かつ「と」カレーのとんかつジーエス
昼は「とんかつＧＳ」にする。ひさしぶり。
新宿三丁目の東のはずれ。ちょっと歩くと二丁目という場所のビルの地下一階。
看板に「虎ノ門ジーエス」って書いてる通り、かつて虎ノ門でカウンターだけのお店をやってた。
当時は「カツとカレー」の専門店。そこから移転してここにきて、テーブル席もあってとんかつ定食も売っている。
「も」というかとんかつ定食が今ではメインかなぁ…、でも「カツとカレー」というメニューがあって、ボクはそれがこの上もなく好き。
カツカレーじゃないんです。カツとカレー。
カツカレーはカレーがメインでトッピングとしてカツがのる。けれどここではカツもカレーも同等で、とんかつ屋のカツと専門店のカレーが同時に食べられる。
お店に入るとにぎやかでテーブル席はほぼ埋まってる。カウンターに座ってカツとカレーを注文します。
このグループの目印でもある太陽ソースをながめつつ、しばらく待って料理完成。
楕円形の深皿の真ん中にご飯を盛り付けダムのようにする。
右手に分厚いロースカツ。
カツの下には千切りキャベツ。
ご飯の左側にはカレーが注がれ、ご飯の上にきゅうりと玉ねぎのピクルス。
それからじゃがいものサブジが添えられひとそろえ。真ん中に盛られたご飯は、さしづめカツ「と」カレーの「と」の部分。
ちなみに「と」は少なめでお願いしました。ダムが小さくすぐに決壊しそうでちょっとハラハラしちゃう。
千切りキャベツをまず取り出してドレッシングをかけてカレーの口直しにする。
カツの状態の見事なコトにウットリします。
分厚くしかもその断面汗をかくようにみずみずしくて、パン粉がバリッと立ち上がってる。色は明るいきつね色。
肉汁をしっかり蓄えた肉はジューシー。
塩と胡椒で下味しっかりととのっていてそのまま食べても十分おいしい。豚肉の甘みと旨みを感じる見事な出来栄え。
太陽ソースをかけると香りが華やかになり、旨みが一層際立っていく。
スリランカ風のカレーは味わい独特で、すりつぶしたスパイスや具材が溶け込んでザラザラとした食感なのね。
それが嫌なザラザラ感かというと滋養を感じるほどよいザラザラ。旨みに苦味、辛味に酸味と味はしっかり整っている。
最初はさわやか。ほどよい辛味。食べ続けると後から後から辛味がおいかけやってきて、お腹にしっかり汗をかく。
カツとカレーではじまりながら、ダムが決壊していくとカツもカレーも渾然一体。それもおいしい、オキニイリ。