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MT4のドローダウン(DD)と含み損の違いについて

ドローダウン(DD)と含み損を混同されて、含み損のことをドローダウン質問される方が多いので、まとめました。

結論として、MT4に記録されているドローダウン(DD)は含み損とは違います。
含み損は、決済していないトレード中のものです。取引履歴には、含み損は一切記録されておらず、バックテストにおいても確認することはできません。
フォワードテストにおいては、含み損は、含み損が発生しているときに目視して記録するか、専用の有料ツール等を使ってリアルタイムに記録を続けるしかありません。
(全力坂道系FXで公開しているデモ口座では、VPS上で多くの口座でEAを動かしているため、できるだけ負担を減らし、不具合を避けるために、そのようなツールは追加しておりません。

MT4(MetaTrader 4)において、最大ドローダウンと含み損は以下のように異なります。

最大ドローダウン

  • 定義: 取引口座の残高が過去の最高値からどれだけ減少したかを示す指標です。これは、過去の最高残高とその後の最低残高の差分として計算されます。

  • 特徴: 実際に確定した損失を基に計算されます。例えば、口座残高が1000ドルから始まり、一時的に1500ドルまで増えた後、800ドルに減少した場合、最大ドローダウンは1500ドルから800ドルの差である700ドルです。

  • 表示場所: MT4のレポートやストラテジーテスター(Strategy Tester)で確認することができます。

含み損

  • 定義: 現在保有している未決済ポジションが評価額でどれだけ損失を出しているかを示す金額です。含み損は「未実現損失」とも呼ばれます。

  • 特徴: 未決済のポジションが現在の市場価格に基づいて評価され、実際に損益が確定されるまでは変動します。例えば、ある通貨ペアを買った価格が1.2000で、現在の価格が1.1900であれば、含み損は100ピップスに相当します。

  • 表示場所: MT4の「ターミナル」ウィンドウの「取引」タブに、各ポジションの現在の含み損益が表示されます。

MT4での含み損の記録

MT4では、含み損の記録はリアルタイムで表示されますが、履歴として保存されることはありません。含み損はポジションが未決済の間だけ表示され、ポジションが決済された時点で確定損益として記録されます。したがって、過去の含み損の履歴を直接確認することはできません。

まとめ

  • 最大ドローダウン: 確定した損失に基づく、過去の最高残高からの最大の減少額。

  • 含み損: 現在保有している未決済ポジションの評価損失。リアルタイムで表示されるが、履歴としては保存されない。

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