旅に出る。温泉むすめを貼る。
皆さんこんにちは。さかもちです。
今、熊本県人吉市のホテルでこのnoteを書いています。
冷房の風が心地よくて旅に来てるのに出かける気にならず、挙句外が雷雨になってきたので、ならばと思い今に至る次第です。
温泉むすめの「人吉青井」ちゃん仕様について、ちょっと語らせてください。
お前この半年で何があったの?
─皆さん温泉むすめってご存知ですか?
─えっ知らない!?マジ!?
……かくいう僕も知りませんでした。
今年の年始までは。
一応説明。
温泉むすめというのは株式会社エンバウンドが運営する、地域活性化コンテンツです。全国の温泉地をモチーフとしたキャラクターを作り、それを現地の人達が活用する、というもの。
アニメとも違いますし、(今は)ゲームでもありません。
あるのは公式サイト等でわかる設定やストーリー、音楽と声優さんが登壇されるトークショーやライブ、といったところでしょうか。少し前はコミカライズもありました。
面白いのはグッズにせよライブにせよ、殆どが実際の温泉地に行かないと享受できないということ。
ファン(通称「ぽか旦那/女将」)はそれらを求めて日本中(世界中?)の温泉地を巡るわけです。
さて、
忘れもしない1月。
全ての始まりは、僕の頼れる友人(つかごし)の、突然「秩父温泉行くぞ!」という一声でした。
「どーいう風の吹き回しだよ」と聞くと
「温泉むすめだよ!!!!!」
とまぁ〜力強い回答。
詳しく聞くと彼の憧れてる痛車乗りに布教されたとか何とか。
祭の湯に入って、パネル拝んで御泉印買って、お風呂入ってダラダラして、
本当にそれだけだったんですけど、
すげー楽しかったんですよね。これ。
思い返せば「放課後のプレアデス仕様」を作ったあたりから、僕の趣味に対する姿勢がどんどん「重たくなっていく」のを感じていました。
詳しくは割愛しますが、痛車とか車に対して少し振り回されすぎていたな、という気持ちになんとなく気づいたわけです。別にそれは悪いことじゃないんですが、まぁでも息抜きって必要だよね、みたいな。
ここで彼と「熊万温泉同好会」を発足し、月イチで温泉行けたらいいね、飯坂の痛車フェス出したいね、みたいな話をしたのを覚えています。
ところがここに落とし穴がありました。
温泉むすめ、想像よりも沼だったのです。
僕、もともと擬人化コンテンツがすごい好きなんですよね。逆張りで艦これはあまり手を付けませんでしたが、「御城プロジェクト:RE」には大学生活の殆どを捧げるほどハマり、最推しだった大垣城に会いに行くために下道で4日かけた事もありました。
当然「Fate/GrandOrder」にもハマり、最推しだった葛飾北斎ちゃんの作品を見るために足繁く墨田区のすみだ北斎美術館に行ってたこともあります。
そして曲がいい。初期の「未来イマジネーション」から始まり最近の「ココロコノママ」に至るまで、いい曲がズラリと揃ってます。昨今のインターネット音楽たちとは系譜が違いますが、00〜10年代のキャラソンの文脈を随所に感じるのがたまりません。こういうのがいいんだよこういうのが。
ライブもすごくいい。元々声優ライブにさして興味がなかったといえば間違いないのですが、キャラをそこに「顕現」させるような演じ方、歌い方に心を打たれるわけです。
じゃあそんな温泉むすめのために旅行に行けばどうなるかというと、これがやっぱり超楽しい。思ってる以上に現地の人達は温泉むすめを大切にしてくれているし、僕みたいなオタクにもずっと優しい。周りのぽかさんたちも穏やかな人が多くて、そういう現地での一期一会がすごく楽しい。
いやまぁとにかく沼だったわけです。
痛車乗りとしての話
僕も一端の痛車乗り。温泉むすめを「貼りたい」という思いは、当然じわじわと湧き上がって来るわけです。
ターニングポイントは3月にあったがたふぇす。
商店街にズラッと並んだ温泉むすめの痛車たち。
僕の最近の痛車についての向き合い方は、「町おこし」とか「コンテンツの布教」にかなり傾いていたので、
「こんな風に温泉むすめを貼って、このコンテンツをもっと盛り上げたい!」「知ってもらいたい!」という気持ちがすんごく強くなりました。
クルマ自体もバチッとキメて、僕より若い世代で痛車乗ってる人たちに、特に知って欲しかったんですね。
ところが、ここで悩む。
好きなむすめが多すぎる。
温泉むすめのキャラデ、基本的にみんな好きなんですよ。特にボディラインが露骨じゃないというか、お胸がスッキリしてる子は特に好きなので、「う〜ん、みんな好きw」となってしまうわけです。
そして、
貼れる車がない
よくよく考えたらそうでした。
今はロードスターとレガシィの2台体制。
放課後のプレアデス仕様のレガシィに込めた想いは僕の以前の投稿からご覧いただけますが、まぁとにかくレガシィを剥がすという選択肢は絶対ない。
かといって通勤車のロードスターには貼れない。
そんな訳で温むす痛車については、「車生えるまで保留」ということにしていました。
話が変わって、
さて、この頃から秩父温泉には缶バッチのガチャがあり、コレを引いて出た娘のところに行く、という個人的な企画を考えてました。
結果として
熊本県の玉名温泉のむすめさんである玉名満美ちゃんが出たので、熊本に行くことが決定。
玉名も行くとして、最終的には人吉市まで行こうと決めました。
何故なら人吉青井ちゃんが好きな温泉むすめの一人だったからです。
仕事の立場上、8月は有給が取りやすいので、お盆1週間前で熊本に行くプランを立案。
お盆中も痛車イベントにレガシィで何回か出てみるか〜と考えていました。
………あれ?
2週間休みあったら通勤車に貼れるよな……?
悪魔の囁きです。
こうなってからはもう(趣味の)痛車デザイナーとしての本領発揮。
1日かそこらでデザインを起こし、入稿までこぎつけました。
球磨川の流れや、山に囲まれた人吉の風景をちょっとイメージしたバイナルと、初めて青井ちゃんを見た時に感じたような、凛としたスタイルの和柄たち。襟の模様を基に、人吉城を治めていた相良氏の家紋である梅をアクセントとして散らしました。名前の部分は、「ハチロク」で有名なSL人吉をイメージして、ヘッドマーク風にしてみました。使ってるフォントも国鉄風の「溜まり」のあるゴシック体です。
箱ステはそれらのデザインを集約して、形を整えたものです。個人的に過去イチでうまくいった箱ステだと思います。
入稿翌日にはシートが届き、その2日後に事の発端であるつかごしと施工。というか、つかごしが8割頑張ってくれました(僕は不器用なので怒られっぱなしでした)。
方針
温泉むすめの痛車を考えていく中で、一番気にしたことが「温泉地に迷惑をかけない」ということ。
いくらバチバチにキマった改造車だとしても、温泉街は山間に多く、そこまで辿り着かないのでは元も子もない訳ですし、
温泉むすめを貼るということは、少なからず温泉地を宣伝することにもなります。
かといって情けないクルマで推しに会いたくはない。
この辺のバランスをもっと考えたいなと思います。
幸い今のロードスターはかなり乗りやすい仕様なので、このスタイルを貫ければなと思っています。
青井ちゃん仕様はお盆終わったら剥がしちゃいますが、まだまだ貼りたいむすめは沢山いますし、色々チャレンジできたらなと思います。
頑張るよっ!
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