![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/106496281/rectangle_large_type_2_e44c90201e9300912de2b80ccd2d6443.png?width=1200)
公開数日で売上100万円超の個人サービスを開発した話 〜InterviewCat〜
こんにちは、サカモトです。タイトルは釣りみたいになっていますが、2023年6月1日にテック企業面接対策コンテンツプラットフォームInterviewCatを正式リリースしました。このプラットフォームは上位のテック企業を目指す上で必要な面接対策の方法や技術質問の問題集の情報が書かれています。既に多くの方にご購入頂き、売上は公開数日で100万円を超えました。このnoteにはInterviewCatとは何か、公開至るまでの簡単な経緯、サービスを成功させるために何を考えたのかなどを書いていきます。
InterviewCatとは
簡単に言えば、平均年収1000万円を超えるような高給テック企業(Google、Amazon、Indeed、Mercari、Woven by Toyota、PayPay、SmartNews等)の難関な面接プロセスにどのように対策するかを解説するコンテンツプラットフォームです。無料コンテンツと有料コンテンツに分かれており有料コンテンツを見るためには有料会員になる必要があります。現在このサービスにおける唯一の課金ポイントです。
![](https://assets.st-note.com/img/1685786211483-GOBEc053Yc.png?width=1200)
誰へ向けたコンテンツなのか?
InterviewCatは次の方に向けてデザインされています
3ヶ月から半年の間で準備をしてテック企業への就職を目指す方
近い将来のテック企業に就職し、年収を上げたい方
外資などのテック企業の面接に関する情報がない方
どのように面接対策をすれば良いか分からない方
一問一答の技術質問の問題集を取り組みたい方
外資の面接に臨む上での英語に関する情報を知りたい方
読むべきではない方
未経験でのエンジニア就職に苦労する方(まだこれを読むのは早いです)
既に外資の面接プロセスを熟知しており何をすれば面接に受かるのか分かっている方
競合サービス
海外にはGAFAのようなテック企業に入社するためのコンテンツを提供するサービスは小さな規模でもNeetCode.io、ByteByteGo、AlgoExpertなどがあります。しかし、日本にはそのようなサービスがなかったのがサカモトが開発しようと思った理由の一つになります。
サービスを成功させるために何を考えたか?
サカモトというTwitterアカウントを伸ばす
公開数日で売上100万円というのは事実ではありますが、真実ではありません。実は公開前からサービスを成功させるための施策は始まっていました。@sakamoto_582というTwitterアカウントはちょうど2年前に外資のソフトウェアエンジニアに関する情報発信から始まりました。
最初から今のようなプランを描いていたわけではありませんが、アカウントを運用していく中で、テック企業に入社するための情報に需要があるにも関わらず、日本だと誰もやっていない事に気が付きました(断片的な〇〇に入社するまでにやった事などはあります)。ここにフォーカスして面接やキャリアに関する情報を毎日のように発信したところ、フォロワーは増え2023年6月4日現在に1.6万人のフォロワーがいるアカウントにまで成長させる事ができました。
このように私が継続して発信している情報に興味を持っている方にそのままコンテンツを購入して頂いたので、ある程度の売上予測はたっていましたが、実際には自分が想定するより更に上の勢いでコンテンツが売れていったのはとても嬉しい誤算です。
そもそもサカモトは何故ここまでTwitterアカウントに情熱を注ぎ込めたのか?それは私自身はその情報を必要としているエンジニアの一人だからです。情報発信というのはその情報をインプットするだけの理由が自分になければ続ける事はできないと思っています。私にはこれがあったので、ひたすら面接Tipsや面接で聞かれる技術質問などの情報をツイートし続け、Twitterにおけるアクティブ率を上げる事ができました。
良いコンテンツをツイートするとどのくらい売れるのか?実験
以下のツイートのシステム設計の本はAlex Xuの有名なSystem Design Interviewを日本語訳の本を宣伝したものです。実際にサカモトがツイートするとアマゾンのアソシエイト経由でどのくらい売れるのかを実験していました。ツイートが伸びた事もあり結果的に150冊以上の売れ行きだったため、良いコンテンツを共有すれば売れると実験できたのはInterviewCatのコンテンツ開発によい刺激を与えたと思います。
【速報】名著のシステム設計デザイン面接対策本の日本語版が登場。店頭で確認してきたけど、新社会人エンジニアにもめちゃくちゃオススメ
— サカモト@エンジニアキャリア論 (@sakamoto_582) April 1, 2023
- システム設計の基礎(ロードバランサー、データベース、キャッシュ)
- YouTubeの設計方法とは?
