ゴールデンスベアー
敵機体をパワーに任せて抑え込み下敷きにする。馬鹿が!重量級のベアー型が軽量級のガゼル型で振り解けるものか。
コックピットを狙ってクローを振り下ろす。数度の打撃で完全にひしゃげた。
18m級の格闘戦は俺の十八番だ。
敵機全撃破を確認して機体から降りる、外はひどい有様だ。
歩兵共は既に全員、近接用バルカンでミンチに変えた。
「こいつら何者だ?」
IFF(敵味方識別装置)を切った最新機体4機と所属を示す物が無い歩兵達の混合小規模部隊。そして輸送トレーラー、怪しさしか無い。
不良軍人のレッテルを貼られた俺達に回って来るのは、占領国の僻地巡回警備や最前線での捨て石等のクソ任務だけだ。
当然、真面目にやっていられるかと巡回ルートを大きく外れ、小隊全員でサボっていた所に突然あらわれた謎の部隊。
襲ってきたのを返り討ちにしたのが現在状況。
「生き残りがいたぞ!」
トレーラーを調べていたルーカスが大声で呼ぶ。
兵員室内に女性が二人、怯えて縮こまっていた。無理もない外は虐殺現場だ。
素朴だが造りのいい民族衣装と片方の女から溢れ出す高貴な雰囲気。お姫様と従者って感じだ。両者とも乳がデカい。
この国の女性はスタイルの良い豊満美人が多く、目の保養に困らん。この国に来て良かった事の一つ。
死体を調べていたデモンが戻ってきた。
「隊長、これ見てください」
敵の隊長らしき人物が隠し持っていた階級章。
マジかよ!我が軍の星4つエリート士官じゃねえか。味方殺しをやってしまった。
「開けられるぞ」
トレーラーのコンテナ部開錠を試みていたネスの声に俺達は扉の前に集まった。
コンテナの扉が開くが誰も動けない。賭けてもいい、絶対に全員が間抜け面を晒していただろう。
コンテナの中にはギッチリと金塊と宝飾品・美術品の山。そしてトレーラーにいた占領国の美姫。
………軍法違反の略奪品だこれ!
誰かが言った「これ持って逃げようぜ」
(続く)