乃木坂46「何度目の青空か?」の魅力(#003)

乃木坂46の10枚目シングル「何度目の青空か?」の魅力について語る。

この曲と言えば生田絵梨花。でも、そんなことみんな知ってる。可愛い。

この曲の歌詞はすばらしい。でも、そんなことみんな知ってる。

そんな、皆がさんざんネット上で語っているであろう魅力ではなく、私の独特な主観による魅力をここでは語らせていただく。ぜひ共感してもらえたらうれしい。

では本題。

まず、この曲はドイツっぽい。

はあ? という感じかもしれない。まあ聞いてほしい。

いくちゃんこと生田絵梨花。この曲のセンターを務める。彼女はドイツ出身だ。

この曲を初めて聴いたとき、ドイツっぽいなと思った。しかも、センターもドイツ出身だ。これは偶然なのか。

この曲のドイツ感。
それはサビのメロディーの気品が醸し出す。

私の思うドイツの音楽の気品とは、クラシック限定かもしれないが、重厚で雄大、厳格で真面目、しかしどこか滲み出る上品さだと思う。

私は中学から大学まで吹奏楽とオーケストラを経験してきた。その中でドイツの音楽と触れる機会も数え切れないほどあった。ベートホーフェン、ブラームス、ヴァグナーという有名な音楽家の音楽に加え、プロイセンの栄光などに代表されるドイツ(やオーストリア)の軍楽の曲を聴く機会も多かった。ドイツの音楽の気品はその中で見出してきた。

それほどドイツ音楽に触れてきた私を「ドイツっぽい」と思わせたこの曲は貴重だ。だって、それまでJ-POPを聴いて「ドイツっぽい」と思ったこともなかったし、たぶんこれからもあんまりない。(「ダンケシェーン」っていうドイツ語の題名の曲あるけどね・・・)

この曲のサビのメロディーは落ち着いてはいるが、かといって盛り上がらないわけではなく、引き締まった感じを保ちながら高揚感を出している。これがドイツの音楽の重厚さ、雄大さ、厳格さと近い感じがする。そして、上品さは乃木坂46のメンバーから醸し出される。普段わちゃわちゃしてるのに、パフォーマンスでは上品に振舞える彼女らには感心させられる。

よって、この曲はドイツっぽいと(私は勝手に)思う。オーバル型のテノールホルンとバリトンホルンの4重奏で演奏してもらいたいレベルだ。せめてものセンターのいくちゃんがドイツ出身でよかった。

ここまでは、ドイツっぽいことに特化して魅力を語ったが、この曲には他にも魅力があると思う。

それは伴奏。ピアノとストリングスをメインとする伴奏が延々と続く。それだけでJ-POPなのにやたら高貴だなと思うのだが、特にすごいと思ったのはCメロ前のビルドアップだ。それまで思いっきりクラシックの雰囲気を醸し出してたのに、急にEDMの要素が入ってくる。これが実におもしろい。まるでお嬢様ばかりの女子高に「ウェーイwww」みたいなパリピ野郎が乗り込んでくるような感じだ。この曲のリリースした2014年が、ちょうどBooyahとかその辺のEDMをそこら中で耳にするようになってきた頃だったからEDMの影響を受けたのだろうか。違和感がないと言ったら嘘になるが、良いアクセントとなっているため聴いていて飽きない。良いことだ。

魅力について語るのはこれぐらいにしよう。

ちなみに歌詞も大変すばらしいとは思う。すばらしいとは思うのだが、真剣に意味を飲み込むと人によってはしんどい気分になる歌詞だと思うので敢えて言及しない。

以上、「何度目の青空か?」の魅力について、私独自の視点から語った。共感してくださった方はいらっしゃるだろうか。

末筆ながら、この行まで読んでいただき感謝する。

【追記】
生田絵梨花の「エリカ」という名前はドイツの女性の名前でも多い。曲でも「エリカ行進曲」というドイツの軍歌が存在する。

#乃木坂46 #何度目の青空か#何度目の青空か #ドイツ

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