福ちゃん初参加体験記
こんばんは、SAKAKIです。こうしてnoteに文章を綴るのは、2021年の9月以来になります。この期間に一度だけシティリーグに参加しましたが、今までにない惨敗をしてしまい、記録を残す気力が出ませんでした。それ以降は、いわゆる0次予選敗退を繰り返している状況でした。(抽選方式の再導入や大会開催数の地方格差の是正を切に願う。)
しばらくの間、このようにポケカの大きな大会から遠ざかっていたわけですが、久しぶりに64人以上の大規模な大会に参加で来たので、大会開催前の準備や当日の使用デッキ等々について記述していこうと思います。
1. 参加した大会
今回参加したのは、"福島チャンピオンシップ"略して”福ちゃん”です。詳しくは以下のページでご確認ください。
2. 使用デッキ
"福ちゃん"でどのようなデッキを選択しようか、非常に悩みました。大会1週間前ぐらいに、最近の強いデッキの共通点に気付くことができたので、その弱みに付け込めるポケモンを軸にデッキ構築をしました。詳しくは後述します。
2.1 環境考察
ここ最近(s10D+s10P~s10a)の大型大会の結果を見ると、やはりパルキアVSTARやミュウVMAXのデッキが強いのかなと感じました。それらのデッキにアルセウスVSTAR+α、ハピナスV、ヒスイウインディ、'おつきみパーティー'のピッピが続いて結果を出しているという印象を持っていました。
先述した共通点についてですが、ほとんどのポケモンは使える技を一つしか持っていないということに気付きました。それに加えて、逃げるために必要なエネルギーが2つ以上であることが多いため、相手の技を封じることができれば、こちらが試合を有利に進めていくことができるのではないかと予想しました。特に特性'うらこうさく'を駆使して盤面を整えていくタイプのデッキは、バトル場とベンチの入れ替え手段を最低限に抑えている場合が多いため、技を封じ続けていれば相手のエネルギー切れを期待することも可能であると考えました。その一方で入れ替え手段の多いデッキは、たねポケモンをメインアタッカーとして運用されることが多く、技を封じても上手くかわされる可能性が高いです。しかし、これらのデッキに対しては、たねポケモンからダメージを受けない効果を持つポケモンを構築に組み込むだけで、簡単に対処できます。
これらの共通点に全く当てはまらないのが、最強格のミュウVMAXのデッキです。直近2回のチャンピオンズリーグのマスターカテゴリーで実質2連続優勝(CL愛知はコイントスの確率的にミュウVMAXが優勝していたと考えてよいと思っている。)していることもあり、一番警戒しなければいけないデッキです。特に最近のミュウVMAXのデッキは特性ロック対策に厚く、ほとんど小細工は通用しないと言っても過言ではありません。ミュウVMAXを打ち負かすためには、単純にサイドレースで勝てるデッキを使用する必要があると考えました。
このように最近の対戦環境を考察したことで、あのポケモンを使用することで、多くのデッキに対処出来ると考えました。ミュウVMAXの弱点である悪タイプで、相手の技を一つ選んで封じることが可能で、たねポケモンから技のダメージを受けない効果を持つあのポケモンです。
2.2 デッキレシピ
というわけで、私はガラルタチフサグマのデッキを選択しました。フュージョンアーツ(s8)発売後に、軽く流行ったデッキですが、その当時と同様に特性'うらこうさく'を駆使して、盤面を整える形でデッキを構築しました。サポートカード'メイ'がスタンダードレギュレーションから落ちたことで数を減らしたと思われますが、その代わりになるような’シロナの覇気'や’カイ’等、このデッキと相性の良いカードが新たに収録されたことにより、デッキの安定性をそこまで損なっていません。
2.3 メインアタッカーズ
