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「青春サイダー」だけじゃない!今すぐ聴くべき温泉むすめ楽曲10選
はじめましての人ははじめまして。いつものオタクはどうもどうも。
こんにちは、さかもちです。チョイナチョイナ
温泉むすめを知って10か月、そろそろ新参を名乗りづらくなってきました。
推しむすは北から順に那菜子ちゃん、早百合ちゃん、初夏ちゃん、六香ちゃん、青井ちゃんです。よろしくお願いします。
はじめに
先日の飯坂イベント、本当にお疲れ様でした。
また、イベントを企画して最大限に我々を迎え入れてくれた飯坂温泉の関係者の皆様に心から感謝申し上げます。
トークパートで吉岡さんたちがお話ししていた、
「温泉むすめには知られていない名曲がいっぱいある」という話題。
いや、これ本当にその通りだなと。
事実、温泉むすめの曲、マジで名曲がたくさんあるんですよ。
そして、それらがあまり陽の目を浴びていない。
自分、温泉むすめの沼にハマるきっかけは楽曲からでした。
友達と温泉地に行く車内で流した「温泉むすめ コンプリートアルバム」がなければ、全国130箇所以上の温泉地を丸暗記しようとしたり、足繫く福島に通ったりすることもなかったでしょう。
そして、そんな風に楽曲という側面から温泉むすめにハマれる人がもっといるのではないか、と考えるのも至極当然な流れです。
「いうて温泉地の擬人化コンテンツでしょ?曲の雰囲気似たり寄ったりでしょ?」とタカを括ってはいけません。曲数は50曲越え。疾走感のあるポップスからしっとりしたバラードまでジャンルは幅広く、聴きごたえは抜群。キャラの設定や関係性と、曲の雰囲気や歌詞を重ねることで、まさに「ドカ湧き」になれるような曲がそろっています。
というわけで、今年聴いた曲の8割が温泉むすめ楽曲(だと思う)な自分が、
「温泉むすめの事あんまり知らんわよ!」
「温むすは好きだけど曲はそこまで知らないわよ!」という人に向けた、「ぜひ聴いてほしい10曲」をオタク語りと共にご紹介。記事の最後にはほぼ全曲突っ込んであるプレイリストも公開してますので、ぜひ聴いてってください。
1.純情 -SAKURA-
温泉むすめの大筋の流れは「各地の温泉地にいる下級の神様が、日本一になるべくアイドルとして頑張る」というもの。その中でも、主人公の草津結衣奈を中心とした9人ユニットが「SPRiNGS」。
超有名アンセムこと「青春サイダー」も彼女たちの持ち曲という事になっています。
そんな彼女たちの2ndアルバム1曲目がこの曲。
聴けばわかりますがストレートな和風ロック。爽快感のあるギターの音と、ちょいちょい挟まれる尺八の音がいかにもな感じ。
それだけならいいんですけど、歌詞を追いかけてみると
ふわり 湯気の向こう側に
浮かび上がる影は あなたの姿
やがて 消えてしまうだろな
洗い立ての髪が 冷たくなる
なんと!見事すぎる失恋ソング。温泉要素まで上手に散りばめています。
地域活性化コンテンツだけど失恋ソング。失恋ソングだけどゴリゴリに和風ロック。そのギャップに一撃ってなワケです。
また、ジャケットも額に入れて飾りたいレベルの名画。
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沙耶ちゃんの口元に髪が引っかかってるのが特に、その、いいね………….…
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2.Hop Step Jump!
そして、SPRiNGSの1枚目のシングルがこの曲。
聴いてもらえばわかるんですけど、雰囲気がいきなりエンディング。
トゥルーエンド迎えましたよみたいな。
スタッフロール流れてますよ、みたいな。
とにかく多幸感に包まれた素敵な曲です。
特に2:00あたりの解放感が凄い。ここで急にやってくる三味線めいた音のお陰で日本っぽさが急に強調されるので、「あぁ、私は今ニッポンを飛び回りながら旅をしているんだなぁ」みたいな不思議な感覚に襲われることになります。自分は聴くと結構ウルっときます。旅の帰路で聴くのが良いです。
3.情熱のパラディソ
先日の飯坂でもカバーやってくれましたねこの曲。
メインユニットであるSPRiNGSの対抗ユニット、AKATSUKIの曲です。
パラディソとはイタリア語で「楽園」なんだそうで。
特筆すべきは、「完璧」を目指す彼女たちが、お互いの絆を噛みしめるような歌詞。
特に、Bメロ歌いだしの
きっと私たちだから 実現してこれたね
という歌詞があまりにも強すぎる。過去形。語尾の「ね」は果たして自分たちが「完璧」にたどり着いたことに対する詠嘆なのか。それとも一緒にここまで上り詰めた仲間に向けた同意を求める言葉なのか。答えを知る由もありませんが、AKATSUKIのこういうところ、本当に美しいです。
4thライブの様子もぜひ見てもらいたいものです。動きのキレが段違いなのと、富田美憂さんの表情が「完璧」なので。。。
4.Petit Etoile
…..音ゲー曲?????
