「次にくるマンガ大賞2024」の結果を見てマンガワンに頑張って欲しいと願う
記事タイトルが長い。
インディーズバンドか。
まぁタイトル通りの内容です。
コミックス部門、Webマンガ部門、どちらも1位の作品がジャンプ!(「週刊少年ジャンプ」と「ジャンプ+」)
『カグラバチ』と『ふつうの軽音部』が1位を獲得。どちらも単行本を買っているのでとても嬉しいです。
■ジャンプ+が半分を占める
「ジャンプ+」の勢いが凄まじく、『ルリドラゴン』(2位)※本誌から移籍、『クソ女に幸あれ』(3位)、『サチ録~サチの黙示録~』(5位)、『ケントゥリア』(7位)と、10タイトルの内5タイトルを独占。
『一勝千金』(9位)、『ホタルの嫁入り』(10位)でようやく「マンガワン」の2タイトルが滑り込む形となりました。
「週刊少年ジャンプ」は長期連載が多く、新連載はすぐに最終回を迎えることが続いているため、今回の賞とは相性が悪いと言えます。
一方「ジャンプ+」は掲載作品がとても多く、新連載は最低でも4巻分ほど続くため、地道にファンを獲得しやすい連載環境なのかも知れません。
(次にくるマンガ大賞2025では必ずや『シバつき物件』が勝ち取ります!!)
■「次にくる」ってもう来てるじゃん問題
さて、本題です。
「週刊少年ジャンプ」も「ジャンプ+」も読者が多い。多いから上位に食い込む。投票で決まるので。
僕が応援している「マンガワン」から2タイトル入賞できたのは嬉しいですが、きっと編集部は悔しがっていることでしょう。
マンガワン編集部のYouTubeを見ていると、彼らはこんな順位で納得するはずが無い、と分かります。
「マンガワン」は『灼熱カバディ』が最終回を迎え、『血と灰の女王』も最終盤。一方で『ケンガンオメガ』は相変わらず根強い人気で、『ケンガンアシュラ』と刃牙シリーズのコラボアニメも話題となりました。『ケンガンアシュラ』、『ケンガンオメガ』と同一の世界設定である『一勝千金』の人気を引き上げる結果となりました。
つまり、構造的に「週刊少年ジャンプ」と同じような問題をすでに「マンガワン」は抱えていることになります。
すなわち、「長期連載の人気頼り」と「新連載の根付かなさ」です。
「マンガワン」新連載の中でも好きな作品はたくさんあるのですが、今一つ世間の認知度が上がらず、盛り上がりに欠ける印象を受けます。
「次にくるマンガ大賞」自体が掲載作品のタイミングとノミネート作品の発表とが少なからず影響しており、その点でもやはり読者数の多さがジャンプ系を後押ししていそうです。
そもそもな話となりますが、「次にくる」という冠に対し、すでに人気を博している作品がノミネートされてしまうのも、構造的な欠陥というか、運営の企画意図と離れていっているのかも知れないなと感じます。
■マンガワンがんばって!
「マンガワン」は面白い作品がいっぱい!
YouTubeも話題なのでこれから読者が増えていくと思います。
僕の願いは、より面白い新連載が増えることのみ。
先生も編集者もがんばっていることは十分伝わってきますが、小林副編集長並のスーパー編集者が増えて欲しいなと思います。
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