メインアタッカーはこのガラルタチフサグマです。技を2つ有していますが、どちらも非常に有用です。今回、技'だまらせる'に注目しましたが、その対象として考えたポケモンの例を以下に挙げます。非Vポケモンが苦手とする耐久力に強みを持つポケモンを攻略できる点が、このガラルタチフサグマの最大の強みと言えるかもしれません。
最近、また増え始めたたねポケモンをメインアタッカーとするデッキの天敵です。これを1枚入れておくだけで、簡単に勝てるデッキが増えます。特性'あらくれシャウト'+ジグザグマの特性'かんしゃくヘッド'+インテレオンの特性'クイックシューター'でサイド複数枚取りというオシャレムーブが決まると気持ちが良いですね。
特性'うらこうさく'のインテレオンもメインアタッカーに相当する役割があるため2枚採用しました。ポケモンVSTARをメインアタッカーとするデッキに対しては、毎ターン120ダメージ以上の技を使い続けなければ、サイドレースで負けてしまうからです。
2.4 サブアタッカー
ガラルタチフサグマとインテレオンに加えてサブアタッカーとして採用したのが、このガラルマタドガス。パルキアVSTAR等のポケモンの特性に頼ったデッキの動きを止める働きが期待されました。また、インテレオンと同様に相手のポケモンVSTARにダメカンを12個のせることで、サイドレースに負けないように立ち回れると想定しました。
その他サブアタッカー候補として以下のポケモンの採用を検討しました。今後の環境変化によっては、ガラルマタドガスよりも採用優先度が高くなる可能性があります。
ゼラオラ(s3a)
雷エネルギーやこだわりベルトを採用する余裕が無く、安定してゼラオラを運用することができないと考え、今回は不採用としました。また、雷弱点のデッキ以外に対して、ノイズになる点も懸念されました。特にミュウVMAXデッキに対しての勝率は、ガラルマタドガスを採用した場合に比べてガクンと落ちます。
ヒスイダイケンキV・VSTAR
ガラルマタドガスの代わりに、簡単に大きなダメージが出せるヒスイダイケンキVSTARラインの採用も検討しました。技'つづらおとし'がツールスクラッパーの代用になる点も評価できました。しかし、現環境ではポケモンVを2体以上ベンチに並べておかなければ、簡単に倒されてしまい、進化させることが難しい状況です。サイドレースで不利を取ってしまうリスクも考慮すると、ガラルマタドガスに劣ると考えました。
レントラー(s9, sSR)
3種類の2進化ラインをデッキにぶち込むのは無謀な気がしましたが、ふしぎなあめを共有できるので、上手くデッキをまとめ上げられれば面白いなと考えていました。パルキアVSTARの弱点を付けることは勿論、技'エナジークラッシュ'のレントラーがいることで、アルセウスVSTARと戦いやすくなるだろうと考えました。コリンクがRENGEKIポケモンであるため、技'どんどんよぶ'で楽にベンチに展開させることもできます。ただし、ゼラオラと同様に現環境最強のミュウVMAXに対する勝率を上げることが大事であると考え、夢のデッキ構築はあきらめました。
2.5 おしゃれポイント
このデッキのおしゃれポイント。回収ネットでインテレオンライン手札に回収した後に使うと、結構たくさんのカードを手札に補充することができる。山札の下に戻す手札の枚数は自分で決めることができるので、'うらこうさく'使用後にも使いやすい。
2.6 ゲームプラン
メジャーなデッキに対する立ち回りをいくつか紹介します。
対ミュウVMAX
取りあえず、ドガースを場に出しましょう。そうすることで、フュージョンエネルギーをゲノセクトVにつけるか、アタッカーにつけるかの選択を迫ることができます。どちらにしろ、試合終盤に相手はエネルギーの枯渇に苦しむので、大体勝てます。フュージョンエネルギーが付いたミュウVMAXには技'バッドポイズン'で、そうでないミュウVMAXには'かんしゃくヘッド'等の特性でダメカンを3個以上のせ、技'むじひないちげき'でワンパンできる体制を作りましょう。ボスの指令はできる限り終盤まで取っておいたほうが良いかもしれません。技'サイコジャンプ'+パワータブレットでサイドを取ることが、相手の唯一の勝ち筋になるため、なるべくポケモンは進化させておきましょう。手札干渉されることはないので、特性'うらこうさく'で次の番に必要なトレーナーズを予め手札に加えておいても大丈夫です。
