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金熊賞受賞『アンラッキー・セックスまたはイカれたポルノ 監督〈自己検閲〉版』に馬鹿だとぶっ叩かれる
すごくわかりやすい。
「お前らは馬鹿だ」ということだ。
本作は夫婦のセックス動画がネットに流出してしまった女性教師が、保護者会にて進退が決まるまでの物語だ。
以下ネタバレを含む。
性に関する話題になると、途端に馬鹿になる人たちがいる。
被害者である教師に対して保護者たちは自らが正義であると微塵も疑わずに下品にはやし立てる。
保護者たちが確認のためにと流出した教師のセックス動画を鑑賞するが、その時の教師の表情はセカンドレイプされている被害者そのものだ。
彼らはコロナ禍によるマスク着用で素顔を隠し、自らの性生活や本性は巧みに伏せたまま、冷静な教師に反して興奮しながら叱責する。
汚らわしいだの子供に悪影響だの騒ぎ寄ってたかって叩く。
ラスト。保護者側の目線から多数決が取られ教師が退場するが、お分かりの通り馬鹿でクズな保護者たちはそのまま僕たちのことだ。
毎日のようにSNSで悪者を探し、見つけたら議論のフリをした糾弾でこの社会から退場させてスッキリする。
何も解決しない。ただ異端者を排除したいだけだ。まさしく僕たちのことだろう。
3種類用意されたエンディングも人を食っていて痛快だ。
(1) 教師は辞めずに済むが多数決自体が不当だとして騒ぐ
(2) 教師を追い出す
(3) 教師が雄叫びとともにワンダーウーマンのような格好に変身し、男どもの口にディルドをぶっ込んで黙らせる
まさに「馬鹿にはこれぐらいでやっと通じる」とでも言わんばかりだ。
■ 日本人で良かった!「監督〈自己検閲〉版」
さらに本作は日本公開限定で「監督〈自己検閲〉版」として痛烈な皮肉が込められた加工が施されている。
「殺人は良くてフェラはダメってどういうこと?」という内容のメッセージや、規制=金というメッセージと共にセックスシーンが隠されている。
つまり日本という国に対し、追加で馬鹿にしてくれているのだ。
ほんと日本に生まれて良かった。日本公開だからこそ監督から限定メッセージを拝見できたんだ。
ありがとう日本。
とっととくたばれ(にっこり)
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