- Google Driveの設計方法とは?https://t.co/Bs6MO2dt5f
コンテンツ開発協力者やレビュアーを募った
InterviewCatのコンテンツを開発する上でサカモトにバックエンドエンジニアとしての経験の薄さをカバーする必要性を感じました。サカモトはフルスタックエンジニアとして働いていますが、どちらかと言えばフロントエンド側に強みがあります。コンテンツの質を上げるためによりバックエンドに専門性を持つエンジニアにコンテンツ開発を協力してもらう事を考え、同じようなテック企業の面接に対する情報発信をしているgaijineersにInterviewCatのコンテンツを一緒に開発しないかと提案をしました。
彼にバックエンドに関する内容を一任する事や彼が数多く受けていたテック企業の面接での経験を盛り込む事で、結果的にサカモトだけでコンテンツを作るより、格段にコンテンツの質が上がったので正解だったと思います。
また、二人の視点だけでは客観性にかける部分を修正すべく、Google、Amazon、AWS、Indeed、VMWare、Woven by Toyota、LINE、PayPay、 Preferred Networksなどに所属する総勢16名のエンジニアの方にレビュアーとして加わって頂き、更にコンテンツの質を高める事ができました。レビュアーの方にはこの場を借りて感謝を申し上げます。
ポジティブなレビューを逃さない仕組み作り
toCのサービスにおいてレビューはとても大切です。特にInterviewCatのように買わないと価値が伝わらないものはレビューがなければ継続して売れないでしょう。
ところでレビューというのは得てして悪い所ばかりが目立ちます。「満足している人は逆にレビューしない」という言葉を昔UXのスペシャリストの方から言われたのを今でも覚えています。とは言ってもレビューの工作はフェアではなくサカモトはそんな事はやりたくないので、シンプルに「レビューして頂いた方に次のプレゼントを差し上げます」という文言を購入確認メールに載せました。
すると多くのInterviewCatに価値を感じて頂いている方にTwitter上でレビューして頂く事ができました。この施策は大成功だったと思います。もう少し否定的なものも来て良いのですが、今のところ自分の目には写っていません。このようにコンテンツの事を良いと思っている方にレビューしてもらう仕組み作りは改めて大事だと感じています。
![](https://assets.st-note.com/img/1685806339609-WM7OM3fMoI.png?width=1200)
外資系テック企業やメガベンチャーのソフトウェアエンジニアの就活対策コンテンツを購入しました!
