ロストペパー
こんばんは、SAKAKIです。今年は暖冬らしいですが、相変わらず朝は寒いですね。そんな凍えるような日々を送っているわけですが、最近一つだけ熱い出来事がありました。”福島チャンピオンズリーグ”というポケモンカードの大会があるのですが(略して福ちゃん)、運良く優勝することができました。トーナメント1没芸人卒業を祝して、当日使用したデッキと対戦内容について綴っていこうと思います。
注:後日、追記する可能性があります。
1. 使用デッキ
”ペパー”の採用枚数が特徴的なロスト軸のデッキなので、”ロストペパー”と名付けておきましょうか。主な採用カードについて解説していきます。
1.1 ペパー
”ペパー”の効果は以下の通りです。
① ロストゾーンのカードを2枚増やす。
② 相手のバトル場のポケモンを退かす。
③ たねポケモンをベンチに展開する。
④ 技のダメージを大きくする。
・・・・等々
このように”ペパー”は様々な効果を有する大変便利なカードです。状況に応じて効果を使い分けることで、高い再現性を持って理想のゲームプランを通すことができます。特に①の効果がロスト軸のデッキと相性が良く、5、6枚目の”アクロマの実験”として扱うこともできます。
また、ロスト軸のデッキと相性が良く、非常に強い効果を持つポケモンのどうぐがカードプールに追加されたことも、”ペパー”の価値を高めています。
1.2 テツノカイナex対策
低いHPポケモンを多く採用しているため、1体の”テツノカイナex”に何回も攻撃されると簡単に負けてしまいます。様々な対策方法があると思いますが、今回は”メテノ”+”ばつぐんグラス”で対策することにしました。ロストゾーンにカードを溜める必要が無く、”ペパー”1枚で必要なカードにリーチすることができるため、非常に使いやすいです。
2体目の”テツノカイナex”は”かがやくリザードン”で対処します。しかし、3体目の”テツノカイナex”が準備されると”、あなぬけのヒモ”1枚で負けてしまいます。それを防ぐために”ミミッキュ”を採用しました。
1.3 ロストシティ
特性”ステラヴェール”の”ジラーチ”や、ロスト軸デッキの天敵”クレセリア”を再起不能にするために採用しました。単純にスタジアム総数を増やした方が良いことも採用理由の一つになります。”ビーチコート”を退けないと”メテノ”が”テツノカイナex”を一撃で倒し切れなくなるので。
1.4 げんきのハチマキ
”おとぼけスピット”で”クレセリア”等のHP120のポケモンを1撃で倒すために採用しました。対ロスト軸デッキでよくあることですが、”かがやくゲッコウガ”が”おとぼけスピット”の壁として出てくることが多々あります。120ダメージを与えておくと、後々の”ロストマイン”による”かがやくゲッコウガ”および”ウッウ”の2体同時気絶が狙えます。”ヤミラミ”に付けると”ひっかく”で”れんげきウーラオスVMAX”に60ダメージ与えることができ、残りHPを”かじばのいっぱつ”圏内に入れることも狙えます。(”ばつぐんグラス”も同様)
1.5 マナフィ&ジラーチ
”かじばのいっぱつ”で派手に勝負を決めたい。そうするためには、サイドレースについていく、且つ相手の残りサイドが1枚になるよう調整する必要があります。そのため、ベンチのポケモンを守るこの2体は欠かせない存在になります。
1.6 ドラピオンV
”ミュウVMAX”対策ですが、正直いらなかったです。”ミュウVMAX”相手に楽したくて甘えてしまいました。”ゲノセクトV”を3体倒すプランで十分勝てると思います。”げんきのハチマキ”込みで”インテレオンV”を1撃で倒すこともできますけどね。
2. 対戦プラン
全てのデッキに対する対戦プランを説明するのは大変なので、大まかに分類して説明します。
2.1 テツノカイナex (ミライドン、パオジアン等)
後攻1ターン目に”おとぼけスピット”を入れておくと、終盤の選択肢が増えて非常に楽になりますが、無理して狙う必要はありません。この時”ペパー”、”エネルギー”、”ボウルタウン”の3枚は大事にとっておきましょう。”かがやくリザードン”はベンチに出せるときに出しておきましょう。
