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白河そばのそばにカレーに煮卵に思い出

ひさしぶりの白河そば。

牛込柳町というかつて光化学スモッグの名所と呼ばれた交差点の近くのお店。
起伏の激しい谷型地形の底の部分にある交差点。交通量が多い上、車線も少なく交通渋滞が日常的に起こってた。
待機中に吐き出すガスが底に溜まって光化学スモッグを頻発させていたのでしょう…、交差点のちょっと手前に信号を置き車が底にたまらぬように工夫をしてて、今でもなんでこんなところに信号が?って不思議な地域。
今では地下鉄の駅ができ便利になった。

ボクが住んでた頃にはどの最寄駅にも15分以上かかってしまう陸の孤島のそんな場所。
昔からずっと人気で今でも繁盛しているお店がこの店で、店の前にはタクシーだとか業務用の車がいつも停まってる。車で移動する仕事の人たちに人気のお店。実力派。

今日も朝からにぎやかで、白髪の凛々しいご主人、いつも笑顔がやさしい奥さんふたりでお店を切り盛りしてる。

醤油を使わず塩と出汁で味をととのえた汁が人気のお店。
茹でて氷でキリッとしめた中華麺にその塩だしを冷やしてかけた「ぶっかけ中華」というのが好きでそればっかりをたのんでた。けれど今日は中華麺の仕入れがなかったようでお休み。
今まで食べたことがなかった温かいそばでも食べてみようかと思ってたのむ。

刻みにとろろ昆布をトッピングしてお供に小さなちょいがけカレー。煮卵つけて1050円。お椀にご飯をふわっとよそおいカレーをかけて煮卵のっけ茹でた麺に具材をのせて汁をはる。
器をお膳の上にのせながら「1050円ね」って暗算結果を告げる手際にいつもながらウットリします。安い…、けれど安すぎないのがいい感じ。

そばを具材が覆っています。
油を抜いて刻んだお揚げ。
のせると汁を吸い込んでたちまち色をかえていくとろろ昆布にわかめ。
細かな天かすがいいんですよネ…、汁と混じってとろんととろけ麺にからんで口の中にやってくる。

出汁のポタージュみたいな感じがオキニイリ。
そばはやわらか、風味もほどほど。けれど汁がうまくてしょうがない。冷たい汁は塩をくっきり感じる爽快な味。温かいと味わいふくよか、香りが力強くてしみじみおいしい。

そばも具材もこの汁をおいしくたのしむためのもの…、って感じがするのね。オゴチソウ。

カレーに乗せた煮卵のおいしいことにもウットリします。

よく煮込まれて白身が硬く仕上がっている。割ると白身は薄くて中まで味がはいって黄身はほろほろ。口に含むととろけてく。

料理が用意されるところに置かれたたくわん、紅生姜。自由にとってね…、っていうサービス。これをカレーにのっけて食べるとおいしくってネ。
薬味でもあり具材のようでもあったりもして、カリカリとした食感や生姜の辛味や酸味がヒリヒリカレーをおいしくさせる。汁まできれいに飲み干した。

ちょっと歩いて昔住んでた近所まで行く。

タナカくんとはじめて出会ったバス停前で写真を一枚。
インターネットで知り合ってしばらくやり取り。うちの近所までたまたま行くからちょっと会ってみませんか…、って言われて迎えにでたのがこの場所。
会った瞬間に、一生この人と一緒にいられたらいいだろうなぁって思ったんだよってのちに言ったら、ボクはまだ迷ってたって彼は答えた。なつかしい。


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