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『クズを愛すな世界を愛せ』さかもと五度著
◯はじめに◯
■つまらない奴にならないために
僕が発言するものはある基準に沿っています。
それは「クズを愛すな 世界を愛せ」です。
この社会にはクズがあふれています。今後ますますクズは勢力を増していくことでしょう。そして多数派のクズたちは「自分たちこそが正常である。正義である」という顔をしてくるでしょう。
この社会そのものがクズ化しています。
クズ化しなければこの社会では生きていけない。そう思わせてくる作戦なのです。
クズに染まった瞬間あなたはクズ社会の一部に組み込まれてしまいます。
人間らしさが損なわれます。
【クズの一例】
SNSに張り付いて叩いても良い標的を探し続ける
がんばっている人の考え方に逆張りして足を引っ張る
「ルールはルール」と無思考でルールを押し付ける
誰かの言葉を借りてきて無思考で目立った人をののしる
数字で誰かに優劣を付ける
クズ化してしまうと自分がクズであると気付けなくなってしまいます。そしてまともな人をクズの道に引きずり込もうとします。それが正義だと思い込んで。
SNSではクズ的振る舞いが称賛されてしまいます。短い言葉でいかに相手をこき下ろすかという大喜利が毎日開催されているような感じです。
その大喜利に参加するとクズになります。
端的に言うと「つまらない奴」になります。
これらはすべて社会にのみ生きているから起こる不幸です。
社会をすべてだと思い込んでいるから周りのクズたちを正常だと誤認します。
このクズ社会から出られないと思っている人たちは、クズ化することでクズ社会に適応しようとします。そうしなければ生きていけないと思い込んでいる、ということです。
つまらない奴になってつまらない社会を生きなければならないと思い込まされる、ということです。
当然その振る舞いは心をすり減らし絶望を深めます。
このnoteの目的はものすごく単純です。
それは「クズ社会に過剰適応して生きるのを止めて、世界の輝きに触れて生きよう」というものです。
つまらない奴になるな。つまらない奴を見たら「こいつはつまらない奴だ」と見抜けるようになれ。
■クズ化防止のためのステップアップ
このnoteはこれまで書いた記事27本を加筆修正し、補足文を加え、さらに新たに書下ろした記事2本をまとめたものです。
それらを大きく5つに分けました。
・第1章 社会の読み方編 読解力、エンタメ咀嚼力、変換&発信力などを育てることで社会の見え方を変容させます。
・第2章 社会をとらえるエンタメ編 世界への架け橋となる社会について知るためにエンタメから気付きを得ます。とりあげた作品は『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』、『PERFECT DAYS』、『正欲』、『傲慢と善良』です。
・第3章 世界を生きるために編 生きる意味とは、死にたさとの付き合い方とは、なぜ人を殺してはいけないのかなどを考えます。
小学生向けの記事を再編集してますが大人でも読みごたえがある内容だと自負しております。
・第4章 大哲学編 哲学的思考を深めていただきます。魂はどこにあるのかなど、『マトリックス』、『インセプション』、『かまいたちの夜』などの作品とともに考えていきます。
・第5章 死から生へ編 『ラストマイル』、『地面師たち』を取り上げ、社会・世界・死・生について考えます。
構成としましては、社会の読み解き方を学び、社会を捉え、世界を感じるために生や死など哲学について考える、という流れです。
第5章まで読み進めることで、社会や人のクズさを見抜くことができ、そして世界の豊潤さに敏感になれます。
もちろん順番に読まずとも、それぞれ単独で楽しめる内容となっています。気になる項目を目次からジャンプしてみてください。
軸となるテーマである「クズを愛すな世界を愛せ」を様々な角度から見たり、いろんな作品を参照にしながら、「クズ社会」と「豊潤な世界」とを往復して僕は生きています。
お読みいただければ「社会を必死に生きるのはやめよう」と思え、「世界を感じ取るために感覚を開こう」と思えるはずです。
■でも社会に拘束されている
とは言え社会を生きなければ世界へと到達できません。
クズ社会だと分かっているのにそのクズ社会で生き抜かなければ世界へと開かれないのです。
(世界とは、宇宙全体を含む、見えるものだけではなく見えないもの、ありとあらゆるものすべてのことです)
僕はこの社会はクズだと感じます。
ですが希望も持っています。
このクズ社会が生きやすいものに変わっていけるのではないか、と。
僕は社会に期待しています。
なぜならあなたがいるからです。
このnoteは僕にとっての仲間探しでもあります。
クズ社会を生きやすい社会に変容させる仲間です。
そしてクズ社会を真面目に生きず、豊潤な世界をともに共有できる仲間です。
クズ社会を愛すのではない。仲間がいるからこの社会を、奇跡にあふれているこの世界を愛せる。
合い言葉は「クズを愛すな 世界を愛せ」です。
◁◁◁第1章 社会の読み方編▷▷▷
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◯エンタメを読み解けば社会が透ける◯
みなさんは小説や映画、マンガなどのいわゆるエンタメ作品を見る時、どのように見ていますか?
ストーリーをなぞるだけでは作者の真意を取りこぼしてしまいます。本項では「さかもと五度流エンタメ作品の読み解き方」をお伝えいたします。
ぜひご参考ください。
■メタ視点に気付く
メタ視点というのは、例えば登場人物自身が作品の中にいることを自覚している、などを指します。
登場人物がマンガであることを理解しているマンガや、登場人物がカメラで撮影されていて観客の方を見ていると自覚しているドラマなどです。
ほかにもメタ手法はいろんな方法があります。
第4章で取り上げる『かまいたちの夜』のとあるエピソードがメタ視点として大変おもしろいです。
また、メタ視点は見ている人にとっては鑑賞の妨げになるため気付きやすいでしょう。
作品世界に没入しているところに現実世界に引き戻されてしまうためです。
ですがこの現実世界の不安定さ・不確実さを突き付けられる瞬間でもあります。
■寓意を見抜く
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