いいえ、温泉擬人化コンテンツです。
この曲は伊香保葉凪ちゃんを中心とした4人組ユニットの「Petit corolla(プチコローラ)」のシングルのB面曲。ジャケットの雰囲気通り、プチコローラってまんがタイムきららMAXみたいなユニットで、可愛さを前面に出してる部分がかなりあります。A面の「ハミングdays」も機会があったら聴いていただきたいんですけど、これはポップでキュートでガーリッシュなご機嫌ナンバーなんですよ。やっぱそうだよね。日常系アニメのOPといったらこんな雰囲気だよね、的な。
B面の「Petit Etoile」もそのテイストは感じるのですが、疾走感だけが別。
ハイテンポな4つ打ち、ラスサビ前の高速ボーカルカットアップ、乱打させる気だろみたいなシンセ。純情-SAKURA-でも触れましたが、このギャップがどうしてもクセになります。やっぱ音ゲーのための曲だってこれ!!!
とか抜かしてたら本当にオンゲキに収録されてました。
「この曲が音ゲーに収録されたらこうだろうな」をちゃんとやってくれたセガに頭が上がりません。チュウニズムに来てくれてもいいのよ
5.シリウスのpirouette
先ほどからハイテンポな曲が続いたので、バラードいってみましょう。
シリウスのpirouetteは熊本の黒川姫楽さまのソロ曲。
なんといってもその、キャラソンと思えぬ音の豊かさと、サビのハモりの美しさ。溢れんばかりの星空を思い浮かべられるような歌詞が、絶妙な浮遊感を生んでくれています。
個人的に、夜の街中を流すときによく流します。いいチル加減です。
↑のジャケットの中心にいる黒髪ロングの美少女が黒川姫楽さま。この美しさでこの歌声。さぞかしファンが多いのでしょう。温泉むすめの中でも「恋人にするなら黒川姫楽かAKATSUKIの玉造慧か」と語られることが多いらしいですよ。(公式サイトのストーリーでサラっと触れられています)
なんか、黒川姫楽さまの熱心なファンって多そうな感じがします。
…そうなんですよ。
6.イプシロン進化論
そんな黒川姫楽さまと、彼女を心から慕うむすめたちで構成されている7人組ユニットが「Adhara(アダーラ)」です。
そのシングルが「イプシロン進化論」。
まず見てくださいこのジャケット。
ゴリッゴリにゴシックな衣装。
姫楽さまの溢れんばかりのカリスマオーラ。
自信しかないこのドヤ顔たち。
この時点でユニットのコンセプトが明確というものです。
曲もゴシックメタルを意識したもので、言われなければ絶対に温泉むすめの曲だと思われないようなテイストに仕上がっています。歌詞についても
栄光は いつの日も 深い闇の果て
刺すような 光の中を
Run away so run away
- Evolution -
といった感じで、どこを切り取ってもカッコいい。
しれっと前向きなニュアンスの歌詞なのでいつでも聴けます。
それにしても初めて聞いたときは、「本当に温泉がテーマなんだよね!?」と、驚きを隠せなかったものです。
「イプシロン進化論」のライブの様子は温むすの公式YouTubeにも掲載されているのですが……
これが冗談抜きでカッコいい。
いや本当に見てほしいんですけど、全員が役に入り切ってるのは当然として、それぞれの持つ個性をしっかりと表現に落とし込んでいるのが見事。
というか振付がカッコよすぎる。イントロの手の動きとかマネしたくなりません?左手をクルクルと回しているうちに、心の奥底に眠っていた中二マインドがみるみる活性化してくるのを感じます。
ありがとうイプシロン進化論。お陰で温泉むすめとか関係なしに、ただただAdharaが好きなオタクへとEvolutionしてしまいました。ところで単独2ndLiveはいつになりますか?(小声)
7.ココロコノママ
打って変わって今年リリースの曲を。
山形県の温泉娘、かみのやま庵ちゃんのキャラソン。
