本と書き換える必要があるくらい。
それ以外は、そのまんま私の思うこと!
* * *
「実際にこの本を読んで、驚きました。まさに、私が書きたかった本だったからです。
この本は、いまの社会の抱えている問題や矛盾を、さわやかに、あざやかに気づかせてくれます。出世とか、肩書きとか、地位とか、名誉とか、財産とか、学歴とか。」
* * *
「お金のいらない」生活を、
むりない範囲で実践中のさかもとでした♪
それでは、また!
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