— あずりえる🌸 (@poyothon) June 1, 2023
レジュメの書き方から面接に呼ばれる方法、タイプ別の面接対策や内定後の給与交渉まで、全てをカバーしています。
普通のnoteとは一線を画す情報量です。https://t.co/FqvVt4F7C6
購入し、一通り全章読みました。(問題などはまだ)
— 2023年バンクーバー移住を目指すエンジニア犬 (@1Leetcode) June 1, 2023
日本語でこのようなコンテンツが提供されることは本当に嬉しいです。(最終的に外資で内定を取りたいので英語が必要なことは勿論ですが)
筆者の方々が実際に外資を受けていらっしゃるので、情報が具体的で新鮮なのも良いhttps://t.co/Nav3zQBXLU
InterviewCatの使い方
この本の使い方ですが、
テック企業が行う面接スタイルを理解(第一章)
それぞれの面接スタイルに対しての対策を理解(第二〜四章)
本編の技術質問やLeetCodeなどの外部リソースも活用しながら面接準備を開始(第五〜九章)
本番の面接(試行錯誤しながら足りない部分を改善していく)
オファー
という流れを想定しています。注意点としてはこれだけを読んで面接に受かるとかいう魔法の本ではありません。皆さんの面接準備の方針決めや教材の一つとしてお使い下さい。
特にこれまで日本にあるテック企業の面接に関する情報リソースはありませんでした。それが網羅的に書かれているだけでも貴重なものだと著者たちは考えています。
現状のInterviewCatに足りないもの
コーディング面接対策の教材
コーディング面接の準備に対する方針は書かれていますが、あくまでLeetCodeの効率的な使い方や、コーディング面接に臨む上で必要な心構えなどに留めています。しかし、LeetCodeは体系的にCSを学んでいない人にとって扱い辛いプラットフォームになっています。途中で挫折する方も多いのではないでしょうか?LeetCodeのEasyレベルとは全くEasyではないのです。
そのギャップを埋めるために現在Coding InterviewCatを別の教材として開発しています。いつお見せできるか分かりませんがご期待ください。
また、Cracking the Coding Interviewの「日本語版の世界で闘うプログラミング力を鍛える本」ですが、素晴らしい本である事は間違いありませんが、正直問題を取り組むならLeetCodeを活用した方が良いと思っています。そのような意味でもLeetCodeを効率的に使えるようになるまで自分自身のレベルを持っていく教材は現状世の中に存在しないと思うのでユニークな価値を届けられると信じています。
システムデザイン面接対策の教材
あくまで基礎的な教材は用意していますが、実際の所は練習問題に取り組む事を強くオススメします。日本語の教材は以下のものしかありません。ここに対して何か特化した教材SystemDesign InterviewCatを開発予定となっています。
その他の分野
InterviewCatはさらにコンテンツを増やしていきます。私では作成できないものも含まれていますので、然るべき方に依頼をして、良いコンテンツを開発したいと思っています!
コンテンツ開発パートナー決定済
Infra InterviewCat(インフラ、外資のポストセールスエンジニア)
DS InterviewCat(データサイエンス)
SystemDesign InterviewCat(システムデザイン面接)
Coding InterviewCat(コーディング面接)
Presales InterviewCat(プリセールスエンジニア、ソリューションエンジニア)
コンテンツ開発パートナー募集中
ML InterviewCat(機械学習エンジニア)
最後に
InterviewCatは本のような買い切りのコンテンツプラットフォームである性質上、最初に売上が立つのは当たり前で継続してサービスを存続させていくために何をすべきかというのを考えています。実際にリリース初日が最も売れ行きがよく、今後はもっと落ち着いていくと思います。売上100万円を数日で超えたのは嬉しいですが、これは決して成功ではなく、始まりでしかありません。
現在のコンテンツや仕組みではだけではスケールしないと正直サカモトは考えています。ただしサカモトは上場や売却などは現在狙ってません。どうしてもスケールを意識すると第三者が質の低いコンテンツをプラットフォーム上に流通させてしまうので、そこだけは避けたい事態ですね。
とは言ってもちゃんと利益は出したいので、新しいコンテンツやこのサービスを軸に新たな施策を考える事で、私の本業の年収分くらいは成長させるのが次の目標です。私がInterviewCatを通じて日本のエンジニアの年収を上げたいという目標が叶えられるように、今後も開発と活動を続けていきます。
ここまで読んで頂きありがとうございます。サカモトを是非フォローしてください。https://twitter.com/sakamoto_582
![](https://assets.st-note.com/img/1685813371587-K8nuOW5Jxq.png)
いいなと思ったら応援しよう!
![サカモト@エンジニアキャリア論](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/90680680/profile_243fbd180f3587a9296114745b4c7d20.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)