聴くとわかるんですけど、特筆すべきはそのコール&レスポンスの多さ。
おおよそ1フレーズごとにコールが差し込める本当に愉快な曲です。
明らかにライブでやることを意識してるのが感じられますが、ライブで流れたのは今年初めの『温ゲキむすめ MEMORY』1回のみ。
もっとガンガン使ってほしい曲です。
ちなみに、この曲のリリースは上記のライブ1日前。
果たして何人がこの山のようなコールを覚えられたのでしょう……
8.SILENT VOICES
SPRiNGSには「ユニット内ユニット」があり、そのうちの一つがこの
「雪月花」。彼女らが歌う曲が「SILENT VOICES」です。
お気づきの方も多いと思いますが、この曲どこにもユニゾンがない。
最初から最後まで和声でやり切るという歌唱難易度の高い曲。
ハイテンポなサビとキレのある高音も相まって、本当に美しいなと思わせる曲です。
形あるものは 壊れて いま
目に見えるものが 真実
限りある 時の向こうに
あなたの目は 何を描いてますか
歌詞が本当に力強いのも特徴で、いい意味でSPRiNGSっぽくない雰囲気をビシビシと感じられます。自分の解釈が間違っていなければ災禍から立ち上がって、それでも生きていこうとする人たちの歌、だと思ってるんですけど、どうでしょう。温泉地という「ローカル」を扱うからこそ、その地域にじっとまなざすことが出来るのが、温泉むすめっていうコンテンツの良さの一つだなと自分は思います。
9.うぇるかむ to ONSEN!!
デデッデッデッデン!Hey You!!!!!!!!!!!
SPRiNGSのリーダーかつ生徒会長の道後泉海さんのソロ曲。
彼女の道後温泉観光親善大使の任命を記念して作られました。
生徒会長だしさぞかし荘厳な曲なんだろうな~と思って聴いてみれば、
もはやSPRiNGSメンバーのソロ曲で一番ノリノリなまであるこの曲。
初めて聞いた時は「何だこの思い切りの良すぎる曲は!!」と驚きを隠せなかったものですが、聴いているうちにだんだんとクセになっていき、1日1回は聴かないと落ち着かなくなってくる程。
とにかくコーレスが楽しく、特にCメロ手前のコールが滅茶苦茶楽しい。
ちなみに作詞作編曲が「情熱のパラディソ」と同じ方だったりします。
10.涌遊スマイルパワー
2021年のイベントで初お披露目されました。
歌唱できるのは「観光大使」に準ずる役に任命された温泉むすめだけ、というスペシャルな一曲です。ユニット名も「Anbassador」。
コンプリートアルバムに収録されていないこともあって、自分が最後に知った温泉むすめ楽曲でもあります。
曲はBPM200越えのハイテンポ。音遣いも相まって10年代後半のアニソンっぽさをヒシヒシと感じます。なんだか初めて聞いた気がしないような気さえします。声優が声優ですし
サビの疾走感は筆舌に尽くしがたいもので、手元にUOがあったら確実にパキっといってるはずです。とにかく聴いていて楽しい一曲に仕上がっています。
先日の飯坂ライブでも1曲目に抜擢されていましたね。ところでライブ音源はいつリリースになるんでしょう。
おわりに
と、ここまで10曲紹介してみました。
温泉むすめには、この他にも魅力的な楽曲がたくさんあります。
https://music.youtube.com/playlist?list=PLXiIhdN3r65NJrH7iGgE-ndjwZZsObi5q&si=xk4v6cnBpxOF9fEz
ここに、デジタルリリースされている全曲を収録したプレイリストを公開しておきます。ぜひお気に入りの一曲を見つけてみていただきたいです。
ぜひ「楽曲」という側面から温泉むすめの世界に足を浸けてみてはいかがでしょうか。足湯感覚で構いませんので。
そのうち肩までドップリ浸かってるはずです。そう、私のように……