後攻1or先攻2ターン目に必ずサイドを2枚とられますw。返しに”ビーチコート”(最優先)、”勇気のおまもり”を除去して”じゅうりょくタックル”をお見舞いします。
次の番、ほぼ確実にサイドを2枚とられますw。”かえんばく”で返り討ちにしましょう。この時ですが、必ずベンチに”ミミッキュ”を出して3体目の”テツノカイナex”と”あなぬけのヒモ”に備えましょう。
最後は”ペパー”1枚でだいたい解決できます。
2.2 ポケモンVSTAR+システム (ロストギラティナ、ルギア等)
取り敢えずサイドを2枚とります。できればエネルギー加速や手札枚数を補充するシステムに関わるポケモンを優先して倒したいです。あとは手札干渉を受けてもサイドを取り切ることができる盤面の構築、”ロストマイン”或いは”エヴォリューション”によるサイド4枚一気取りができる状況を作れば良いです。対ロスト軸のデッキの場合は、”マナフィ”と”ジラーチ”をベンチに並べることを忘れずに。
対"ルギアVSTAR"の場合は、”カビゴン”+”アーケオス”+ポケモンV2体を倒すプランになると思います。”カビゴン”は”メテノ”で何とかなるが、HP150の”アーケオス”を倒すのに手間がかかってしまいます。他のデッキよりも、山札を掘り進めることを意識したほうが良いかもしれません。
2.3 進化ポケモンex (リザードン、サーナイト、サーフゴー等)
取り敢えずロストゾーンにカードを4枚溜めて、”あなぬけのヒモ”や”ボスの指令”を使って、進化前のポケモンを狩り尽します。こちらの嫌がらせをかいくぐって進化したポケモンは、”かじばのいっぱつ”圏内のダメカンをのせておいて、最後に倒しましょう。
相手の展開が速い場合はたねポケモン狩りよりもロストゾーンにカードを溜めることを優先し、なるべく早い段階で”ロストマイン”を使えるようにしましょう。進化前のHPだけダメカンを置いて、”ツツジ”⇒”デヴォリューション”を決めれば大体勝てます。ジラーチが出てきたら早急にバトル場に呼び出し、”ロストシティ”を出して葬ってしまいましょう。順当に進化した”リザードンex”の処理は面倒ですが、”ミミッキュ”を出しておくとリザードが進化せず残ってくれます。
2.4 非ルールたねポケモン (こだいのえいち、だんけつのつばさ等)
1枚ずつサイドを取り合って勝てるのであればそれで良し。そうでない場合は無理に倒し切らず、あとでまとめて”ロストマイン”で倒してしまいましょう。”ロストシティ”を出してこの動きをすると、大抵の場合、相手のデッキは詰みます。
2.5 特性でダメカンをのせてくるやつら
基本的にメインアタッカーをポケモンV或いはexとしているはずです。”ミミッキュ”を場に出しておくと、特性によるダメカンの矛先を”キュワワー”から背けることが期待できます。”はなえらび”の試行回数を増やして、終盤捲るために必要な盤面づくりに励みましょう。
3. 当日(福ちゃん)の対戦内容
予選 5位/128人(5勝1敗, OMW : 63.89%)
予選1回戦 対ロストギラティナ 後攻 勝ち
プラン通り、サイドを2枚以上取られるターンを作らないように立ち回り勝利した。
予選2回戦 対マスカーニャex 後攻 勝ち
”ウッウ”が2枚ともサイド落ちで数秒間絶望した。すぐに気持ちを切り替えて、最速で”ロストマイン”⇒”デヴォリューション”を目指した。”ツツジ”を組み合わせて、相手の盤面を崩壊させて勝利した。”かがやくリザードン”と”ミミッキュ”が優れたデコイとなった。
予選3回戦 対ロストギラティナ 後攻 勝ち
予選1回戦目と同じように立ち回り勝利した。
予選4回戦 対ロストトドロクツキ 後攻 勝ち
お互い事故気味のスタート。”はなえらび”の試行回数が多かった分こちらの方がやや有利であったと思う。”あなぬけのヒモ”や”ボスの指令”をうまく使って、相手の”キュワワー”を優先的に倒していけたのは良かった。しかし、”マナフィ”がサイド落ちしていたため、”げっこうしゅりけん”で巻き返されるというまずい展開に持ち込まれた。こちらも”ロストマイン”で応酬し、何とか勝ち切った。