対パルキアVSTAR, アルセウスVSTAR単
後攻になったら、特性'かがくへんかガス'+マリィでお祈りしましょう。1ターン凌ぐことができればチャンスはあります。基本的には断続的に2ターンかけて120+10+150ダメージでVSTARを倒していかなければいけません。進化前に技'バッドポイズン'を使うと、進化で状態異常回復されてしまうので、注意しましょう。特に先攻になった場合は、ガラルマタドガスから攻めないほうが良いということです。
アルセウスVSTAR単のデッキにはほとんど通用しませんが、パルキアVSTARデッキに対しては、技'だまらせる'で数ターン時間稼ぎできます。ドガースを見せるとVSTARパワー'スターポータル'を早めに使ってくれるため、終盤の'だまらせる'は結構刺さります。サイドの取り方は、2+2+2か2+2+1+1のどちらかで、相手の動きに左右されるので、ボスの指令は終盤まで取っておきましょう。
たねポケモンメイン
技'ブロッキング'のガラルタチフサグマで詰ませます。キバナを使って即攻撃できるようにしましょう。あなぬけのヒモ+ボスの指令で倒されないように、適宜マリィで相手の手札干渉をしたほうが良いです。
3. 大会成績
3.1 成績
予選1回戦 後攻 対ヒスイウインディ
勝ち (バトル場ロック)
予選2回戦 後攻 対パルキアVSTAR
負け (終盤アタッカー切れ、プレミもあった)
予選3回戦 後攻 対ハピナスV
勝ち (ブロッキング)
予選4回戦 後攻 対ミュウVMAX
勝ち (超有利対面)
予選5回戦 後攻 対ミュウVMAX
勝ち (超有利対面)
決勝トーナメント1回戦 後攻 対アルセウスVSTAR
負け (ドガースサイド落ちは無理)
3.2 感想
本当は先攻を取りたかったんですよ。じゃんけん負けすぎて気持ちが萎えましたが、後攻の不利を最小限にできるのが、このデッキの強みの一つなのかなと思いました。予選のマッチングは比較的相性の良いデッキと当たることができたので、それなりの成績を修めることができたのかなと考えています。昨年から環境考察力の向上を目標にポケカに取り組んできましたが、多少は成長したのでしょうかね?
久々に真剣バトルを行うことができて、非常に楽しかったです。このような場を提供して頂いた運営スタッフの方々には非常に感謝しています。次の優先出場権が手に入ったので、また環境に適応したデッキを構築して、大会を楽しみたいです。
大会結果や主催者様の感想等は以下のページで確認できます。
4. おまけ
福ちゃんでは、敗退後も楽しめるサイドイベントが予選終了後から始まります。私もトーナメント敗退後から参加し、3戦することができました。その時に使用したデッキを公開したいと思います。
4.1 リザードン(s4)
個人的にですが、本レシピが特性'バトルセンス'のリザードンの答えだと考えています。特性'はたらくまえば'のビーダル、バトルVIPパス、ウッウロボを採用し、擬似フュージョンシステムを作り上げました。ポケモンVを主軸とするデッキに対して、非常に有利に立ち回れます。
特性に強く依存しているので、ガラルマタドガスに対して非常に脆いです。非Vのデッキに対しても、サイドレースに後れを取りやすいので、ファイヤー(+ダンデ)でテンポ良く攻撃したり、マグマの滝壺の効果でリザードンにダメカンをのせないように気を付けながら戦いましょう。
戦績 2戦2勝0敗
4.2 エースバーン(s6H)
とーしんチャンネルで紹介されたデッキをちょっといじったレシピになります。おもちゃです。
戦績 1戦0勝1敗
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?