予選5回戦 対パオジアンex 後攻 勝ち
なぜだかわからないが、”ばつぐんゴーグル”をロストしてしまう。そのミスをカバーするため、”ボスの指令”を使って、”テツノカイナex”に一発”おとぼけスピット”を当てておけてよかった。2度も”ナンジャモ”を使われ、2度目の”テツノカイナex”を準備される等、非常に危うい展開であったが、”はなえらび”で何とか山を掘り進め、辛うじて勝利を掴むことができた。
予選6回戦 対無色ルギア 後攻 負け
”アクロマの実験”を全く引けず、厳しい展開を強いられた。”カビゴン”を”メテノ”でぶっ飛ばして満足して終わった。先に”ミミッキュ”を見せ、”カビゴン”にエネルギーを付けさせてから”メテノ”で倒したほうが、”ミミッキュ”が生き残りやすい展開が作れたかもしれない。
決勝T1回戦対ロストギラティナ 後攻 勝ち
予選1回戦目と同じように立ち回り勝利した。まさかトーナメント一回戦を突破できるとは思わなかった。
決勝T2回戦対ロストギラティナ 後攻 勝ち
予選1回戦目と同じように立ち回り勝利した。
決勝T3回戦(準決勝)対ミライドンex 先行 勝ち
じゃんけんに負け、後攻を取られた瞬間にここまでかと思ったが、ベンチにポケモンを並べることができる手札が来て一安心。対戦がはじまり、ロストバレットに対して殺意むき出しのデッキが目の前に現れた。必要パーツがすべて山札の中にあることを確認し、もう一安心。プラン通りに、”テツノカイナex”にサイドを2-2-2枚とられないよう盤面を作り、勝利を収めた。”ピオニー”で一気にエネルギー加速をしてくるタイプだったため、最初の”テツノカイナex”を倒してからは余裕を持ったプレイができた。
決勝T4回戦(決勝)対ロストギラティナ 後攻 勝ち
ロストギラティナっぽいデッキに見えたため、何とかなるだろうと油断した。”キュワワー”のサイド落ちを確認していなかったため、”はなえらび”の試行回数が稼げない展開になってしまった。さらに、お相手は”ギラティナV”を出さないゲームプランを選択。”ロストマイン”の価値が高い展開になったにもかかわらず、こちらのロストゾーンにカードが溜まらない状態が続く。サイドを1枚ずつ取り合う展開になり、この状況を何とか打開しなければ負けると思われた。結局、サイド2枚取りのターンを作ることができず、負けを確信した。ということで、美しい投了図の作り方について考えて待っていたが、お相手のリソースがほとんど切れていたようで、急に勝ちの目が出てきた。2ターン使って残りのサイド1枚を取り、何とか勝利することができた。
この試合は凄く良い試合だった。適切なタイミングで手札干渉を行いながら、サブアタッカーと”すごいつりざお”だけをうまくやりくりして、サイドを取り進めるお相手のプレイングは素晴らしかったと思う。記録映像として残す価値があっただろう。
自分のプレイングに関してだが、”キュワワー”の枚数確認以外にも、細かい選択ミスが幾つかあったので、そこらへんは修正していきたい。集中力はそこそこ維持できていた。ギャンブル要素の高いことはせず、堅実なプレイングを続けられた点は良かったと思う。
4. 最後に
100人以上の規模の大会で勝ち上がってきた猛者たちと沢山対戦することができて、非常に楽しかったです。今回得た経験はチャンピオンズリーグで活かしたいと思います。対戦していただいた皆様、運営の皆様、誠にありがとうございました。
別に大会レポートを書くことは義務ではないのですが、使用デッキについて気になるという声がちょこちょことあったようなので、記事の公開を待っていたという方々、大変お待たせいたしました。そういえば、もう京都CLの開催日なのですね。出場される方々、ご武運をお祈りしております。”テツノカイナex”を使用される方々、くれぐれも”メテノ”にはお気を付けください。
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